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東川町民は水道料金タダ!? 水道普及率2.2%のなぜ

東川町民は水道料金タダ!? 水道普及率2.2%のなぜ

 水道普及率。総人口に対して、給水を受けている人口はどれくらいなのかを示す指標です。全国的にみると、2000年以降ほぼ横ばいの96~97%で推移していて、日本中ほぼ普及しているといってもよいでしょう。しかし、東川町はなんと道内最低の2.2%。そのなぞに迫りました。

 北海道の水道普及率は平均で97.6%です。主要都市では普及率100%で、全世帯に給水がなされているといってもよい状況になっています。2008年度の資料によると100%の自治体はこんなにあります。今後も増えていくと予想されます。

札幌市、釧路市、帯広市、小樽市、網走市、根室市、夕張市、岩見沢市、三笠市、砂川市、歌志内市、江別市、石狩市、登別市、上砂川町、南幌町、増毛町、京極町、留寿都村、猿払村、中頓別町、豊富町、利尻富士町、遠別町、士幌町、大樹町、厚沢部町

 では、普及率の低いところってどんなところがあるんだろうということで、統計資料を見てみると、驚きの自治体がありました。それは東川町。2.2%です。

東川町 2.2%
東神楽町 58.1%
鶴居村 67.2%
標茶町 68.8%
比布町 68.9%
清里町 69.2%
奥尻町 71.0%
積丹町 71.0%
森町 71.2%
佐呂間町 71.7%

 北海道の水道低普及率でいうと、東川町を除けば、最低は東神楽町の58.1%。鶴居村は少し前までは40%台でしたが、67.2%になりました。それらに比べると、東川町の低さはびっくりですが、なぜなのでしょう。

 東川町の魅力の一つは、水資源に恵まれている点。大雪山国立公園のふもとにあり、雪解け水が地中にしみ込んだ後、東川町市街地のほうへやってくるということです。そのため、東川町ではその地下水を生活水として使っているため、水道を普及させる必要がないのです。

 地下水(伏流水)は手を加えることなくそのまま使われている東川町。水道はありませんが、塩素消毒がない おいしい自然の恵みを楽しめる街です。当然ながら、この水を利用している町民は水道料がいわゆるタダです。

 水道を地下水だけで賄っているのは道内唯一、全国でも数少ない自治体として知られています。こうしてみると東川町移住もいいのでは……。

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編集部

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