美唄市の隠れた名物「そのまま食べる焼きそば」とは?

 美唄市には知る人ぞ知るご当地グルメがあります。それは安く、手軽に、手を汚さずに食べられるという、大変優れた焼きそばです。そして何よりその値段の割に美味しいと評判なのです。さて、そんな美唄の「そのまま食べられる焼きそば」とはどんなものなのでしょう?



 美唄市にはこれまで知られてこなかった隠れた名物・ご当地グルメがあります。美唄市でラーメンやそばなどを製造する製麺会社「角屋(かどや)」(昭和31年創業)。この会社が創業から4年後の昭和45年に販売開始したのが「味付ゆで焼そば」です。ハンバーガーのようにかぶりつける美唄のソウルフードといわれています。

 焼きそばは袋詰めです。焼きそばと紅ショウガ入って200g。特製オリジナルソースがからめられた味付き焼きそばです。値段は105円。なので、あけてそのまま箸を使わず直でも食べられますし、紅ショウガしか付けられていないので、温めて具材を入れるのもお好みで。

 パッケージには「フライパンで炒めてお召し上がりください」との表記がありますので、公式に推奨されている食べ方の一つと言えるでしょう。通常要冷蔵ですので、温めて食べたほうがおいしいです。皿にあけてみると、意外とボリュームがあることが分かるでしょう。1袋でも意外とお腹の持ちが良いです。

 この美唄のやきそば、美唄で炭鉱が栄えていたころ、汚れた手でも手軽に食べられることから炭鉱マンに人気で、当時はスーパーや商店、学校の売店でも販売されたほどでした。おやつ感覚で食されていました。しかし、炭鉱閉鎖に伴い売り上げが激減。子供のころ袋入り焼きそばを楽しんだ人たちから懐かしい味を求める声があり、最近、その復刻版が誕生しました。

 これが2009年6月18日放送の「秘密のケンミンSHOW」で、道民の飯田圭織さんにより「美唄市民は焼きそばを袋から直接食べる」と紹介され、1日100食程度だったものが4000食に急増しています。

復刻版通常のやきそばの原材料
原材料:<めん>小麦粉、食塩、乾燥卵白、小麦たん白、酒精、かんすい、<味付け調味料>ウスターソース(醸造酒、糖類(ブドウ糖果糖液糖・砂糖)、食塩、野菜・果実(玉ねぎ・にんじん・トマト・リンゴ・その他)、香辛料、カラメル色素、調味料(アミノ酸))、食用なたね油、砂糖、胡椒、調味料(アミノ酸等)、<紅ショウガ>しょうが、漬け原材料(食塩・酸味料)、調味料(アミノ酸等)、メタリン酸Na、保存料(ソルビン酸K)、着色料(赤102・黄4)
要冷蔵(10度以下)、開封後はなるべく早めにお召し上がりください。
内容量200g(他のシリーズは180g)

続々誕生したラインナップ

塩やきそば




カレーやきそば





 そのまま食べられる角屋の焼きそばシリーズ。通常版は根強い人気ですが、それに続く新しい味も登場しています。第2・3弾として「塩やきそば」「カレーやきそば」の2種類が発売されたほか、第4弾として「ビビンバやきそば」が発売されました。

 2011年にビビンバ味が販売終了になったため、それに変わって2012年1月に限定版「石炭やきそば」が先行販売されることに。見た目は真っ黒いですが、味は普通のソース焼きそばとなっています。4種類で420円。美唄で様々な味を楽しんでみてください。