積丹ブルーだけじゃない!北海道の感動絶景「○○ブルー」7選

北海道のイメージカラーを聞かれたら、どんな色をイメージしますか?広い大自然を表す緑でしょうか。雪の白でしょうか。それとも海や空を表す青でしょうか。季節の移り変わりがはっきりしている北海道で、年間を通じて見られる色は『青』です。カラッと澄み渡る青空、透き通る青い湖沼や海をイメージする人も多いでしょう。

青と言っても、深みのある青から緑がかった青まで、北海道には微妙に違う様々な青があります。そこで今回は、北海道を表す『青』にスポットを当て、「○○ブルー」と呼ばれるような感動の『青』スポットを集めてみました。有名どころでは「積丹ブルー」がありますが、他にも青い池ブームに乗って「美瑛ブルー」、礼文島の「澄海岬」のブルー、摩周湖の「摩周ブルー」まで、各地に誇るべき『青』があります。皆さんの好きな青はどれでしょうか?是非「推しブルー」を見つけてみてください。

1.積丹ブルー

言わずと知れた、積丹半島の鮮やかな青い海。北海道でも指折りのブルー名所です。沖合に向かってダークブルーに移り変わるグラデーション、透き通って青い海は、まるで南国のようです。

切り立った断崖と見下ろす青い海の美しさは絶景で、特に島武意トンネルを抜けた先に現れる島武意海岸の青い海は人々の記憶にいつまでも残るほど。そして先端部・神威岬から見下ろす海の色も美しいものです。これをイメージした「シャコタンブルーラムネ」や「シャコタンブルーソフト」は神威岬の売店で販売されています。

なお、積丹半島はニセコ積丹小樽国定公園に含まれ、周辺海岸は海中国定公園に指定されているほか、「積丹半島と神威岬」として北海道遺産にも選定されています。近郊の海岸線では、小樽市のシーカヤックで行く「青の洞窟」や、島牧村の海岸「島牧ブルー」、神恵内村「あんない展望公園」からの青い海も知られざる存在です。積丹半島一周するだけでも美しいシャコタンブルーに出会えることでしょう。

2.美瑛ブルー

知名度が一気に全国区となった美瑛町白金温泉近くの「青い池」。天気によって普通の青とは違うコバルトブルーやエメラルドグリーンのようにも見えます。青い池はせき止めてできた人工物とはいえ、その色は自然由来。上流の白金温泉から流れてくるアルミニウム含有の地下水と美瑛川の水が混ざり合ってコロイド粒子が発生し、太陽光がそれらに当たって独特のブルーが見えるとされています。

青い池ばかりに注目が行きますが、近くを流れる美瑛川も実は同じようなコバルトブルーです。青い池上流の白金温泉の「白ひげの滝」近くに架かる橋からは、眼下にコバルトブルーの美しい美瑛川が流れています。まさにブルーリバーといったところ。青い池と青い川、総称して美瑛ブルーと名付けたいところです。ちなみに青い池にちなむゼリーやサイダーなども発売されています。美瑛ブルーについて詳しくはこちら

3.摩周ブルー

弟子屈町、阿寒国立公園内にあるカルデラ湖・摩周湖。霧の摩周湖ともいわれるように霧の発生確率が高く、そのぶん、晴れた日に鮮やかな青が見られたらラッキーともいえます。

摩周湖が摩周ブルーといわれるのは、その透明度にあります。1931年観測の41.6mという記録で透明度世界一になりました。入ってくる川も出ていく川もなく、不純物が入り込みません。また、平均45度という斜度の切り立った崖がそのまま湖内に深く続き、平均水深137m・最大水深211mと深いこと、それゆえ光の反射が少ないことが、独特の深みのある青色を作り出しています。

近年はその透明度20m前後で推移し、透明度が徐々に失われつつあるそう。それでも、美しい摩周ブルーはまだまだ健在です。この紺碧ともいえる摩周ブルーをイメージしたドリンクとして「摩周ラムネ」が発売されています。

4.神の子池ブルー

清里町の山奥にある神秘の池「神の子池」。周囲220m、水深5mと小さい池ではありますが、摩周湖からの地下水が豊富に湧き出してきています。透明度も高く、池に沈む倒木がはっきり見えます。水酸化銅のためとされますが、美しくも神秘的な色合いが特長で、夏季にはコバルトブルーやエメラルドブルーに輝き、冬に深い藍色になります。冬季は通じる林道が通行止めのため幻の池となります。詳しくはこちら

5.礼文ブルー

礼文島は花の浮島ですが、海の青さが感動的であることでも知られています。中でも西海岸にある「澄海岬(すかいみさき)」は、美しいコバルトブルーの海が見られる隠れた名所です。ゆるやかなカーブの浜と、あたりを取り囲む断崖によって形成される小さな入り江で、展望台からだとその透明度が際立って見えます。

海の色は光の差し込む方向によって微妙に変わりますが、深みのある青とコバルトブルーのかけあいが印象的。夏になれば花の楽園と青い海とのコラボレーションも楽しめます。訪れる人は多くなく独り占めしたくなる、まさに楽園のような場所です。

6.支笏湖ブルー

千歳市西部の山間部にある支笏湖。支笏洞爺国立公園に含まれるこの湖は、特に水深が深いことで知られ、最大水深360m、平均水深265m、日本で2番目に深いのです。環境省水質調査で日本一になったこともあります。その支笏湖はプランクトンが少なく透明度が高いため、湖岸に近い湖面からは水中の倒木がはっきり視認できるほどです。晴れていて風がなければ波もたたず、本当に美しい支笏湖ブルーが楽しめます。

なお、支笏湖の北西7㎞には北海道三大秘湖の一つ・オコタンペ湖があり、こちらも鮮やかな青が美しい湖です。展望台からは、晴れた日には、見る角度によってはエメラルドグリーンやコバルトブルーに見られます。支笏湖でカヌー体験の詳細はこちら

7.オンネトーブルー

足寄町の阿寒湖に近い山奥にあるのが「オンネトー」。周囲2.5㎞の静かな湖は、春夏秋冬それぞれ違った姿を見せてくれます。色が変わることから五色沼との異名を持つオンネトーは、澄んだ青から、深みのある青、エメラルドグリーンと、見る角度や天候や時間によっていろいろな色を見せてくれる美しい湖です。

そのほかにも青いスポットがいっぱい!

北海道にはこのほかにもお勧めしたい青いスポットがいっぱいあります。「矢越ブルー」は、知内町の矢越海岸アドベンチャーズが運行する小型船で行く青い洞窟と呼ばれるツヅラ沢(記事はこちら)。洞窟内は神秘的なブルーです。同じく道南では、奥尻島の海岸に見られる「奥尻ブルー」があり、積丹ブルーのようなきれいな海が見られます。

「十勝晴れ」として知られる十勝地方の青空、冬季に冬型の気圧配置になって晴天が続くこと。冬季は晴天の日が多く、そのため放射冷却現象で冷え込みが厳しくなります。

「オホーツクブルー」と呼ばれる言葉は近年誕生しました。澄み渡る青空とオホーツク海の青、流氷の青、北方民族衣装の青などを象徴して表現するもので、オホーツク印象派ブルーなど10近いストーリーブルーが混ぜ合わさり決定しました。8月1日がオホーツクブルーの日と定められているそう。
そんなオホーツク海岸でも美しい青色が見られるのは世界自然遺産知床。断崖絶壁のフレペの滝のてっぺんから見下ろす知床の海は深みのある美しい青です。

今回は「北海道の○○ブルー」を紹介しました。皆さんはどのブルーに行ってみたいと思いましたか?もし気になったところがあれば、北海道のブルーを見つけに旅をしてみてくださいね。