札幌のニセ時計台を探せ!北郷時計台は中で食事ができるゾ!


【札幌市】 言わずと知れた札幌市の名所、三大がっかり名所のひとつと呼ばれてきた、札幌市時計台。白い壁と赤い屋根の時計台は、中央区のビルの間に佇んで今も札幌市中心部に鐘の音をお届けしている。国指定重要文化財として、やはり札幌定番の観光スポットとして人気が高い。

一方で、「ニセ時計台」も道内各地に点在しているのをご存じだろうか。一見すると時計台のようだが、やはりそこはニセの時計台。札幌市外では、新千歳空港近くの4階建の土産店の屋上に取り付けられていたりする。でもそこはやはり札幌でニセ時計台があったほうが面白い。そこで、札幌市内のニセ時計台を一挙ご紹介する。

JR利用客をお出迎え!新札幌時計台


空港からJRで札幌に入る時、まず目にするのが「新札幌時計台」(札幌市厚別区厚別中央4条2丁目11-15)であろう。新札幌駅を過ぎてすぐ左手にある。正式には「新札幌時計台ビル」と呼ばれ、JR高架橋のすぐ脇にある。道路で言うと道道325号線沿いに位置する。三階建ての白色の建物の屋上に時計台の時計塔の部分が設置されており、時計もしっかり機能している。よく道外から来たJR利用者が時計台と勘違いする隠れたスポットである。

東区民をお出迎え!東区役所時計台


東区民ならご存じだろう。東区役所敷地内(札幌市東区北11条東7丁目1-1)にも時計台もどきが存在する。こちらは少し小さく、造形もかなり簡略化されているが、これも立派なニセ時計台である。

中で食事もできるゾ!北郷時計台


ニセ時計台の代表ともいえるのが「北郷時計台」(札幌市白石区北郷三条12-1-37)だろう。時計塔の部分こそ小さいが、建物全体が時計台の形をそっくりまねして二階建てで建築されているのだ。そしてすごいことに、わたしたち誰でも一般人が気軽に入ることができる。そう、ここはその名も北郷時計台という喫茶&レストランなのである。



北郷時計台で提供されるのは主にハンバーグをメインとした洋食料理。しかも大変リーズナブルなのが大変よく人気がある。写真のものでもご飯・サラダがついて700円しない。ジューシーでジュージュー音を立てて運ばれてくるハンバーグは生唾もの。

なぜ時計台の形なのかというと、時計台好きなオーナーが趣味で時計台を模して1986年に建築、営業を始めたという。結果何屋さんかわからず入りづらい人も多いらしいが、ご近所さんたちが利用する家庭的なお店なので、是非気楽な気持ちで利用してほしい。そして美味しいので。月曜定休で11:00から営業している。

薬局の屋上にも時計台


西区には平屋建ての建物の入口に小さな時計台が付けられているところがある。場所は西区西野三条5-1にある「アイランド薬局山の手店」である。こちらは通常の店舗にちょこんと時計台をつけたという程度であるが、立派に時計台の役割(?)を果たしている。

中央区円山公園近くにも時計台の雰囲気を出している店舗がある。それがケンタッキーフライドチキン円山店(写真)。公園へ続く道路の大きな交差点に位置している。時計があるわけではないが、時計台のような形をしている。

なお、ここで紹介した全ての時計台で鐘の音が鳴るわけではないが、時を刻み続けている。是非ニセ時計台を訪問しさらにガッカリしていただきたい。※他に札幌市内でニセ時計台を見つけられた方はご報告くださいませ!