北海道には絵本の町がある
北海道内には、絵本の町があります。どこかすぐ連想できる方は、もし
かしたら道北圏にお住まいか、ツウな方かもしれません。道民でも知るひ
とぞ知るといった感じです。答えは「剣淵町」。「けんぶちちょう」と読みますが、現在でこそ「絵 本=剣淵」「剣淵=絵本」といわれますが、それ以前は観光名所もほとん どなく、地名も今ほど知られていませんでした。ここで疑問。なぜ剣淵が 絵本の町となったのでしょうか?
絵本の町の中心!「絵本の館」
絵本の町である剣淵町の中心をなすのは「絵本の館」。絵本・児童書専 門図書館ともいうべき施設で、中には絵本がずらり。その蔵書数は4万5千 冊を越えるとか。絵本/児童書は半分以上の3万冊(書店にある絵本は必ず あるといっていいくらい)、その他一般書などが占めるという割合。絵本 原画が約800。この「絵本の館」誕生をもって「剣淵町=絵本」がスタートしたわけで す。オープンは、歴史的には比較的新しい1991年8月のこと(絵本原画貯蔵 はそれ以前からスタート)。一種の町おこしでした。
絵本の里がはじまったわけ・・・
発端は1988年で、士別市の版画家、そして道外の児童書出版社の編集長 の方の何気ない一言がはじまりだったようです。町内を見て、南フランス の田園のようだ、とか、絵本原画の美術館でも建ててみたら、という意見 があったのが、絵本の里けんぶちへの第一歩。その後、町の商工会青年部長さんの働きなどで、その年に「けんぶち絵 本の里を創ろう会」を発足させ、絵本原画展を開催するなど活動を開始。 町も次第に協力/支援/助成し始め、「絵本の館」が完成したわけです。
ひたすら絵本の里の町!大賞はユニーク!
「絵本の館」は、オープン当初は旧役場の建物内でしたが、老朽化の関 係上、2004年6月に面積2倍の素敵な新築建物へと移転しました。子供が主 な利用者とだけあって、遊び場なども完備。開館当時から続いている「けんぶち絵本の里大賞」はいまや名物。毎年 8月に開催していて、1年間の新しい絵本の中から、来館者の投票で大賞を 決定するという、国内でも大変珍しいユニークな制度です。
大賞1作品のほかに、町内の地名からとった名称の「びばからす賞」(3 作品)というものもあります。絵本の賞としては、日本絵本賞というのが ありますが、絵本の里大賞も重要な賞になりつつあります。
他にも絵本まつり、絵本原画展など絵本にまつわるイベントがたくさん ありますし、町のオリジナル絵本を作ってしまうほどの力の入れよう。町 内には「絵本の里家族旅行村キャンプ場」のように、絵本の里を冠した名 所もあります。
町内には絵本の里と掲げたかわいらしい看板もみかけます(上の写真)。今度剣淵町 を通りかかるときは絵本の町ってことを思い起こしてみるのもいいかも。
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