2006年11月29日最終更新、ページの上ほど古く、下に行くほど新しくなっております。
▼2006年6月までの進展
秋にも、夕張市が
「財政再建団体」になります。初めて聞く方もいるでしょうが、簡単にまとめるとこうなります。
・財政破綻状態である、企業で言う破産状態
・標準財政規模に占める赤字が20%超
・指定されれば・・・
夕張市が国の厳しい管理下に入る
自治体独自のサービスが廃止されたり縮小される
地方税・国民健康保険料などで市民の負担増大
夕張市では、1990年の炭鉱事業終了以降、金融機関からの一時借入金増大という問題に悩まされてきたようですが、負債総額は500億円規模とされています。自主再建を希望したものの、北海道から財政再建団体を勧められ、決断、6月20日以降の市議会で申請を決議すると見られます。
全国的に見ても最近は事例が少なく、さかのぼること1992年2月に福岡県旧赤池町が指定されたのが最後となっていますから、14年ぶりとなります。北海道で見ると、1969年の渡島管内福島町以来37年ぶり(=北海道新聞)だそうです。巨額の負債額から、再建完了まで10年近くかかるのではないかとされています。夕張市がかつてなくピンチに陥っています。
▼2006年7月末までの進展
いろいろ調査が進んでいますが、市の一般会計、病院事業会計、下水道事業会計などで違法処理を行っていたことが判明。2005年度一般会計は黒字決算のはずが、一転、8億5598万5000円の赤字ということになりそうです。このことから、早期に申請を行う方針でいます。夕張市長は2006年9月に総務省に財政再建団体指定申請を行い、2007年2月までに再建計画をたてるとしています。
経費削減策。まず市長さんの給与を半分に、助役も4割減とすることに。その他教育長も25%減額など。こういった特別職、管理職クラスの市の職員はもちろん、一般職の給与も基本給15%減給とすることを決定。住宅手当もカット。市議会議員報酬も2割削減する方向。
市営住宅修繕費等も減額の可能性を示唆。市外視察(政務調査費)をゼロに。公用車廃止の方向。市議会議員定数も、道内の市議会議員の最少定数である歌志内市や三笠市(2007年度から)の12よりも少ない「11」とする方針(2007年度から)。
市独自のイベントごとも今後は制限されそうです。ゆうばり夏まつりへの補助金を減額、紅葉まつりへの補助金はゼロに。市の第三セクター観光事業(石炭の歴史村観光と夕張観光開発)もピンチ。しかし石炭の歴史村内の石炭博物館や、夕張鹿鳴館など、どうしても残したいと市長が言う貴重な観光資源は国、または北海道に運営管理してもらう方針。残念ながらゆうばり映画祭は中止が発表されています。
▼2006年8月末までの進展
市内観光名所の存廃問題で、市内第3セクターは、めろん城やホテルシューパロの経営からの撤退、マウントレースイスキー場、宿泊施設ひまわり、石炭の歴史村(石炭博物館、炭鉱生活館、生活歴史館、化石のいろいろ展示館)、丁未風致公園を存続させる方向で進んでいます。
▼2006年9月までの進展
第三セクター運営の施設のうち5施設が今年度に廃止となります。その5施設とは、宿泊施設である「ふれあい」、「石炭の歴史村」の「知られざる世界の動物館」「ロボット大科学館」「SL館」「ローラーリュージュ」。
広がる影響・・・(夕張市以外)
夕張市が財政再建団体入りを表明したことから一斉調査が行われ、他にも空知管内旧産炭地の幾つかの市町が、知事の許可を得ずに
「ヤミ起債(不適切な長期借り入れ)」を行っていることが明るみに。夕張市のほか、歌志内市、赤平市、芦別市、三笠市、上砂川町の5市1町。
すべて億単位の借り入れで、道は一括返済を求めるものの、そうすると夕張市同様に財政再建団体に転落してしまう恐れがあることから、分割返済も認めている状態です。空知地方旧産炭地はかなり苦しいということがはっきりするニュースです。
また、総務省一斉財政状況調査(一時借入金中心)では、道内の10自治体が「赤字隠し」を行っていることも判明。夕張市のほか、小樽市、釧路市、北見市など。他の道内170市町村、及び道外の都府県内自治体については問題ないとしています。北海道だけかよっ、という財政不正問題でした。
▼2006年11月までの進展
夕張市民の負担に関する情報が発表されました。これはひどい・・・。全国最高負担、全国最低行政サービスは確実です。夕張市から脱出する市民が増えるのは必至でしょう。
下水道料金UP:1470円→2400円に
市民税UP:均等割は3000円→3500円に、所得割は6%→6.5%に
固定資産税UP:0.05%UP
軽自動車税UP:1.5倍に
市内施設使用料金UP:1.5倍に
入湯税新設:ゼロ円→150円
ゴミ有料新設:ゼロ円→1リットル2円・粗大ゴミ1kg20円
保育料UP:
小学校統合:7校→1校
中学校統合:4校→1校
11月28日には「めろん城」が営業休止となり、夕張市内の施設で冬季も営業を行う通年営業施設はゼロになりました。また11月29日、夕張市の第3セクター「石炭の歴史村観光」が自己破産したと発表されました。負債約74億8000円。従業員は38人で、解雇する見通し。
1980年7月設立以来夕張市の観光を支えてきた第3セクターは、26年の歴史に幕を下ろしました。自己破産申請の理由はなんといっても夕張市の財政再建団体入り(行政破産)にあります。運営していた石炭の歴史村と遊園地について、今後どうなるのか注目ですし、酒造免許も消滅となります。
さらに同日、市所有の29施設について提案型入札の受付を開始しており、後に売却、または委託されます。夕張市によると、29施設は以下の通り。
・丁未風致公園施設「風美丁」
・石炭博物館
・SL館
・炭鉱生活館
・化石のいろいろ展示館
・知られざる世界の動物館
・ロボット大科学館
・水上レストラン「望郷」
・園内飲食及び売店(味のハイロード・物産館)
・郷愁の丘ミュージアム「生活歴史館」
・郷愁の丘ミュージアム「シネマのバラード」
・「北の零年」希望の杜
・サイクリングロード 富野休憩所
・夕張鹿鳴館(旧北炭鹿の谷倶楽部)
・幸福の黄色いハンカチ広場
・マウントレースイスキー場
・ホテルマウントレースイ・レースイの湯
・ホテルシューパロ
・虹ヶ丘パークゴルフ場
・ユーパロの湯
・サイクリングターミナル「黄色いリボン」
・農産物処理加工センター第1工場(めろん城)
・農産物処理加工センター第2工場(紅葉山工場)
・めろん城公園施設(物産センター「カサブランカ」)
・郷愁の丘ミュージアム「センターハウス」
・めろん城公園
・丁未風致公園
・石炭の歴史村公園
・ファミリーキャンプ場
▼2006年12月までの進展
夕張市長給与額が変更となります。当初市長給与は半分減額としていましたが、月給86万円から約7割減額とし、
月給25万9千円という、全国市町村長の月給で最低を記録する見通しとなりました。助役も約64%減額となる月額24万9千円に。これはすごい減額率です。
市議会定数、議員報酬もそれぞれ全国市議会では最低と変更される予定。議員定数は半減し9人。報酬も42%減額の18万円、議長は23万円、副議長20万円とする案です。
28日までには、道内大手家具チェーンニトリから、夕張市内に桜の名所をつくろうではないかという提案もあったり、「北の零年」希望の杜の維持へ、民間団体が設置されること、また、そういった施設の冬季休業中に除雪をするツアーの企画があったり、夕張市再生に向けてさまざまな動きが目立つようになってきました。
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2006/06/18(02:19)
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