大牧場を360度見渡せる道東の絶景(2) 「多和平展望台」

牧歌的な風景がどこまでも続く広大な根釧台地に、大牧場をぐるっと一周見渡せる展望台がある。標茶町北部にある「多和平展望台」だ。標茶町のカントリーサインにも描かれている名所は「地平線の見える大牧場」が自慢で、訪れる者を感動させてくれる開放感抜群の展望台だ。

駐車場から徒歩で少し丘を登る。その標高約195mの丘にある展望台から見渡すのは、広大な標茶町育成牧場である。1279ヘクタールの傾斜放牧地と404ヘクタールの採草地を含む合計面積2128ヘクタールを有する日本最大面積を誇る町営牧場だ。この広大な面積の牧場に、夏に約3000頭、冬に1800頭の乳牛が預託飼育されている。さらに、めん羊も最大150頭飼育する。






地平線を360度すべての方向で見ることはできないが、北部では遠景に藻琴山、摩周岳、西別岳、斜里岳が連なる。展望台周囲には、標高70m~220mの起伏に富む丘が広がっている。緑色の牧場地には、ところどころ黒い点がある。これが牛の群れであり、近いように見えるが相当の距離がある。その奥にもさらに牧草地が広がっているので、広大さがお分かりいただけるだろう。夕方に夕陽を見ることができる夕陽のスポットとしても知られている。

ちなみに、この展望台近くにはキャンプ場もあり、ライダーらがテントを設営して宿泊することも可能。摩周湖の伏流水を飲めるコーナーもある。また、これまた広大な駐車場横にはレストハウス「グリーンヒル多和」があり、特産品の販売だけでなく、標茶牛の料理やバーベキューも楽しめる。この景観でバーベキューなんて贅沢である。




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多和平展望台

標茶町多和平
015-486-2806
入場無料