
最強馬スーパーペガサスがばんえい記念で史上初の四連覇を達成した2006年帯広競馬場「第38回ばんえい記念」 -マイとかち様2006年3月26日
世界でも北海道だけでしか見ることが出来ない、大変珍しいレース。そ
れが
「ばんえい競馬」です。ふつうの競馬とは違います。最近はばんえい
競馬をテーマにした映画
「雪に願うこと」が注目されていますから、一度
おさらいしておきましょう。今回は、道民でもなかなか答えられない、ば
んえい競馬って何?についてです。
ばんえい競馬とは?
旭川市の北海道市営競馬組合が運営していました。世界でも北海道だけで
しか見られないのですが、北海道の中でもどこでも見れるわけでもなく、
旭川市、岩見沢市、北見市、帯広市の4市内にある競馬場で開催されていました
(旭川以外はばんえい競馬専用競馬場)。運営する組合を構成するのはこの
4市でした(管理者は旭川市長)。
しかし2006年、ばんえい競馬は新たな局面を迎えました。赤字額が莫大になり今後運営を継続できないという事態に。組合を解散し、旭川、北見、後に岩見沢も開催を断念、継続する予定だった帯広は2007年度以降、ソフトバンク系子会社ソフトバンク・プレイヤーズが設立したオッズパーク・ばんえい・マネジメント株式会社(2007年2月1日設立)の支援により「ばんえい。十勝」としての単独開催が決定しました。
一般競馬との違い!
一般の競馬とばんえい競馬の大きな違いの一つは、騎手が馬に乗るので
はなく、500kg~約1トンにもなる、重量物が積み込まれた重い
鉄ソリをひ
かせて、それに乗ること。輓(ばん)馬がソリを曳く=輓曳、つまり「ばん
えい競馬」と呼ばれています。
もうひとつの違いは、馬の種類。一般の競馬では、速さを求めるために
サラブレッド系の馬を用いますが、ばんえい競馬では、体重が重い。ペル
シュロン種、ブルトン種、ベルジャン種といった、
体重が1トンにもなる
重種馬を用いるのが、ばんえい競馬です。サラブレッドの2倍近くにもな
ります。
違いの3つ目は、コース。カーブがないセパレートコースです。
直線の
200mだけで、途中2箇所に
盛り上がっている部分があるので、その障害を
超えつつ、走らなければいけません(1箇所目は高さ約1m、2箇所目は約1.5mだが、競馬場により多少違いあり)。
馬には馬力と持久力が求められます。
4つ目の違いは、速度。やたら
遅いです。それも当然です。重いソリを
ひいており、なおかつ障害物がありますから。速度も歩いても追いつける
ほどの遅さで、第二障害物手前で止まったりします。
5つ目の違いは、すべてがゴールラインを超えるまでゴールにならない
ということ。一般競馬では馬の先端部(鼻先)でゴールですが、ばんえい競
馬では、
ソリの最後部が通過しないとゴールとして認められません。
また、騎手重量は統一されており、夏季75kg、冬季77kgですが、体重が
満たない場合はおもりを使っています。ばん馬は2歳から10歳までで、1回
のレースで10頭が出走します。ソリの摩擦の問題もあり、天候により速度
が変わります。
●ばんえい競馬の走りの流れ

1.スタート! (といっても、のそのそと出走)
2. 第1障害物(高さ1m)はスタートから勢いをつけて越える
3.第2障害物(高さ1.5m)前で一端停止、一気に越える
4.第2障害物を越えた後からゴールまでは逆転もあり
5.約2~3分程度でゴール!(ソリの最後尾がゴールラインを超えるまで)
ばんえい競馬のルーツ
ばんえい競馬の始まりは、北海道
開拓時代から。明治期には木材を運ぶ
にあたり、農耕馬を使用していました。農民が数少ない娯楽の一つとして、
日本のドサンコなどの農耕馬の力比べをして競わせていました。これを
「草ばん馬」と呼びます。
明治末期から大正時代にかけて、ソリを使って競争する現
在のばんえい競馬の基礎ができあがったとされています。いまでも根室市など道東(十勝・釧路・根室)9箇所では地域イベントとして開催されていますが、釧路管内白糠町のように廃止となったところも存在しています。1946年の地方競
馬法施行に伴い、公営競馬となりました(1953年以降 市の運営)。
ですから、ただの競馬、ではなく、
北海道の歴史に根ざした文化とでも
いえるかもしれません。その証拠に、北海道に残しておきたい宝物である
北海道遺産の第2回選定分に選ばれています。
●ばんえい競馬を視聴したい方
→
ばんえい競馬オフィシャルサイトへアクセスし、ライブ映像またはダイジェスト映像を見る