流氷砕氷船ガリンコ号Ⅱ

あまりに有名な流氷砕氷船ガリンコ号とオホーツクタワーは共にオホーツクガリンコタワー株式会社が運営する。紋別市のオホーツク海岸のガリヤゾーンというエリアにこれら観光スポットが密集している。この2つは両方一緒に見学するようにオススメする。なぜならお得な料金セットがあるからであり、流氷とオホーツク海の魅力を堪能できるからである。ガリンコ号は冬季は大人3000円、オホーツクタワーは800円だが、2つ共通券だと3200円で利用できる。つまりガリンコ号プラス200円でオホーツクタワーも入場できてしまう。
まずは流氷砕氷船「ガリンコ号」。その名の通り、流氷をガリガリと砕いて進む船である。これに乗って、流氷を間近で観察することができる。正確には「ガリンコ号Ⅱ」が正解である。初代ガリンコ号が実在していたというわけだ。初代ガリンコ号は1981年12月三井造船製造で、アラスカ油田開発実験用に造船(名前は「おほーつく」)したが、その後、世界初の流氷砕氷観光船として1987年2月1日に紋別市でデビューした。初代ガリンコ号のスペックは、長さ24.9m、幅約7.5m、39t、定員は32名(後に2階部分を設置し70名)。8万人を乗せて活躍し1996年3月10日をもって現役を引退、現在は海洋交流センター(ガリンコ号ステーション)向かいの広場に置かれている。興味ある方はそこものぞいてみると良いだろう。
現代の三井造船製造ガリンコ号Ⅱは、その初代ガリンコ号の後を継いで1997年1月20日に就航した。初代に比べると、より観光向きになったのと、総トン数が4倍の150tに、全長が10m伸びて35mに、速度も3倍になったし、定員は195名に、ボディーは全身赤色になった。幅は7m、最高速度は9.5ノット、アルキメディアンスクリューは4本から2本になったが、砕氷能力が向上した(厚さ60cmまで可能)。流氷砕氷船の特徴は、このネジのように回転するスクリューが船首の海水面に斜めに取り付けられており、流氷の上から船の重さを利用して氷を砕き進む。
ガリンコ号の船内は2階建て構造になっており、外に出ることができる甲板のある階の前方には、ちょっとした長いす付き部屋がある。その前は船員の部屋になっていて、操舵の様子を見ることができる。船員はよく双眼鏡を手に流氷海域を見ている。船の前方が階段部分になっており、下の階に降りることができる。
下の階は完全室内であり、座席がたくさん配置されているほか、ちょっとした売店(温かい飲み物や土産品など販売)もある。一番前の船首室はガラス張りで、スクリューが砕氷している様子を間近で見物できる。つまり、流氷観光はほとんど暖かい室内で楽しむことができるわけである。しかし、寒い外から見る流氷もいいものである。かなり寒いので、こまめに室内に入って暖を取るほうがよいのと、かなり厚着をしていくようにしたい。
流氷は必ずしも海岸沿いにあるとは限らない。毎日流氷の位置は簡単に移動する(時速2kmのときもある)。流氷の性格だから、こればっかりは当たり外れがあるだろう。ただ流氷期間中は基本的に流氷を見れる。流氷が沖合いに移動していて海岸から全く見えなくても、そのときはガリンコ号Ⅱは気を利かせて沖合い5~10kmまで行ってくれる。
流氷海域までは全速力で航行し、流氷に入る直前で速度を落とすようになっている。流氷海域では流氷に乗っかって砕くため、上下左右に激しく揺れるし、振動がからだに伝わってくる。でっかくて白い流氷が砕け散ってゆらゆらと浮かぶ様は、見ていて飽きないものである。アザラシ、オオワシやオジロワシといった鳥類を見れることもある。
ガリンコ号Ⅱに乗船するにはまず予約が必要である。前日までに電話予約しよう。満席の場合もある。オホーツクガリンコタワーの公式サイトで予約状況をチェックするか電話で確認しよう。冬季出航は1月20日~3月31日で、運賃は3000円、小人は半額の1500円、10名以上で団体割引もある(ちなみに夏季も運行されており冬季の半額である)。通常1便が9:30出航で10:45、13:15、14:30が最終便。ただ、2月土日祝日は早朝6:00出航の「朝日と流氷」クルーズもあるほか、臨時便もある。
出航予定時刻の15分前までに、海洋交流センター(ガリンコ号ステーション)の窓口で乗船券を購入しておく。予約した人の名前を伝える必要がある。ガリンコ号Ⅱが見える館内ロビーで乗船案内があるまで待つ。乗船場の階段を登り、船の2階から乗り込む。3000円で高いと思うかもしれないが、船の旅を終えてみると満足すること間違いなしである。ちなみにガリンコ号Ⅱは、北海道遺産に選定されている。
| 定番度 | ★★★ |
| オススメ度 | ★★★★★ |
| 住所 | 紋別市海洋公園1 |
| アクセス | 道の駅から北東へ車で約2~3分、紋別市街地から約5km。 |
| 訪問最適時期 | 冬季の流氷接近時(2月~3月)。 |
| 営業日/時間 | 通年(冬季は1月20日~3月31日)、運行時刻は後述。 |
| 滞在時間(目安) | 4時間~(オホーツクタワーとセットで)。 |
| 必要経費 | 冬季は大人3000円、小人半額、予約が必要。 |
| 駐車場 | |
| 公式サイト | オホーツクガリンコタワー株式会社 |





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