地下鉄東豊線さっぽろ駅と大通駅の間に地下通路があった! 今後供用開始

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【札幌市】 札幌駅前通地下歩行空間が開通し、地下鉄南北線さっぽろ駅から大通駅を経てすすきの駅まで地下道で直結した。さらに、東西線大通駅からバスセンター前駅までも地下歩道が昔から存在していることから、特に冬場は大変便利になった。

ところで、このように思ったことはないだろうか。『東豊線さっぽろ駅~大通駅間になぜ地下道がないのだろうか、あると便利なのに……』と。確かに、この区間は地上に出るか、あるいは地上に出たくなければ南北線の地下道まで大回りして行くしかないのが現状だ。地下道は開通しないのだろうか。そんな疑問を札幌市にぶつけてみた。

『実は東豊線さっぽろ駅と大通駅の間には地下歩道があるんですよ』と札幌市市民まちづくり局の担当者は答えてくれた。これは一体どういうことなのだろうか。担当者によれば、『札幌市道西2丁目線の東豊線大通駅から北側約130m区間に渡り、地下鉄東豊線の工事に合わせて建設された地下通路の躯体が既に埋設されている』というのだ。場所としては、東豊線大通駅から北海道経済センタービル前あたりまでを指す。つまり、外からは見えないが、既に地下通路が存在していたのである。


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では、供用開始する予定はないのだろうか、というのが我々の気になるところではある。実は、HTBが札幌市中央区に移転するのに合わせビルが建設されるが、北一条西1丁目街区の再開発事業も合わせて行われる。その際、出入口が設けられ、照明などの設備を整備し、地下歩道として供用開始させるというのだ。東豊線大通駅から地上に出ることなくビルに入ることができるようになるという。2018年度の完成を予定している。

なお、その先の東豊線さっぽろ駅までの延伸については、具体的な整備予定はないとのことだが、そこまで開通したら、さっぽろ駅まで延伸してほしいというのが市民の願いではある。同じようなことは、大通の地下地下である大通駅~西11丁目駅間についても言える。

すすきの駅~豊水すすきの間はどうなのか

南北線と並行して走る東豊線で一つ接続していない部分がある。それは、豊水すすきの駅である。南北線すすきの駅と東豊線豊水すすきの駅間は地下歩道で直結していない。すすきの地区では南北線と東豊線間で相互に乗り換えができないというわけだ。

これにも理由があった。もともと東豊線開業時終端駅だった豊水すすきの駅だが、南北線すすきの駅周辺の歓楽街と一線を画したいと地元豊水地区の住民は思っていた。開業時、すすきの観光協会はすすきの駅として南北線すすきの駅と接続を目指したが、豊水地区第11町内会の豊水駅にしたいとの声があり、豊水すすきの駅となった経緯がある。そのようなわけで、駅同士の接続はないし、地下道で結ぶこともなくなった。今後も恐らくそのような計画が上がることもないと思われる。