北方領土はロシアが実効支配しているとはいえ、日本固有の領土です。
そんな北方領土でも実は日本のメディアが視聴できるといわれています。
実際に行って確かめるというのは困難なわけですが、実は、根室市や知床
など北方四島に程近い地域では、ロシア語のラジオを傍受できます。
こうして、北方領土(色丹島、歯舞群島、国後島)は根室地域と非常に近
い距離にあるという地理的条件ゆえに、日本のテレビ・ラジオ・携帯電話も受信でき
るというわけです。
日本のテレビとラジオが必要
北方四島に在住住民はロシア人が大半を占めているわけですが、ロシア
本土から距離が遠すぎ、インフラ整備が進んでいないこともあり(ただし
ロシアのテレビ番組が全く見れないというわけではない)、日本からの情報
を頼りに生活している人が大勢います。
その代表例が「天気予報」です。天気情報は北方領土用のものがなく、
日本の北海道根室地方の天気予報を頼りにしています。実際、1994年の大
地震で北方領土で被害を受けた時、HBCはロシア語併記をしたという事例が
あります。ほかの番組も受信できるので、日本語がわからなくとも日本の
情報にも通じることができるのです。
実はNHK・HBCといった地上波だけではなく、BS放送も専用アンテナを設
置すれば(ただしサイズは日本国内のものより大きめのものを使用)、視聴
できるということになっています。
根室に近い色丹島島民の半数がBSアンテナをつけているとの情報もあり
ます。どこでBSアンテナを買っていくのかというと、根室市にやってくる
ロシア人船員が電気ショップで購入していくパターンが多いとか。
ただしこれはアナログ放送の場合。日本国内では、2011年にデジタル化
を迎えてアナログ放送が終了するわけですが、北方領土島民も当然ながら
買い替え付け替え作業が必要になりそうです。
そして携帯電話まで?
北方領土でも携帯電話が使えるというからびっくり。もちろん基地局が
北方領土内に設置されているわけではありませんが、国後島南部では、北
海道本土との間に海しかないこともあり、通話やiモードの接続が可能と
されています。
携帯電話は使えるからといっても契約・支払はどうするのか?という疑
問がでてくるのですが、からくりはこう。購入・契約・支払は北海道の人
が行っていて、北方領土の海運業者と交易を行うのに、携帯電話が便利だ
ということで、北方領土島民に貸しているというわけ。