層雲峡「流星・銀河の滝」を同時に見たいなら「双瀑台」へ登るべし!

【上川町】「層雲峡(そううんきょう)」は、旭川方面から北見方面を結ぶ「石北峠」の途中に位置し、大雪山国立公園に位置する。約24kmに渡り断崖絶壁が続き、その渓谷美は見事。なんと約3万年前の大雪山の噴火でできたものなのだ。黒岳山麓にある層雲峡温泉は北海道有数の温泉街でもあり、「目的地」としての利用はもちろんだが「通り道」としての利用でも存分に楽しむ事ができる。

今回は道東方面へ向かう道中だったので、層雲峡にある「流星・銀河の滝」に寄り道してみた。そして以前から行きたかった「双瀑台」へ。「流星」「銀河」「双瀑」と男心をくすぐるネーミングばかりだ。

国道のすぐそばでアクセス良好!

国道39号線からちょっとだけ入ると駐車場がある。
大雪山国立公園の案内図を見ると、「流星の滝」「銀河の滝」のほかにも、「岩間の滝」「ライマンの滝」「錦糸の滝」「雲井の滝」などがあり、滝だらけでワクワクする。

今回紹介する「流星の滝」は落差90m、「銀河の滝」は落差120m。どちらかというと「流星の滝」は1本の滝で力強く見え、「銀河の滝」は白糸のように繊細さがあり女性的な滝に見える。そのため、前者を男滝、後者を女滝とも呼び、合わせて「夫婦滝」と称する。日本の滝百選にも選ばれている滝だ。
これらの滝は、鳥帽子岳(2,060m)と赤岳(2,078m)を源としてここ石狩川に流れ落ちている。

▼下から見るとこんな感じ

▼日本の滝百選にも入っている「銀河の滝」「流星の滝」

2本の滝を同時に見るなら「双瀑台」へ

滝を背にしてなにやら入口がある。距離430メートル、約20分。目の前に「こんな景色です美しいです」と看板を出されてしまっては登るしかなかろう!


▼結構な斜度がある森の中を進む。ちょっとした登山だ

▼緑の中、深呼吸でもしてマイナスイオンをたっぷり浴びよう!コケが可愛い


15~20分程かけて登り到着。汗だくになるが、見えてくる絶景に汗も疲れも吹っ飛ぶ!
2つの滝と渓谷の調和が素晴らしく、絵画のよう。2本の滝が絶壁・不動岩の左右を流れ落ちる姿はまさに圧巻。カメラマンが多いのも頷ける。

駐車場から「どうにか銀河・流星を同時にみられないか」とウロウロしたが、見られない。2本の流れる滝を同時に見るには登るしかないのだ! この写真は7月だが紅葉の時期も最高だろう。冬には左の銀河の滝は凍ってしまうそうだ。

希少!黒っぽいコンビニエンスストアへもお立ち寄りを

層雲峡温泉街にはセブンイレブンやセイコーマートがあるが、外観をよく見ると他とは違う。緑・赤・オレンジのシンボルカラーはどこにもなく、看板が黒っぽいのだ。どうやら国立公園内にあり景観に調和するように決まりがあるそうで、日本でも本当に数少ないそう。希少な「黒っぽいコンビニ」も一見の価値ありだ。

道内にはこのような「ちょいと寄り道絶景スポット」が多数点在している。道内在住の方も、道外から観光で訪れた方も、「目的地から目的地」の移動で高速道路を利用する事が多くなったと思うが、時間の許す限りは下道(国道)を通ってゆっくりと景色を眺めながら「寄り道」していただきたい。