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超巨大な防風林が道東にある

編集部
Written by 編集部

超巨大な防風林が道東にある

 とてつもなく大きな防風林です。しかも広大な台地に延々と続いていま す。でもその規模については、そこをドライブしたりしても実感できない のです。あ~なるほどね~とわかるのは次の3パターン。

 1.宇宙に行って見る(無理)
 2.根室中標津空港離着陸の飛行機に乗る
 3.中標津町の開陽台に行く

 以上でおわかりのように、この巨大防風林群は道東の根釧台地(こんせん だいち)にあります。正式名称は「格子状防風林」といい、中標津町の高台 にある開陽台から一望するのが一般的です。実は「北海道遺産」にも選ば れていて、開陽台に行くと、その説明看板があります。

格子状防風林ってどんなの?

 宇宙から見えるんだそうです。2000年2月に余市町出身の毛利衛さんが スペースシャトルにのって宇宙に行きましたが、その際この防風林の姿が くっきり鮮明にビデオカメラに収められていたことから、一時期話題にな りました。

 ますめのように張り巡らされた防風林が根釧台地一帯に広がっています。 区画線のように正方形に防風林が線を引いているかのようです。もちろん 飛行機からも見ることができます。

格子状防風林はどんだけ広いの?

 根釧台地自体がとてつもなく広いです。根室管内中標津町(なかしべつ) ・標津町(しべつ)・別海町(べつかい)、釧路管内標茶町(しべちゃ)の4町 に主にまたがって、広々と格子状の防風林を形成しています。ほかにも網 走管内斜里町(しゃり)や清里町(きよさと)といった地域にも同じような ものが見られますが、北海道遺産になっているのは前述の4町のものです ので、ここでは根釧台地の格子状防風林について書いてみます。

 気になるサイズですが、まず防風林の幅は180m。これは明治時代の単位 である100間と同じです。間隔は約3200m、当時でいう1800間。つまり3.2km 四方の四角い土地の周りに幅180mの防風林が囲っている、それが延々と100 km以上も広大につながっているわけです。

 防風林の最長直線距離は27km。防風林の総延長は約648kmにも及びます。 これら格子状防風林地帯の全体の大きさは?というと、根室海峡側の一辺 は約100km、オホーツク海側の面は約150km、面積にして約50万ヘクタール、 防風林だけの面積では約15700ヘクタールです(北海道の防風林の約4割)。

 いや~とてつもなくでかいですね。でもなぜこんなの作ったのでしょう?

格子状防風林のはじまり

 明治時代にさかのぼります。北海道はちょうど開拓時代。開拓使のお雇 い外国人ケプロン氏の提案が始まりでした。道内各地の原野にアメリカ型 の区画整理を行っていき、それとともに防風林が造成されていきました。 ちなみに根釧台地では、1914年から徐々にトドマツを植えていきました。

 北海道開拓では、一辺一辺の長さが決まった四角の用地に区切られてい きましたので、当然防風林も直線だったり四角だったり、ということにな るわけです。

格子状防風林は大事!!

 悲しいことに現在では道内の防風林は、昭和時代中期に伐採されて残っ ていない場合が多いです。でも根釧台地の防風林はしっかり残っています。 この地域一帯の気候は厳しく、防風・防霧・防雪に必要なんです。

 防風林の効果としてはさらに、耕地の湿度と温度を一定に保ち、作物を 損傷から守り、強い風を防ぐので肥料が飛び散らずに済みます。さらに、 動物たちの移動するルートにもなっています。

 さて、格子状防風林は遺産であり財産でもあるわけですが、活用方法も 幾つかあります。実は防風林の中には小道があって、そこをホーストレッ キングできたり、鹿や鳥などの動植物観察も可能です。今後の活用に注目 ですね。

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