ジュンドッグって何?旭川ローカルフードの謎に迫る

【旭川市・美瑛町】 旭川市の名物のひとつに「ジュンドッグ」というものがあります。市民の間では知らない人がいないほど。地元の高校の学校祭でも提供されます。一方、旭川市と近郊以外ではあまり知られておらず、いわば隠れた名物(B級グルメ)です。ジュンドッグってどんなものなんでしょうか。

ジュンドッグとは

 ジュンドッグとは、旭川市で製造、販売しているファーストフードの名称です。英字表記は「JUN DOG」。どんなものかというと、端的に言うと「洋風おにぎり」「和風ホットドッグ」のことです。おにぎりとホットドッグを足して2で割ったかのような食べ物です。

 中の具材は4種類。「えびフライ」「チキンカツ」「ソーセージ(粗挽き)」「えびフライ大葉巻き」です。具材はどれも細長く、長さはえびフライの長さくらいで、それが御飯により包まれています。外側に海苔は一切使われていません。

 原材料は、えびフライの場合、米(無農薬有機栽培米100%コシヒカリ)、えび、小麦粉、鶏卵、パン粉、醤油、コーンサラダ油。えびフライの独特の味わいは、秘伝のソースがかけられています。

 細長い筒状のパッケージはくすんだ黄色の包装紙でくるまれ、中央に白地でJUN DOGと表記され、さらに真中に笑顔のコックさんの顔が描かれています。

ジュンドッグの製造者

 ジュンドッグは現在、旭川市東光11条2丁目4-22にある「ピジョン館」が製造・販売しています。しかし発祥地は旭川ではなく美瑛町だといいます。美瑛町のレストラン「純平」が考えた食べ物です。そのため、このお店では「元祖ジュンドッグ」として調理販売しています。※2014年4月以降「純平」は「じゅんぺい」として移転リニューアル。

▼美瑛町の元祖ジュンドッグがこちら



 現在は旭川に定着。旭川で販売され、製造元や旭川市内の市役所、旭山動物園、病院売店、常磐公園内などで販売されています。製造元のピジョン館のサイトからは通信販売を行っており、旭川にいなくてもお取り寄せすることが可能です。

ジュンドッグの正しい食べ方




 公式サイトにはジュンドッグのおいしい食べ方が書かれています。とにかくアツアツにレンジでチンッすることが大事です(家庭用1本で2分間が目安)。ジュンドッグが販売されている店では、購入する際にアツアツに温めて渡してくれます。

 もうひとつ、レンジの後5分以上そのまま待つ。待てなければ5分でもよいでしょう。冷蔵されていたものが温められて包装紙の中で蒸らすことが可能になります。こうして炊き立てのような御飯が楽しめます。

 こうした下準備の後、→マークに従って、ミシン目に沿って包装紙の端をくるっとはがしましょう。かぶりついていただきます。包装紙の内側に米がくっつかないのが特徴で、特許です(No2129978)。

 消費期限は冷蔵で5日間、冷凍で1か月となっています。1本当たり180g、390円(かつて370円)。片手で食べられるので、携帯食でも主食でもあやつでもおいしくいただけます。