3月はナスカの地上絵続出!?
春が待ち遠しくなってくる3月。北海道ではほとんどの場所でまだまだ
雪原におおわれ、真っ白の大地になっています。そんな一面銀世界の田園
地帯に突如として現れるのが「ナスカの地上絵」らしき幾何学的模様です。地上からではあまりそう見えませんが、上空から見ると、畑の外側から 内側に向かって1周ずつする四角いナルト模様や縞模様など、綺麗な模様が 畑一面に描かれているのがわかります。
白い原野に描かれる黒い模様の正体とは?今回は、北海道の雪解けの風物 詩とも言える出来事をピックアップします。
白黒の模様とは?
白色と黒色、どちらが太陽の熱を吸収しやすいかと聞かれたら、当然黒
ですよね。熱を吸収するということはその下の雪が早く解けます。そうす
ると畑作業を早く行うことが出来るようになりますね。雪原の上にモノトーンの幾何学模様を描いた"芸術家"は農家の方たち です。農業に携わる方にとって、雪解けは早ければ早いほうがいいのです。 雪解けが遅いと光合成開始が遅れ、作物の生育期間が短くなり、結果的に 品質や収穫の量に影響してきます。
特に秋まき小麦は雪の下で芽を出して雪解けを待っていて、雪解けが遅 くなると小麦の雪腐れ病多発や、麦が起き上がるのが遅れることもあるよ うなのです。
(ゴルフ場や球場、グランドなどでも融雪剤を散布します。特にゴルフ場 は、できるだけ早いオープンを目指しているので融雪剤は欠かせません。 道内でトップを切ってオープンするのは東胆振・日高管内です)
ということで白黒の模様の正体は「融雪剤」ということになりますが、 この融雪剤ってなんなんでしょう?
融雪剤散布ということ

農家ではブラックカーボンなどの融雪剤の散布を行っています。木炭粉 や炭酸カルシウムを加えることによって土壌改良も同時になされることも 多いようです。積雪が多ければ多めの融雪剤を用います。
散布方法は様々です。融雪剤をそりに乗せてスコップで少しずつまいて いく手作業方法もありますが、今の主流はやっぱり機械による散布でしょ う。
融雪機を使ったり、トラクターやスノーモービルに散布機械をつけたり 牽引したりして散布します。ヘリコプターを使った散布方法も登場してき て、これだと雪原を踏まないので作物を傷めません。

黒の細かい粉なので、散布作業をするときはマスクをします。鼻の中ま で真っ黒くなってしまう恐れがあります。でも融雪剤散布をするしないで 雪解けが1週間~10日も違ってくるので、農家にとっては大事な仕事です。
散布する際には、天気が良い日で風の弱い朝が推奨されています。風が 強いと黒い粉煙が風に舞って、農道の通行の障害にもなることもあります (煙地帯を通行する際は息を止めましょう^^)。
融雪剤散布と併用する作業として、雪原にうねを作ることも効果的とさ れています。空気に触れる面積が増えますので、その分雪解けも進むとい うことです。
北海道に限らず、雪国の農家も大変なんですね。
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