札幌市の新名物!スープカレーって何なの?

 もう、札幌ラーメンどころじゃない!ラーメンはもう古い!?
そんな声が聞こえてきそうなほど、大人気となりブームとなった、札幌発
「スープカレー」。2000年くらいからブレイクし、一気に札幌名物にま
で押し上げてしまった……。いまや札幌、いや北海道だけでなく、全国
にまで進出していこうという勢いです。

スープカレー横丁は2008年春オープン!

スープカレーとは?

 そもそも「スープカレー」って何ですかぁ?という声が聞こえてきそう
なのでここでご紹介しちゃいます。札幌といえば札幌ラーメン、その札幌
出身ラーメンのスープが、カレーのスパイスと融合して完成したという新
しいスタイルの食べ物と定義しておきましょう。

 普通のカレーとは異なり、
カレー、だけどカレーじゃない、そして、どろどろタイプではなく、さら
さらスープタイプ
です。カレーではない、つまりカレー風味のスパイスス
ープみたいなもの
なので、カレーが嫌いな方でもおいしく食べれるようで
す。

 また、北海道特性をここにも垣間見ることができ、具材となる野菜や
肉は大きくぶつ切り
。それでいて、よく煮込まれているので柔らかいのが
特徴です(北海道産の具材が望ましいですね)。

 具材となるものの代表例として、ジャガイモやニンジン、玉ねぎ、それ
に肉類は骨付きチキンが基本
。これにも多様性が見られ、肉の代わりに魚
介類であったり、かぼちゃやピーマン、ブロッコリー、ナス、ゆで卵、時
には納豆が入っているメニューを出している店もあるからびっくり。

 こう
いうふうに、北海道気質らしい特徴で型にはまるのではなく、各店舗がオリジナリティーを出して
いるので、食べ歩きも楽しいものになります。

スープカレーはヘルシー!


士別市「羊のまちのスープカレー試作品」

 スープカレーのもうひとつの特徴は食べ方。スープの器とご飯の器が別
々に盛られるのですが、一般にスプーンでご飯をスープに浸す食べ方。
も、別に決まりがあるわけではなく、ご飯の上にスープをかけるという形
でも問題はありません。ようはどーやって食べたって自由ということ。

 スープはさらっとしているのに水っぽくなく、ス
パイスがふんだんに使われた深い味わいを楽しめます。辛さも選択可能な
場合が多く、値段はカレーライスよりは高めです。

 さらにおいしいだけでなく、そのヘルシーさにも注目。野菜がふんだん
に用いられ、スパイスもパプリカ、コリアンダー、カルダモン、ナツメグ
などが、店によっては数十種類ものスパイスを調合することもあります。
このように健康志向である料理ということもこの時代、重要ポイントです。

札幌ではもはや激戦区!

 札幌のスープカレーの歴史は、実は1970年代にはもうすでに始まってい
たといわれています。スープカレーの老舗アジャンタが元祖(スリランカより)、またマジックスパイス(マジスパ)が名付け親と言われ
ますが、最近のインターネットや携帯電話普及などによる口コミ効果、さ
らには、道内のラジオやテレビ(特にAirGが積極的に推進しているイメージ
がありますが)、地域情報誌などメディアによって一気に広まっています。

 若者を中心に人気となっていたスープカレーですが、いまや老若男女、
札幌人が愛する名物
へと進化していきました。さらに、カフェ風やレスト
ラン風の店構えにしやすく、ラーメンと違って女性が一人でとか、家族で
というように気軽に利用できるようになったのも大きなポイントです。

 また寒い地域柄、北海道はラーメンのスープや鍋物など汁物が大変好ま
れ名物や郷土料理に多いですから、スープカレーの登場というのは、まさ
に北海道ならでは。もはや札幌市民誰もが知る札幌名物になりました。

 とはいうものの、札幌市内のスープカレー店は競争が激化。特に中心部
に店を構える事例が多く、さらにはスープカレーを新たにメニューリスト
に加えることもあって、その店舗数は計り知れないものになっています。
札幌だけでなく、道内の主要都市に進出、さらには首都圏を中心に道外に
まで進出してきています。

 スープカレーのキーワード、それは「おしゃれ」で「ヘルシー」ということ。ぜひ味わってみてくださいね。

★スープカレー店情報札幌スパイス
★まるごとカレー賛昧

スープカレーのシンボル「大泉洋」!

 「スープカレー大使」として、本場のスリランカに出向いたり、本まで
出しちゃったりと大活躍の大泉さん。2004年には、大泉さんとベル食品が
共同で開発した「本日のスープカレーのスープ」が注目を集めました。

▼本日のスープ(CD)
オススメ度:★★★★★
大泉洋のシングル。全国にさらに名前を広めた「本日のスープ」。オリコン10位にまで上り詰めたという2004年3月リリースのCD。札幌を舞台にしたラブソングで、とっても和むバラードに仕上がっています。ぜひぜひBGMに。
(1,260円)

▼本日のスープカレー
オススメ度:★★★★
あの大泉洋はスープカレー大使。要はスープカレーが大好きなのだ。そのスープカレーへの愛着を一冊の本にしてしまった……。恐るべし大泉洋。子供時代から今までのカレーエピソード、写真やイラストもついているエッセー集。スープカレー関連でスリランカに言ったときの秘話まであるから必見!
(1,600円)

▼北海道スープカレー読本
オススメ度:★★★★
大泉洋ではないですが……。スープカレーとは何か?食べ方も含めて、分類法や店主へのインタビューなど盛りだくさん。もちろんスープカレーの店のガイドも欠かせない。
(1,260円)