「こわい」という北海道の方言はどういう意味?


3位「こわい」=だるい・疲れる (例:体がこわい)<ゆるくない>


 ここでは「こわい」と同時に「ゆるくない」「おっかない」もともに掲載する。ランク情報3位というのは、「こわい」のほうである。

 何も幽霊が出たわけではない。「こわい」は主に肉体的疲労に使われる。意味は「疲れた」「だるい」「苦しい」。かぜ引いたとき熱を出せばふらふらするが、そこでも「なんかこわい」と使う。その他にも、ずっと立っていて疲れたというときに使う。

 これは北海道に限って使われるものではないらしい。「あーこわい」と言っている人がいたら、「この人なんか怖い夢でも見たのかな」と思うのではなく、「だいじょうぶかい?」と優しく声をかけてあげよう。

 2番目の「ゆるくない」とは「大変」「きつい」「つらい」「しんどい」という意味。ゆるい、つまり簡単・楽、ということではないということ。主に精神的なものと解釈すればよい。決してズボンなどのサイズがゆるいわけではない。「生活がきつい」「仕事がきつい」ときなどに使われる。

 3番目の「おっかない」は、「おっかないおじさん」という使われ方をするが、「恐ろしい」ということ。「こわい」と言うと、前述の意味になってしまうため、恐ろしいことを言うためには、「おっかない」を使う必要がある。北海道だけで使われるわけではなくなってきている。

 ●使用例:「体がこわい」「こわくてめまいがする」「なんかこわいんだけど」「生活がゆるくない」