復活から3回目!規模拡大中の名寄「北の天文字焼き」今回の見所は?

名寄市のイベント「北の天文字焼き」(実行委員会主催)が復活して2年。再び冬恒例のイベントとして定着しつつあります。復活から数えて3回目、通算26回目となる同イベントは、2016年2月13日に開催されます。今回は例年以上に魅力がアップ。改善に改善を重ねて年々規模が大きくなっている「北の天文字焼き」の見どころに迫ります。

1989年から続く伝統の天文字焼き

名寄の「北の天文字焼き」は1989年に始まった冬のイベントで、人手不足などを理由に2011年をもって休止してしまいました。しかし市民有志の熱意により、2014年に見事復活。以降毎年2月に開催しています。

北の天文字焼きは市街地東部・旭東の太陽の丘に、縦220m×横150mの巨大な「天」の文字を浮かび上がらせるというもの。暗闇の丘に文字を浮かび上がらせるため、カットしたドラム缶270個に薪を燃やします。

丘で点火を行うほか、天文字を「見る集い」も同時開催。西條名寄店屋上と名寄東小学校校庭を会場に、丘に浮かび上がる「天文字」と打ち上げ花火を鑑賞します。

魅力アップし続ける「北の天文字焼き」

「北の天文字焼き」は年々規模が拡大していますが、復活から3度目の開催となる今回は、見る集いの会場、チケット販売先、JR北海道の団体臨時列車運行などにおいて充実度が増しています。

天文字を見る集いの会場は、復活初年度は名寄東小学校のみでしたが、2015年からは西條名寄店の厚意により同店の屋上が会場に加わりました。前回は屋上の一部スペースに露店などを設置し700人が来場。今回は屋上を全面駐車禁止にし1000人の来場を見込んでいます。一方、東小学校はスノーランタンが同時に楽しめる第二会場の位置づけに変更しています。

西條名寄店屋上の屋台飲食は全チケット制。100円10枚綴り1000円、前売りのみ抽選券付きで販売しています。今回からは同店のほか観光協会などでもチケットが販売されることになっています。西條での買い物にも使えるため、チケットを有効活用することができます。

天文字焼きと合わせて3度楽しめる花火も見どころの一つ。18:00に点火する天文字焼きが完成した時に名寄川河畔で1回目の打ち上げ、19:00に2回目の打ち上げ、そして終了する19:30には西條名寄店屋上で仕掛け花火が楽しめます。

宿泊面でも利便性が増した名寄市

開催当日は「なよろ雪質日本一フェスティバル」も同時開催中。日中から名寄市内でイベントを楽しむのもよし、紋別市とも距離が近いためオホーツク海での流氷観光後に名寄を訪れてもよしと、名寄を中心とした観光プランを立てやすくなっています。

加えて本年度はアクセス面でも工夫が。JR北海道旭川支社は北の天文字焼きに向けた団体日帰りツアーを企画。見る集い終了後に名寄駅発・旭川駅行きの団体臨時列車を運行します。

近年名寄では宿泊面も改善されました。2014年12月8日には「ホテルカイコーアネックス名寄」がオープンしたほか、2015年11月10日には「グランドホテル藤花」の新館がオープン。夜のイベントということもあり、名寄での宿泊がさらに便利になりました。魅力が増した「北の天文字焼き」を中心に名寄の冬を楽しんでみてはいかがでしょうか?

公式ウェブサイト
※提供写真:2014(3)特別賞(松實)