「パコダテ人」。この意味がわかった方はある映画を見た方かもしれま
せん。函館市を舞台に繰り広げられた映画
「パコダテ人」は、2002年に公
開された北海道産の映画です。
1999年の第四回函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞で
準グランプ
リを獲得した脚本がもとになっています。脚本は今井雅子さんが手がけ、
これをきっかけに、翌年映画化するところまで発展しました。また、2002
年に
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にも出展しています。
映画「パコダテ人」とは?

2002年2月9日に函館で先行上映、16日から道内だけで先行上映された映
画です。その名からわかるとおり、
函館市を舞台にした物語で、そのほと
んどを函館市内で撮影しています。
「ハッピーが生えてきた」がキャッチ
コピーです。
内容はキュートでポップな雰囲気の
ファンタジックラブコメディ。函館
市内に住む女子高生日野ひかるの体に異変が起き、突然
シッポがはえてく
る事から始まり、街中を巻き込む大事件に発展するストーリーです。
姉みちるが偽者のしっぽをつけて一緒に町を練り歩いたところ、函館ス
クープの記者に激写され、
「しっぽ美少女現る!」と報道、10万円の懸賞
金をつけるほどに注目され、たちまち函館市内は大騒動に。
このしっぽ人間のことを
「パコダテ人」と呼び、自らの名前も「ぴのぴ
かる」と呼ぶことで、「はひふへほ」を「ぱぴぷぺぽ」に置き換えて言う
「パコダテ語」が流行ります。
次第に社会現象に。函館市のイメージポスターも「しっぽりぱこだて」。
しっぽをつけるブームまで誕生し、姉みちるが開いたお店
「パコダテール
(pako-dat-ail)」は大繁盛。ぴのぴかるもパコダテ人アイドル(パコドル)
と呼ばれるようになりました。
それと同時進行で古田さんという男性も突然しっぽがはえてきて、隠し
とおすのに精一杯。ぴのぴかるとクラスメートの隼人との恋の行方、しっ
ぽ人間の結末はどうなるのか、原因はなんだったのか、というところは、
秘密です。
パコダテ人のロケ地
函館市内でほとんど撮影がなされましたが、函館の特徴的な風景はたい
てい収められています。函館独特のお店も登場し、函館を知るのに大変よ
い映画であり、行ってみたいと思わせる映画でもあります。
この映画に登場する
ラッキーピエロは函館市を中心に展開するハンバー
ガーショップです。撮影には人見店が使われています。また、やきとり弁
当で有名な
ハセガワストアは、同じく函館市を中心に展開するコンビニエ
ンスストアです。
オープニングから
函館夜景です。函館観光の定番、函館山や函館山ロー
プウェー、函館市電、函館バス、函館観光幌馬車、金森赤レンガ倉庫群、
JR北海道の特急スーパー北斗も登場します。
大正湯はピンクの概観をした
昭和2年に建築された建物ですが、ここは日野ひかるの実家となります。
そのほかAIR DO、遺愛女子高校も出てきます。
北海道で人気のタレント
大泉洋が、もう一人のしっぽ人間として出演し
ていることから、注目されていました。TEAM-NACSの面々も出演しました
し、宮崎あおい映画初主演作品でもありました。映画中の主題歌やBGMは
北見市出身の
Whiteberry(現在解散)が担当しています。
ドサンコ(馬)の鳴き声か?、ふかしたジャガイモと塩辛、どさんこワイ
ド、マスコミとしてSTVも登場し、北海道盛りだくさんのローカル色の濃
い作品で、道民にとっては親しみやすい映画です。
●見たことがないあなたは、ぜひ一度見てみよう!
「パコダテ人」
ハッピーが生えてきた。
笑って、泣いて、シッポの分だけやさしくなれる。
函館生まれの恋するファンタジー映画。
2001年製作、2002年2月9日先行上映
82分、函館シネマアイリス
・主なキャスト
日野ひかる:宮崎あおい(はまなす学園に通う主人公・しっぽ美少女)
日野みちる:松田一沙(キュートな赤毛お姉ちゃん、服飾デザイナー)
日野まもる:徳井優(ひかるの父さん、自宅の大正湯で銭湯を経営)
日野ちづる:松田美由紀(ひかるの母さん)
古田はるお:大泉洋(しっぽ人間で函館市役所勤務、娘のまゆと2人暮らし)
古田まゆ:前原星良(はるおの一人娘、ひまわり保育園に通う)
文子先生:粟田麗(ひまわり保育園のふみこ先生、古田はるおとの関係は?)
隼人:勝地涼(ひかるの恋人)
早川登:萩原聖人(函館スクープ社の記者で、最初にしっぽ人間を撮影)
編集長:木下ほうか(函館スクープ社の編集長)
(※函館スクープのスタッフとして森崎博之/佐藤重幸/音尾琢真が出演)
若社長:安田顕(ウルトラシップ300枚を配布した長尾製薬2代目若社長)
・主なスタッフ
監督:前田哲
脚本:今井雅子
主題歌:Whiteberry「炭酸水」
挿入歌:Whiteberry「正直者」「それだけなんだけど」
※Whiteberryの主題歌・挿入歌は、アルバム
「カメレオン」に収録されています。