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■国が指定するオオムラサキの北東限の地
「オオムラサキ」ってご存知ですか?何か想像つかない方のために簡単
に言うならば「蝶々(ちょうちょう)」です。日本各地に分布する蝶ですが、
北海道では全域で見られるわけではありません。ある地域が北東限となっ
ています。さて、それはどこでしょう?オオムラサキ基礎知識!
オオムラサキとはなんでしょうか。タテハチョウ科に属する蝶(チョウ) で、日本はもちろん、東アジア各地に分布しています。オオムラサキは、 日本国の国蝶にも指定されていますが、環境省のレッドデータブックで、 準絶滅危惧種に指定されています。1933年に開催された蝶類同好会で国の蝶を決めようとする動きがあった もののなかなか進展しませんでした。1956年に日本初となる蝶デザインの 切手が発行されたことに伴い、ようやく1957年、日本昆虫学会の総会にて 国蝶となりました。
羽を開いたときの長さは、メスが11cmで、タテハチョウの仲間としては 日本最大ともいわれます。しかし、オスは8cmで一回り小さいくらいです。 その代わりといってはなんですが、美しく輝く光沢ある青紫色の羽を持ち ます。黄色と白の斑点もあります。本州のものと北海道のものとの違いも あって、北海道のものは多少小ぶりです。
北海道では、幼虫はエゾエノキの葉を食べ、幼虫の状態で越冬します。 成虫の蝶となって飛び回るのは、夏の7月〜8月の1ヶ月間。成虫の蝶のエサ は、ハルニレやコナラ、ミズナラなどの樹木の樹液です。
※本州のオオムラサキの幼虫のえさはエノキですが、北海道には分布しな い植物のためにエゾエノキが必要なのですが、エゾエノキの分布が少ない ため、オオムラサキの生息域も限られています。
オオムラサキの北東限の地とは?
そんなオオムラサキですが、北海道では、道南から道央でのみ観察され ます。北東限の地として知られるのは、空知管内栗山町。正確には、石狩 市浜益と栗山町を結ぶラインを、オオムラサキ北東限としています。とりわけ、栗山町での取り組みはよく知られています。1985年に町内の 御大師山でオオムラサキを発見、町の有志が「栗山オオムラサキの会」を たちあげました。幼虫のえさとして必要不可欠なエゾエノキを自宅で育て てもらい数年後に山に移植するという里親制度を創設して、オオムラサキ 保護に大きく貢献してきました。
また、町内には入場無料の「ファーブルの森観察飼育舎」も建設。カン トリーサインやウェブサイトにもオオムラサキのデザインが見られるなど、 まちをあげてオオムラサキを守っています。毎年7月になると、栗山町で オオムラサキの羽化はじまる、といったニュースが報道され、オオムラサ キ=栗山というイメージが定着しつつあります。
町内では、町域北部の御大師山での発見のほか、南部の滝下地区でも生 息が確認されています。特に滝下地区のものは、国内外で見られるほかの オオムラサキとは異なる独特の亜種で、地名から「クリヤマエンシス」と いう学名が付されました。
この夏は、オオムラサキ観察をしてみませんか。
















