計画:夕張市財政再建団体
行政の削減
約353億円累積赤字: 2007年度から再建期間18年間で解消市長給与: 2006年9月以降50%削減し月収862000円→431000円、2007年4月以降75%削減し月収259000円に(全国最低)
助役給与: 2006年9月以降40%削減し、2007年4月以降75%削減し月収249000円に
教育長給与: 2006年9月以降25%削減し、2007年4月以降66%削減し月収239000円に
常勤監査委員給与: 2007年4月以降削減し229000円に
市一般職員給与: 2006年9月以降15%削減、2007年度以降30%前後削減
特殊勤務手当: 廃止
期末勤勉手当: 2か月分削減、6割減額
退職手当: 特別職は廃止、一般職は段階的に引き下げ、2020年までに4分の1とする(全国最低)
市職員数: 2006年度(2007年3月末)で309人の半数の152人が退職。部長全員(12人)、次長全員(11人)、課長(29人)、主幹(9人)、係長等(45人)、一般職(46人)。2020年まで削減継続
部局: 2007年度以降部を廃止、2007年4月1日以降5部17課30係→7課20係に削減→2008年1月1日以降1室4課10グループに削減
市議会議員定数: 18人→9人(全国最低)
市議会議員報酬: 42%減額、301000円→180000円に(全国最低)、議長は371000円→230000円、副議長321000円→200000円
市議会議員期末手当支給率: 4.45→2.45%に
市外視察(政務調査費): 廃止
公用車: 廃止の方向
物件費: 賃金、水道光熱費、消耗品費、旅費など4割削減
維持補修費: 公共施設等の維持費用3割削減
補助費: 団体への補助金を8割削減
その他: 財政再建関連視察有料化1時間1万5千円(1団体5人以下。1人増える語と2000円UP、30分増えるごとに3000円UP)の収入となるほか調査のみで2000円とする。2007年度は37団体200人が訪れて83万円の収益を得た。財政再建団体移行後日帰り出張のみ許されていたが、6月までに条例を改正し、訪問先が負担する場合に限って遠距離の出張が可能になった。Yahoo!では公有財産売却システムを利用して夕張市が約200点の市の財産を売却、中には大相撲夕張巡業木製番付表(1958年)、前市長公用車も含まれる。
市民生活の負担状況
下水道料金UP: 1470円→2400円に(10m3あたり)市民税UP: 均等割は3000円→3500円に、所得割は6%→6.5%に
固定資産税UP: 0.05%UPで1.4%→1.45%に
軽自動車税UP: 1.5倍に
市内施設使用料金UP: 1.5倍に
入湯税新設: ゼロ円→150円、日帰り50円
ゴミ有料新設: ゼロ円→家庭用1リットル2円・事業用1リットル13.4円、粗大ゴミ1kg20円
保育料UP: 3年据え置き後7年間で段階的にUP、学童保育料金1200円UP
敬老パス: 200円→300円で存続
住民票手数料: 200円UPで、住民票交付手数料300円→500円に、住民票閲覧手数料200円→400円に
印鑑登録手数料: ゼロ円→500円
印鑑登録証再交付手数料: 300円→500円に
印鑑証明書交付手数料: 350円→500円に
証明書手数料: 350円→500円に
検診料金: 100円~500円UP
シルバー専用住宅共益費: 1000円→3000円に
児童デイサービス: ゼロ円→1回1割負担に
公共施設の行方
小学校統合: 7校→1校(幌南小学校を清水沢小学校に統合、再検討中)中学校統合: 4校→1校(幌南中学校を清水沢中学校に統合)
公衆トイレ: 7箇所のうち清水沢と沼ノ沢以外を廃止
公民館: 使用料金50%UP
南部コミュニティセンター: 町内会が管理、使用料金50%UP
市民研修センター: 使用料金50%UP
スイミングセンター: 市内4箇所のプールを廃止、1971年製スイミングセンターは2006年12月末で終了、夏休み限定営業にし、使用料金400円→500円に、ボランティアを活用。しかしその唯一のプールも2008年3月2日に雪の重みと老朽化により屋根が崩落した。
文化スポーツセンター: 使用料金50%UP
平和運動公園: 使用料金50%UP
火葬場: 使用料金50%UP
図書館: 廃止(保健福祉センターに移転)
美術館: 当初廃止予定、2007/3/8に加森観光へ運営委託すると決定
連絡所: 2007年度以降5連絡所全廃
老人福祉会館: 使用料金見直しの上継続に
バス路線補助: 半分を道の支援を受け継続
投票所: 富野・滝之上を廃止し17→15に(今後段階的に削減)
市立病院: 2007年度以降公設民営有床診療所に降格、171床→19床に、診療科目9科→6科に、人工透析等終了、療養病床40床は介護老人保健施設に転換、北のDr.コトーと呼ばれる村上智彦医師が引継ぎ、医療法人名は夕張希望の杜に、市立南清水沢診療所は民営化とし存続。市立診療所は築35年の老朽化のため、改築される。
養護老人ホーム:2008年度末閉鎖予定だったが恵庭市の社会福祉法人いちはつの会が運営継承
その他の廃止: 夕張市公式サイトPDF資料参照
診療所になる市立病院

イベント観光等
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭: 廃止ゆうばり夏まつり: 補助金減額
紅葉まつり: 補助金はゼロに
観光施設等: 詳細はこちら
計画は計画通りに進まず
2008年春、財政再建団体になって1年もたたずしてさまざまな問題が露呈してきた。全国最低のサービス、全国最高の住民負担は悪循環を招く結果に。生活費の増加により当初予測以上のスピードで人口流出が加速。税収が減少するので、さらに市民負担を多くせざるを得ない。まして、山間部の隔離され買物も不便な地域で、人口増加、観光客誘致、企業誘致は無理な話である。企業誘致計画は無駄足に。理由はお粗末なインフラ整備。インターネット回線未整備地域がほとんどであり、さらに若い労働力は少ない。人口流出(財政破綻発覚後2008年初めまでに1000人ほどが流出)のほとんどは働き盛りの若いものばかりで、経済弱者や高齢者世帯が取り残されているため、高齢者率は全国最高水準になった。そんなわけで坪単価を全国最低に下げても、企業はやってこない。
除雪サービスについて、回数が減らされたことは、お年寄りが多いこの地域、豪雪地帯にとって致命的である。その典型的な例が、除雪中の転落などによるお年寄りの孤独死であり、発見されるまで数日というケースもあった。また、2008年の冬には、プールの営業期間を減らしたことで除雪がされずプールの屋根が崩落、廃校した旧遠幌小学校の体育館も同様に崩落している。プールにいたっては当然修繕費がかかるわけで、結局高くつくのである。
温浴施設も、市外のある温浴施設が運行する無料送迎バスを使って行けば、市内のユーパロの湯に行くより、安いことが判明している。これは入湯税新設と値上げによるもの。全般的に高いから市外にお金を落とし、夕張で金が使われない。こうしてサービスの低下は、二次的な問題を生む。そしてツケを負担するのは市民なのである。
最終更新日:
2009/06/29 13:48
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