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■北海道アニマルマスコット6:タンチョウ!
長く日本国紙幣旧1000円札に描かれてきたタンチョウ。そのせいもあっ てタンチョウは国民にも親しまれてきました。北海道ではシンボル的存在 で、北海道を代表する鳥類であり、1964年9月1日以降、道民の投票により 北海道の道鳥にもなっています。今回は、北海道に生息する美しいタンチ ョウについてです。
タンチョウとは?
タンチョウの基礎知識です。丹頂鶴といわれるように、鶴の仲間です。 分類ではツル目ツル科。丹頂鶴とは頭のてっぺんが赤いツルということで すが、それはまさにタンチョウのイメージ。日本でツルといえばタンチョ ウを思い浮かべる方が多いでしょう。外見は、純白のボディーに、首や羽の一部(後ろ側)が黒色です。歩いて いる(羽を閉じた)状態で見ると、尾っぽが黒いように見えますが、羽を開 いて飛んでいる姿を見ると分かるのですが、実際は伸ばした羽の後部、風 切羽の一部が黒いのです。頭のてっぺんが赤いのは、皮膚が露出している ためで、興奮すると大きくなります。この小さな赤いアクセントがあるの とないのとでは、イメージも変わってきますね。
実は国内最大の鳥類として知られ、体長は約90〜150cmという大柄な鳥。 オスがメスより多少大きく、羽を広げた長さは2.5mほどにもなります。そ の飛ぶ姿は、大変優雅で美しいものです。鳴き声が大きく1km先でも聞こ えるんだとか。
えさは虫類、小魚がメインで、ザリガニも食べるとか。小麦、とうもろ こしなど穀物も、意外と何でも食べます。冬の大雪原では、群れをなして 人里近くにやってくるため、冬のタンチョウのイメージが強いです。しか し、春になると、つがいになり、湿原地帯を営巣地として繁殖します。
巣は地面に、ヨシやハンノキの小枝などを用いて作ります。直径は1.5m
ほど。2つ卵を産むのが普通で、1ヵ月後に孵化、オスもメスも抱卵と子育
てに携わります。ヒナは全身茶色で、ふわふわの毛で覆われていて、これ
もかわいいのです。年末になるとまた群れをなして行動します。寿命は30
年弱で、つがいになったタンチョウは一生をともにします。※アイヌの人たちは、タンチョウのことを、「サルルンカムイ」、つまり 湿原の神と呼んできました。
タンチョウのいるところ!
タンチョウといえば釧路湿原です。タンチョウ=釧路湿原というイメー ジが広く浸透していますが、タンチョウの営巣地は、今述べた釧路湿原の ほか、霧多布湿原なども含めた釧路管内、さらに風蓮湖などを中心とした 根室管内に集中します。最近では遠くはなれた道北のサロベツ原野などで も観察され、話題となりました。タンチョウは、国内のツルの仲間ではほぼ唯一、国内で繁殖する鳥です。 渡り鳥ではありません。一年中北海道にいます。専門用語では「留鳥」と 呼びます。ただし、ロシア極東や中国北部にいるタンチョウは、朝鮮半島 へ渡りをするようです。日本では、北海道だけに生息し、渡りをしないの で、道外で見ることはできないということです。

危機的状況回避のタンチョウ
しかし、北海道のタンチョウも一時は危機的状況に陥りました。江戸時 代には北海道全域(及び渡りで東北地方も)に生息していたとされていまし たが、明治時代の開拓時期に減少を続け、絶滅か?と思われたこともあり ました。理由は(1)乱獲、(2)湿原地帯の水田等への転用、この2つが主原因 としてあげられています。絶滅したと思われていたタンチョウが再び姿を見せたのは大正時代のこ と。1924年に釧路湿原の鶴居村(つるいむら)で10羽以上のタンチョウを発 見し、保護への動きは加速しました。1935年8月27日 天然記念物指定、 1952年3月29日 特別天然記念物指定。
実際に数が増加していったきっかけは、旧阿寒町のある農家が始めた、 とうもろこし給餌活動。1950年の冬に成功しました。これが次第に各地に 広まり、冬季に餓死することがなくなったタンチョウは増え始めました。
今では、冬季には人里付近、特に給餌場のある付近に集結する”習わし” になっています。これが越冬のようなものになっています。逆に人馴れし すぎて、農作物を食べたり、牛舎に入り込んだりすることも実際に起きて いるようです。
各つがいのなわばりは広範囲です。各つがいごとに数百ヘクタール必要 とされています。それゆえに広大な湿原地帯が残されて続けていく必要が あります。タンチョウ保護に特に積極的なのは鶴居村で、村ぐるみで行っ ています。村鳥にも指定されています。鶴見台や伊藤タンチョウサンクチ ュアリといった給餌施設は、観光客にも人気です。他にも釧路市丹頂鶴自 然公園は、国内初のタンチョウ自然公園で、自然孵化人工孵化を成功させ 保護に努めてきました。
※2006年1月の生息数調査結果の発表で、調査開始後初めて1000羽を超え ました。
















