
内容は北海道、ロケ地も北海道。日本映画史上最高の感動大作といわれ、多くの感動を呼んだ映画が
「北の零年(きたのぜろねん)」。主演に111本目の映画出演作となる吉永小百合さん、そして渡辺謙さん、豊川悦司さん、石原さとみさん、石田ゆり子さん、柳葉敏郎さんと、豪華な顔ぶれ。
舞台は幕府が終わり、廃藩置県、そして明治維新へと進んだ時代のさなか、明治政府の命により明治4年(1871年)から原野開拓に携わった稲田家の活躍を描くもの。稲田家というのは淡路(徳島藩)にいた人々で、明治4年に第一次移民団546名が船で日高の静内にやってくる。ところが、北海道の寒さは厳しく生活自体で苦労したし、明治政府の新しいやり方にも翻弄されていくよ、という事実に基づくお話。みなの希望を取り戻そうと札幌へ向った小松原英明の行く末に注目。
北海道民としては北海道の歴史を垣間見るのにはいい映画でしょう。主人公の小松原志乃と多恵が馬を育てる牧場で生活しており、馬産地日高の初期の様子を描いています。雪の中で助けてくれた外国人は、アメリカ人のエドウィン・ダンで、彼の援助で志乃は馬の牧場を経営することになりました。いなごの襲来による被害など実際に多かった出来事、戸長制度、開拓使出張所、駅逓、アイヌの人たちとの交流も映画中に登場。
道内のロケは2004年、2月から3月の冬を含む6~7ヶ月に及び、7000人を超えるエキストラが参加。主にロケ地となったのはいまや廃墟だらけとなった
夕張市鹿島地区(国道452号線沿い)で、開拓使出張所、診療所、駅逓、殿の屋敷や馬小屋などが再現されました。冒頭にはバックに夕張岳が登場するシーンもあります。
また、
日高管内浦河町絵笛の向陽園内にもロケセットが置かれ撮影されたり、ラストシーンは浦河町の日本中央競馬会日高育成牧場で撮影されたもの。ほかに同管内
静内町(現在新ひだか町・当初ロケ予定地ではなかったが熱い招致活動で実現)北大研究牧場、最初の上陸シーン撮影地である
十勝管内浦幌町厚内地区。ちなみに、市内に11あったロケセットの一部(「殿の館」「神社」「火の見やぐら」「志乃の家」)は市により、2005年9月3日オープンの夕張市ゆうばり石炭の歴史村内
「希望の杜(もり)」に移設されました。
2005年1月15日公開の映画で、2006年には
第29回日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞を受賞した作品でも知られます。
168分という長編映画ですのでご注意を。歴史に残る超大作ですが、脚本がダメだなどと一部で評判が悪かった映画。でも見てみる価値ありでしょう。
映画名 北の零年(きたのぜろねん)
監督 行定勲
脚本 那須真知子
キャスト 吉永小百合、豊川悦司、柳葉敏郎、石原さとみ、渡辺謙、石田ゆり子、香川照之ほか
製作 北の零年製作委員会(東映・テレビ朝日・TFM・朝日放送・北海道テレビ・JR北海道・道新・サッポロビール・朝日新聞ほか)
ロケ地 夕張市鹿島、日高管内静内町、浦河町絵笛など、十勝管内浦幌町厚内地区海岸
ロケセット保存 夕張市ゆうばり石炭の歴史村内「希望の杜(もり)」
製作時期 2004年、道内ロケは2月~3月、5月~8月
公開日 2005年1月15日全国公開、2005年1月8日夕張市/静内町/浦河町で先行公開
上映時間 168分
制作費 15億円
受賞 2006年・第29回日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞受賞(吉永小百合)
公式サイト http://www.kitano-zeronen.jp/