紅茶と紅茶スイーツで優雅なひとときを―紅茶専門店チャチャドロップ

地下鉄南北線北24条駅3番出口隣にある「紅茶専門店チャチャドロップ」。今年8月にオープン3年目を迎えた筆者お気に入りの一軒です。

4ヶ月ごとに仕入れるフレッシュな紅茶が楽しめる

同店の特長は、なんといっても4ヶ月ごとに仕入れる厳選された紅茶を堪能できる点です。紅茶メニューも専門店ならではのバリエーションで、ストレートティーやスパイスティー、フルーツティー、カモミールティーなど43種類と豊富に揃います。

また、紅茶の味に影響する牛乳も吟味。札幌近郊で生産される低温殺菌牛乳のみを使っているのがうれしい点です。紅茶によく合うワッフルやスコーンは100%道産小麦を使用し、手作りしています。ワッフルセットのほか、特製サンドイッチのセットメニューもあり、ティータイムはもちろん、ランチタイムにも人気の店です。

人生を一転させた紅茶教室

店主・村上祐輝さんはかつて有料老人ホームに勤務していた人。35歳の時に「夢はいろいろあるけれど、本当にやりたいことは何か」と、真剣に考えたと言います。もともとカフェ業に興味がありましたが、コーヒーが苦手で、紅茶に興味を持ったと話します。当時、独立開業については視野になく、カフェに就職して働くことを考えていたのだとか。

ところが転職活動をはじめた村上さんを待っていたのは厳しい現実でした。面接を受けても、すでに35歳の男性。カフェ業界への就職は難しく、なかなか決まらなかったのです。そんななか、就職することに違和感を覚えはじめます。

村上さんの人生を一転させたのは、札幌で紅茶専門店を営むティーマスターのウェブサイトでした。紅茶教室の案内を見たとき「これだ」と、自分のなかにガツンと来たと言います。独立開業を目標に受講。その後、ティーマスターの経営する紅茶専門店で働けることになり、紅茶修行をすること1年間。様々なものがタイミングよく揃いスムーズに開業に至ったのです。

「かつて勤めていた有料老人ホームでの経験も紅茶専門店を経営する上で役立っています。有料老人ホームではクオリティの高い接客が求められるのです。実はもともと接客は苦手でした。しかし、ホームで接客するうちに、ある種のおもしろさを感じるようになりました。やがて、サービス業に進みたくなったのです」と村上さん。「ただ、自分の表現としてのサービスは何かを考えたとき、有料老人ホームではなく、紅茶専門店だったのです」と話してくれました。

紅茶スイーツもおすすめ!人気は紅茶づくしの「紅茶ワッフルパフェ」

筆者はオープン当初より紅茶ファンとして、同店に足を運ぶ一人。紅茶がおいしいのはもちろんですが、紅茶を用いたスイーツメニューもおすすめ。

人気があるのは「紅茶ワッフルパフェ」880円(写真)です。紅茶のワッフルに紅茶のアイス、紅茶のゼリーと食べ進めていくと、再び紅茶のワッフルが出てくるという食べ応えもたっぷりの一品。最後にさっぱりとしたピーチ味のシャーベットで、後味のよい紅茶三昧なパフェです。

定番のワッフルメニューと同様に好評なのが、特製サンドイッチです。インディアンサンドイッチやシーフードサンドイッチ、チキンサンドイッチがあります。注文を受けてからワッフルメーカーで焼き上げるため、パリッとした独特の食感で美味。ランチタイム(11:30~15:30)なら、サンドイッチにティーポットの紅茶がついて1,150円で味わえます。

▼チリソースのピリ辛がおいしい「インディアンマイルドサンドイッチセット」紅茶のゼリーも美味

定番のワッフルセットはいつでも1,150円で楽しめます。人気のスコーンはテイクアウトもできるので、お土産としてもどうぞ。

▼テイクアウトできるスコーンの味はプレーン、杏仁、紅茶、バナナ、期間限定でメイプルパンプキンや桜のスコーンも

優雅な気持ちになれるティータイムを

同店の丁寧な接客も筆者がお気に入りの理由のひとつです。帰り際には、作業の手をとめて「ありがとうございました」と、お辞儀。客が店を出て、扉を閉めるため振り返ると、再び、お辞儀をして見送る村上さん。1,000円前後のティータイムで、とても優雅な気持ちになれるのです。

「季節限定のティーメニューやワッフル、スコーンなど創意工夫することで、お客様に喜んでいただきたい」と意欲を見せる村上さん。ティーサロンの調度品や接客、メニューを通して、店主の感性がさりげなく活きている一軒です。

紅茶専門店チャチャドロップ
所在地:札幌市北区北23条西3丁目2番26号サムスイングビル2階 [地図]
TEL:011-717-5885
営業時間:月曜日~土曜日11:30~20:30(ラストオーダー19:30)、日曜祝日12:00~20:00(ラストオーダー19:00)
定休日:毎週火曜日