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小樽「かま栄」のかまぼこは こうして作られる!工場見学してきました

魚のすり身を練りものにし、蒸して、揚げる。この食べもののことを地方によっては「てんぷら」と呼んだり「さつま揚げ」と呼んだりするようですが、北海道では「揚げかまぼこ」と呼びます。

そんな揚げかまぼこの有名店と言えば、北海道民なら誰もが知っている「かま栄」です。本社があるのは観光地としても人気の高い小樽市。普段は外からしか見ることのできない工場内を、今回は特別に見学させていただきました。

かま栄の歴史とこだわり

▼小樽にある本社には工場直売店が併設されている
小樽「かま栄」のかまぼこは こうして作られる!工場見学してきました

かま栄の創業は1905(明治38)年。新潟から移住した芝栄吉さんが個人事業として創業しました。当時、商業都市として栄えていた小樽には、現在の4倍ぐらいのかまぼこ店があったといいます。

そんな中で、かま栄は1947(昭和22)年に法人を設立。順調に業績を伸ばしていきました。現在では、小樽市内に4店舗、札幌など道内のデパートなどに複数の店舗をかまえるほどに成長し、北海道では知らない人がいないほど有名なお店となっています。

かま栄という会社名は、かまぼこと創業者の芝栄吉から取っただけでなく、かまぼこで栄えるという意味も含められて付けられたのでは、と言われているそうですが、当時の資料が残っていないので詳しくはわからないとのことでした。

▼賑わう工場直売店の広い店内
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かま栄のモットーは安心安全。材料は、近海で取れる魚を中心に、保存料はまったく使わずに作られています。そのため、日持ちがしません。また、風味や食感が落ちるので冷凍はおすすめしていないのだとか。冷蔵で3日しか持たないため、平天などの揚げかまぼこは地方発送などもしていません。

▼ちくわ以外はすべて手作業で成形している
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現在、商品は70種類。かま栄のモットーとして、ちくわ以外はすべて人の手によって作られていきます。具、すり身の中身の割合、寝かせる時間、蒸す時間、揚げる時間、温度設定などがそれぞれ違うので、すべてを作れるようになるには15年ぐらいかかるのだそうです。熟練者は大きさ重さが体に染みついているといい、工場を見せていただいた時、量らずに作っていく姿が印象的でした。

▼人気のパンロールも手作業で
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かま栄では、この工場で成形したかまぼこを蒸していったん冷やします。それを半製品と呼び、その半製品を各店舗に配送して店舗で揚げて販売しています。いつでも揚げたてを買っていただきたいという、ここにもかま栄のこだわりが感じられました。

▼成形されたかまぼこは大きな蒸し器で蒸される
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気になる人気商品はどれ?

工場直売店にはたくさんのおいしそうな商品が並んでいますが、どれが人気なのか教えてもらいました。まず、いちばん人気なのはひら天。工場では1日に8千個~1万個作られていて、多い時には1万2千個を作る時もあるのだそうです。

▼いちばん人気のひら天(写真提供:かま栄)

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次に人気があるのは、パンロール、きんぴら、味噌南蛮で、1日2千個~3千個を作っているのだそうです。

▼左からパンロール、きんぴら、味噌南蛮(写真提供:かま栄)
小樽「かま栄」のかまぼこは こうして作られる!工場見学してきました

また、工場直売店のイートインコーナーで食べられる商品の中には、こんな変わり種も。ウィンナー入りかまぼこをアメリカンドック風に包み込んだ、その名も和ドックです。

▼和ドックは1本250円
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工場直売店には観光バスも訪れ、常にたくさんのお客さんで賑わっています。揚げかまぼこを買い求める人ももちろん多いのですが、ガラス越しに工場見学ができるスペースを興味深そうに覗いている人も多く見られました。

▼工場見学はいくつになっても楽しいもの
小樽「かま栄」のかまぼこは こうして作られる!工場見学してきました

工場と工場直売店がある場所は小樽運河のすぐ前。絶好のロケーションなので、観光ついでにふらりと立ち寄れるのもうれしいポイントです。おみやげに揚げかまぼこを買って、イートインでここでしか食べられないメニューに舌鼓を打って、工場見学もできて、いろいろな楽しみ方のあるかま栄。小樽観光のスケジュールに組み入れてみては。

かま栄 工場直売店
所在地:北海道小樽市堺町3-7
電話:0134-25-5802
営業時間:9時~19時
定休日:1月1日
公式サイト

筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。【編集部専属ライター】