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ばん馬の一日は朝調教から始まる―帯広「ばんえい競馬」の舞台裏

馬の衛生管理や競馬の公正確保などの理由から、厩舎地区への関係者以外の立ち入りは厳しく制限されています。レース開催日ともなると騎手らが外出することも禁じられるため、ここで暮らしが成り立つよう、売店や食堂、共同浴場もあります。子どもたちはここから学校に通うというから、まさにひとつのコミュニティとなっているわけです。

▼もちろん馬もコミュニティの一員
ばん馬の一日は朝調教から始まる―帯広「ばんえい競馬」の舞台裏

今回は特別に厩舎にお邪魔して、裏でばんえい競馬を支える人たちの仕事ぶりを見学させてもらいました。

▼まずは獣医師さんのお仕事から
ばん馬の一日は朝調教から始まる―帯広「ばんえい競馬」の舞台裏

獣医師の仕事は、蹄や歯の病気、腹痛や風邪など一般診療を行います。競走馬のワクチン接種を行ったり、日々の健康管理を専門家の目線で行うので、厩舎関係者の心強い味方です。

▼大きなばん馬には点滴もたくさん必要
ばん馬の一日は朝調教から始まる―帯広「ばんえい競馬」の舞台裏

また、蹄鉄を作成し、ばん馬のヒヅメに蹄鉄を打つ装蹄師の仕事も重要です。

▼熱い蹄鉄を打って作成する
ばん馬の一日は朝調教から始まる―帯広「ばんえい競馬」の舞台裏

競走馬にとって蹄鉄は、自らの力を最大限に発揮するために大切な部分。特に重量のあるばん馬となると、その土台となる蹄鉄に狂いがあれば、ケガや病気の元になりかねません。

▼それぞれの馬に合った蹄鉄を調節していく
ばん馬の一日は朝調教から始まる―帯広「ばんえい競馬」の舞台裏

装蹄師は、長年培った技術を駆使してそれぞれの馬に合わせて微調整していかなければならない、とても繊細な仕事なのです。

▼ばん馬のヒヅメに蹄鉄を打つ
ばん馬の一日は朝調教から始まる―帯広「ばんえい競馬」の舞台裏

毎日のトレーニングは、調教師と、調教師の管理のもと厩務員が努めます。また、レースに出る馬を担当する厩務員は、出走時刻の約2時間も前から馬の手入れをはじめます。

▼調教師、厩務員によって丁寧に手入れ
ばん馬の一日は朝調教から始まる―帯広「ばんえい競馬」の舞台裏

ファンの目を楽しませるために、時にはタテガミを三つ編みにするのも、調教師や厩務員の仕事なのだそうです。

▼最後に、騎手の仕事についても
ばん馬の一日は朝調教から始まる―帯広「ばんえい競馬」の舞台裏

競馬場といえば、忘れてはならないのが花形である騎手の存在です。当日の馬場状況や馬のコンディション、メンバーなどをみて、その馬の最大限の力を引き出します。実力勝負の厳しい世界です。この騎手の駆け引きがばんえい競馬のレースの魅力の一つです。

▼いろいろな人に支えられて
ばん馬の一日は朝調教から始まる―帯広「ばんえい競馬」の舞台裏

今回ご紹介した厩舎地区の様子やそこで働く人々は、もちろん全体のごく一部に過ぎません。もっと細かく、さまざまな役割を担っている人が、帯広競馬場には大勢いらっしゃいます。興味を持った人は、こちらも朝調教ツアー同様、バックヤードツアーを行っているので、公式サイトでチェックしてみてください。競馬はやらないという人でも、大きなばん馬の迫力は一見の価値ありですよ。

ばんえい十勝(帯広競馬場)
所在地:北海道帯広市西13条南9丁目
電話:0155-34-0825(代表)
公式サイト

筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。