• 検索
  • facebook
  • twitter
  • google+
  • RSSfeedly

シマフクロウとエゾフクロウ

古くからアイヌが「コタンコロカムイ」(カムイチカプ)、守護神としてあがめてきた鳥がいます。「シマフクロウ」です。コンサドーレ札幌のマスコット「ドーレくん」は、シマフクロウをモチーフにしています。実は、世界最大のフクロウがシマフクロウであり、国内では北海道にのみ生息します。

一方、道内にはもう一種類のフクロウが生息していますが、それは「エゾフクロウ」(このページ内の写真)です。アイヌの人たちは「クンネレクカムイ」(闇に鳴く神)と呼んできました。


エゾフクロウの動画(ムービー)

シマフクロウとエゾフクロウとは?

シマフクロウは、体重約4kg、体長約70cm、翼長約180cmで、フクロウ科に分類される鳥類で世界最大級の大きさを誇ります。国内のフクロウで魚(サケ)を主食とする唯一の鳥とされています。ボボーゥという鳴き声は1km先でも聞こえるほど大きな声。

生息域は日本の北海道のほか、南樺太、満州、極東ロシアの一部というごく限られた地域です。道内では道東地域(根釧台地・知床半島)、日高山脈、大雪山系、国後島に生息します。

一方、エゾフクロウは、本州に住むフクロウの亜種(フクロウ目フクロウ科フクロウ(エゾフクロウ))で、北海道に生息しているものです。全長約50cm、翼長約100cmです。外見は白っぽい色をしており、シマフクロウより美しいという声もあります。後述しますが、絶滅危惧種のシマフクロウに比べると、エゾフクロウのほうがだんぜん発見しやすい鳥です。


シマフクロウは絶滅危惧種です

もともと雛の天敵エゾクロテンの存在、厳しい冬の天候などが原因で繁殖成功率が低いため個体数が少ないのですが、かつて道内全域に生息していたシマフクロウが激減した主要な理由は、人間の乱開発、交通事故、感電など、とにかく人間の営みが関係しているようです。人間が繁殖地に入り込むことが多くなり、そうなると親鳥が繁殖放棄をし、雛の生存率が低くなるという結果にいたります。

世界で千羽、うち国内(=道内)は1割(推定約130羽)ということで絶滅危惧種であり、国指定天然記念物(1971年)、環境省レッドリスト絶滅危惧IA類、IUCN絶滅危惧種、希少野生動植物種(1993年)です。そんなわけで環境省が1980年から保護活動を本格化させ、1993年にシマフクロウを増やす会が釧路管内浜中町に発足しているほか、シマフクロウ基金がつくられました。

シマフクロウを増やそうとする試み

まだまだ生態が分からないところもありますが、シマフクロウ生態研究の世界において、北海道は先端を行っています。英国人のブラキストン氏が函館で標本を採取し、その後学名が付されたといわれています。英名も学名も、ブラキストンの名前をもとに付されています。

世界ではじめてシマフクロウの人工孵化を成功させたのは根室市の専門家によるもので1994年のことでした。続いて、世界ではじめて飼育シマフクロウの繁殖を成功させたのは釧路市動物園で、1995年4月のこと。また、日本唯一のシマフクロウ保護育成センターもこの動物園に所在します。この動物園は、世界有数のシマフクロウ繁殖回数・人工孵化回数を誇ります。
公式FacebookやTwitterをフォローしてお知らせを受け取ろう!
JCB北海道