四季折々様々な表情を見せる撮影ポイント「めまんべつメルヘンの丘」

大空町女満別地区にあるビュースポットとして知られるのが「メルヘンの丘」だ。実は、メルヘンの丘から国道39号線で300m北見側に位置する道の駅の名称も「メルヘンの丘めまんべつ」なのだ。国道39号線沿いなので車の走行音は避けられないが、北海道らしい風景として人気である。メルヘンの丘の魅力とは何だろうか。

「メルヘンの丘」は、広々とした北海道らしい畑を実感できる場所で、時間帯・四季により、様々な表情を見せてくれるとして、撮影スポットとしても人気がある。畑が道路からなだらかな坂になっており、その先に横一線にカラマツの木々が7本(+α)、各々離れて立っている。実際にはその先に網走湖があるはずだが、丘がなだらかであるため先に何も見えず、天気が良ければ青空が広がる。畑、そして地平線に木々が立っているように見える奇跡の景観だ。

西向きに見るため、特に夕暮れの風景が美しい。夕焼けに木々のシルエットが浮かび上がる光景は絵になる。また、6月頃からはジャガイモの花が白く咲き、秋には牧草ロールのある風景、冬には白い雪原の向こうに木々が立っている風景も見られる。まさに、美瑛の景観を彷彿とさせ、いつしか、メルヘンチックな丘と呼ばれるようになった。



「メルヘンの丘」が一躍有名になったきっかけは、1990年に公開された黒澤明監督の日米合作映画「夢」のロケ地となったためとされる。その第5話「鴉」では、ゴッホの作品に合う風景として、同じ町内の麦畑がロケ地として使用されている。周辺には丘の風景が広がっており、時間を取って探すと素敵な風景を見つけることができるだろう。


メルヘンの丘を観光したら、同じく国道39号線沿いの道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」(2003年8月8日オープン)にも立ち寄っておきたい。アンテナショップ「ほのか」では、シソ・トマト・ニンジンのジュースをはじめとする大空町の特産品を販売する。サクラ豚丼や長いもだんごといった、ここならではのグルメも楽しみたい。しじみラ-メンの店「ウインズ」では、網走湖産のシジミを使ったしじみラーメンも楽しめる。