北のウォール街と呼ばれた町

北のウォール街までの道のり
小樽で最初に市街地ができたのは勝納川沿いの信香町近辺でした。1870 年には開拓使小樽仮役所がここに移転してきました。これが後に札幌に移 転して北海道開拓使(本府)となったお役所でした。こうして、小樽では早 くから北海道の中心としても発展してきました。1879年になると、道内初、国内3番目の鉄道(手宮~幌内)が開通。このこ ろ、小樽の中心は入舟以北の地域に移動します。その10年後以降になると、 色内から手宮まで埋め立てが進み港湾整備が本格化していきました。そし て1899年には国際貿易港に指定されました。
道内内陸部への鉄道網の拡大と、小樽の港湾の充実。こうした要因によ り、小樽は道内各地から石炭をはじめとする産物が集まる集積地として発 展するようになりました。輸出入が盛んになり、商社が多く開設されるよ うになりました。
さらに、日清戦争と日露戦争が勃発した際には、石炭の需要が高まり、 第一次世界大戦では北海道産の豆等の穀物が好景気になり、国際的にも商 都として知られるようになりました。
当時、小樽の中心市街地は港に近い色内町周辺に移動しており、商業の 中心地もこの近辺になりました。1893年に小樽派出所(1897年出張所、1906 年支店)を開設した日本銀行を中心に、全国各地の都市銀行の支店や出張所 が軒を連ねることになったというわけです。
小樽に進出した銀行

最盛期は大正時代末期。札幌に銀行は10、函館には16ありましたが、小 樽は道内最大の20ほどあったとされています。このデータからも、小樽が 当時道内最大の商業都市といわれていたことが分かります。
●小樽に進出した銀行たち
日本銀行小樽支店 (1893年派出所進出)
旧北海道拓殖銀行小樽支店 (1901年進出)
旧三菱銀行小樽支店 (1922年進出)
旧三井銀行(三井住友銀行)小樽支店 (1880年出張所設置)
旧日本商業銀行(安田銀行)小樽支店 (1896年進出)
旧中越銀行(北陸銀行)小樽支店 (1912年進出)
旧横浜正金銀行小樽支店 (1922年出張所進出)
旧不動貯蓄銀行(日本貯蓄銀行・協和銀行)小樽出張所 (1917年進出)
旧函館山田銀行小樽支店 (1883年進出)
旧田中銀行小樽支店 (1889年・1898年進出)
旧屯田銀行(北海道商業銀行)小樽支店 (1894年進出・1893年本店)
旧北海道貯蓄銀行小樽支店 (1906年進出)
旧樺太銀行小樽支店 (1914年進出)
旧北海銀行(第一銀行)小樽支店 (1889年進出)
旧函館銀行(函館百十三銀行)小樽支店 (1907年進出)
旧第四十四銀行小樽支店 (1878年進出、小樽初の銀行支店)
旧第四十四国立銀行(第三国立銀行)小樽支店 (1879年進出)
旧第六十七国立銀行小樽支店 (1879年進出)
旧第二十銀行(第一銀行)小樽支店 (1887年進出)
旧第十二銀行(北陸銀行)小樽支店 (1899年進出)
旧第四十七銀行(北陸銀行)小樽支店 (1907年進出)
旧第三十三銀行小樽出張所 (1884年~1890年)
旧第百十三銀行小樽支店 (1913年進出)
旧第七銀行小樽出張所 (1915年進出)
●小樽に設立された銀行たち
旧小樽貯蓄銀行 (1895年設立)
旧小樽銀行(旧北海道銀行) (1897年・旧余市銀行が移転)
旧中立銀行(小樽銀行) (1901年設立)
旧稲敷商業銀行 (1907年・茨城から移転)
旧泰北銀行 (1914年・札幌から移転)
旧小樽無尽会社(北洋相互銀行を経て北洋銀行へ) (1917年設立)
日本銀行小樽支店 (1893年派出所進出)
旧北海道拓殖銀行小樽支店 (1901年進出)
旧三菱銀行小樽支店 (1922年進出)
旧三井銀行(三井住友銀行)小樽支店 (1880年出張所設置)
旧日本商業銀行(安田銀行)小樽支店 (1896年進出)
旧中越銀行(北陸銀行)小樽支店 (1912年進出)
旧横浜正金銀行小樽支店 (1922年出張所進出)
旧不動貯蓄銀行(日本貯蓄銀行・協和銀行)小樽出張所 (1917年進出)
旧函館山田銀行小樽支店 (1883年進出)
旧田中銀行小樽支店 (1889年・1898年進出)
旧屯田銀行(北海道商業銀行)小樽支店 (1894年進出・1893年本店)
旧北海道貯蓄銀行小樽支店 (1906年進出)
旧樺太銀行小樽支店 (1914年進出)
旧北海銀行(第一銀行)小樽支店 (1889年進出)
旧函館銀行(函館百十三銀行)小樽支店 (1907年進出)
旧第四十四銀行小樽支店 (1878年進出、小樽初の銀行支店)
旧第四十四国立銀行(第三国立銀行)小樽支店 (1879年進出)
旧第六十七国立銀行小樽支店 (1879年進出)
旧第二十銀行(第一銀行)小樽支店 (1887年進出)
旧第十二銀行(北陸銀行)小樽支店 (1899年進出)
旧第四十七銀行(北陸銀行)小樽支店 (1907年進出)
旧第三十三銀行小樽出張所 (1884年~1890年)
旧第百十三銀行小樽支店 (1913年進出)
旧第七銀行小樽出張所 (1915年進出)
●小樽に設立された銀行たち
旧小樽貯蓄銀行 (1895年設立)
旧小樽銀行(旧北海道銀行) (1897年・旧余市銀行が移転)
旧中立銀行(小樽銀行) (1901年設立)
旧稲敷商業銀行 (1907年・茨城から移転)
旧泰北銀行 (1914年・札幌から移転)
旧小樽無尽会社(北洋相互銀行を経て北洋銀行へ) (1917年設立)
すべてではないにしろ、これらの銀行の多くが集中していたのが「色内 大通り(別名北のウォール街)」「日銀通り」など、色内町周辺でした。現 在もいくつかの歴史的建造物が通りには残されています。
その後は青函連絡船の台頭、昭和時代中期以降の札幌市への一極集中政 策、エネルギー革命による石炭産業の縮小、苫小牧港の開港、戦後の樺太 間や大陸間の貿易ルート喪失といった要因により、1960年代頃から小樽支 店の廃止が続き、小樽は急速に衰え始めました。
道内の銀行の歴史豆知識

道内では明治時代に最も開けていた函館にまず銀行支店が設立されてい きました。その後前述のように小樽に経済の中心地がシフトしていきまし たので、銀行支店も小樽に多く進出するようになりました。
道内を本店とする銀行が道内に初めてできたのは函館でのことでした。 1878年に設立、翌年1月開業した「第百十三国立銀行」は函館に本店を置 いた銀行です(現在は拓銀を経て北洋銀行)。道内で初めて設立された私立 銀行も函館で、1883年の「山田銀行(第三国立銀行道内支店)」が始まりで した(数年後廃業していますが)。
函館、小樽、札幌に支店を置いた道外銀行は、1879年に進出してきた 「第四十四国立銀行」が初めてでした。札幌に日本銀行支店が進出したの は昭和時代の1942年のことでした。
ちなみに、明治時代末期の1906年には、小樽銀行と北海道商業銀行(旧屯 田銀行)が合併して「北海道銀行」が設立されていますが、現在の北海道銀 行(1951年設立)とはまったく別物です。同じような例には、北海道新聞と 旧北海道新聞が別物であったのと同じです。
最終更新日:
2009/01/05 22:51
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