
| 定番度 | ★★ |
| オススメ度 | ★★★ |
| 住所 | 十勝管内上士幌町幌加 [地図リンク] |
| アクセス | 国道273号糠平方面から丸山橋・発電所を通過し右折し林道を進み約3km、駐車後数百m歩く。糠平市街地から車で約20~30分。 |
| 訪問最適時期 | 春~初夏(特に5月)。 |
| 営業日/時間 | 特に無し。 |
| 滞在時間(目安) | 30分~。 |
| 必要経費 | 無料。 |
| 駐車場 | 数台無料あり。 |
| 公式サイト | NPO法人のひがし大雪アーチ橋友の会 |
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国道273号線の糠平湖付近を走っていると、ところどころで音更
川にかかっている大型コンクリート製アーチ橋を見かける。ここをかつて
鉄道が走っていたのである。現在は廃線となって存在しない旧国鉄士幌線
の遺産として約50の橋があり、包括して「ひがし大雪アーチ橋」「旧国鉄
士幌線コンクリートアーチ橋梁群」とも呼ばれている。
数的に国内最大の
コンクリート橋梁群で、道内初のコンクリートアーチ橋である(後にこの
技術が函館市戸井の戸井線などに活用された)。アーチサイズは10mのもの
が多い。すべての橋梁に触れることはできないが、最も有名なタウシュベ
ツ橋梁を中心に紹介する。はじめに旧国鉄士幌線について触れておこう。
士幌線の概略
旧国鉄士幌線とは帯広市帯広駅から北に伸び、音更、士幌、上士幌まで
の平野部を経て、山の中の糠平、十勝三股までの78.3km区間である。ひが
し大雪アーチ橋梁群は、1939年11月18日に音更川の渓谷に沿って上士幌か
ら十勝三股までが開通した部分にある。1978年12月以降、無人状態だった
地域の糠平から十勝三股間はバス代行、上士幌から十勝三股間の貨物営業
を廃止することになり、
1987年3月23日には全線廃止となった。
旧国鉄士幌線の糠平・十勝三股エリアは、海抜600m級(十勝三股駅は当時
道内最高標高駅)の山岳地帯に位置しており、深い山林と発電用人造湖であ
る糠平湖が山奥の雰囲気を漂わせている。そんなひっそりとした山中に幾
つもある、朽ちかけているコンクリート製アーチ橋たち。
わざわざ当時の
最新技術を用いてアーチ橋にしたのは、周囲の自然との調和を考えていた
とされる。確かに、古代ローマの水道橋のようだといわれるそのたたずま
いは、美しくオシャレで絵になる。当初、廃線後に橋梁も撤去される予定
だったが、産官学が協同して保存運動を展開、30以上の橋梁は取り壊され
ることはなかった。今や貴重な鉄道近代遺産である。
タウシュベツ橋梁について
中でも、最も有名で、代表的な橋梁は、
「タウシュベツ橋梁」(または
タウシュベツ川橋梁、めがね橋とも呼ばれる)であろう。
長さ130mで10の
橋脚と11連アーチである。実は1939年に旧国鉄士幌線が全通した際に音更
川支流タウシュベツ川にかけられたアーチ橋(1937年竣工)であるが、現在
ある発電用人造湖の糠平湖の建設のため、1955年8月1日に鉄道ルートを変
更してしまい、使うことがなくなった橋である。よって、タウシュベツ橋
梁は廃線時の橋梁ではなく旧線の橋梁なのである。こうして、タウシュベ
ツ橋梁は糠平湖に沈むことになった。
糠平湖は水位が変化するため、季節によって、タウシュベツ橋梁が見え
なくなるときもあれば、橋の根元や川底まで乾いて見えるときもある。6月
頃には雪解けのために水位が上がり橋の半分が見えなくなる。その後秋に
かけて水位が上昇し、
10月頃にはほぼ水没状態となる。年明け頃には逆に
水位が下がってきて、3月から5月までの
春には水位がゼロとなることが多
い。水没や氷により橋梁の表面が傷んでおり、
崩壊しつつある(十勝沖地震
で実際に一部崩壊した)。
タウシュベツ橋梁へのアクセス
ここを訪れるのは多少要注意。まず熊よけ鈴を持参すること。よく熊が
出没するのである。ほかにエゾシカが林道をふさいでいることがよくある。
車で行くことになるのだが、国道273号線で糠平湖北端部まで走り、糠平
方面からだと大きな丸山橋・幌加発電所を通過後すぐ右折して、湖東側を
走る細い砂利道の
林道(糠平三股林道)に入る。狭い上、見通しの悪い急カ
ーブや坂もあるため運転には注意が必要。

駐車スペースは長い直線林道を進んだ先、カーブするところの左手にあ
る。ここまで
国道から約3kmの道のりである。駐車場の林道をはさんで向か
い側に、ほぼ整備されていない歩道(旧線跡:写真)があり、その先の開けたとこ
ろに糠平湖があって、タウシュベツ橋梁もある。歩く距離はそれほどでも
なく数百メートルくらいである。橋の上を歩いてはいけない。5月頃には付
近に
ミズバショウもきれいに咲き誇るので、オススメだ。
タウシュベツ橋梁以外の橋梁
タウシュベツ橋梁以外の橋梁群を、一般の人が見るのはなかなか難しい。
しかし旧線路跡を整備した散策路
「東大雪の道」(総延長105km)のうち、糠
平の鉄道資料館からメトセップまでの最初の約8km区間が2005年に完成した。
このルートは糠平湖の西側を通る散策路であり、
糠平川橋梁、三の沢橋梁、
五の沢橋梁の3つを通るため、見学可能である。
ほかに、国道273号線沿い、
幌加駅跡や除雪ステーション近くの遊歩道では
第五音更川橋梁も間近で見
ることができる。また国道273号線沿いに、
第三音更川橋梁を見るための駐
車帯も整備された。
2006年、毎日新聞社主催
ヘリテージング100選の道内選定分4地域のひと
つとなった。ほかにも
北海道遺産の第1回選定分として選定されているほか、
橋梁群の一部である勇川橋梁、第三音更橋梁、第五音更橋梁、第六音更川
橋梁、十三の沢橋梁、音更トンネルが国の
登録有形文化財に指定されてい
る。
NPO法人のひがし大雪アーチ橋友の会が主に保存のための積極的な活動
を行っている。大雪山国立公園内にあるため、自然破壊をしないように。
【MISSION!(指令)】微妙に傾斜があるのが分かるが、何度か計算してみる。
