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今年でいよいよ70周年!「くしろ港まつり」のルーツや見どころは?

五位野健一
Written by 五位野健一

創立100周年を迎える北洋銀行と、結びつきの強い道内主要都市の話題をお伝えする100周年連載。今回は釧路からお届けします。

釧路の夏は祭りが目白押しです。7月の厳島神社例大祭、くしろ霧フェスティバル、ご当地グルメの祭典などが続き、8月上旬には、いよいよ今年で70年目を迎える釧路最大の祭り、「くしろ港まつり」が行われます。

この「くしろ港まつり」、釧路で育った人なら誰もが、家族や友達と一緒にパレードを観たり、名物「フレンチドッグ」を露店で食べた思い出があるのではないでしょうか。そのルーツや見どころを紹介します。

戦後の復興と船員慰問から始まった「市民の夏祭り」

▼港湾整備事業による拡張工事が進む、戦後の釧路港(1954年)
今年でいよいよ70周年!「くしろ港まつり」のルーツや見どころは?

「くしろ港まつり」は、1948年に釧路港開港50周年を記念して始まりました。復興を目指す戦後の釧路を「祭り」で盛り上げ、同時に遠方から釧路港を訪れる船員の皆さんを慰問しよう!という浜っ子気質の有志によって「釧路港まつり協賛会」が発足。1948年に、現在の港まつりのルーツとなる「釧路港開港五十年港まつり」が開かれたのです。

祭りは7月20日から約半月もの間開催され、記念式典や入港船慰問に始まり、海の漫画展、小中学生の港湾船舶見学、ダンスパーティーや芸能大会、仮装行列、船漕ぎ大会、納涼花火大会、都市間対抗野球大会や全道陸上競技大会に至るまで、30余りの催しが行われました。

これを契機に、釧路市民の力によって今後も祭りを続けて行こうという機運が高まり、名称も「くしろ港まつり」として継続されていきます。

▼街を踊り歩く浴衣行進の様子
今年でいよいよ70周年!「くしろ港まつり」のルーツや見どころは?

▼市民総出の一大イベントに成長した「くしろ港まつり」を伝える当時の新聞記事(1952年)
今年でいよいよ70周年!「くしろ港まつり」のルーツや見どころは?

やがて高度成長期の好景気を迎えると、釧路は漁業、石炭、製紙の三大産業によってさらに大きく発展します。市の人口が増加するのと歩調を合わせるように、「くしろ港まつり」も夏の一大イベントとして年々規模が拡大し、市民総出で盛り上がって行きました。そして今年、釧路の浜っ子気質に支えられて続いた「市民の夏祭り」は、70周年という節目を迎えたのです。

第70回「くしろ港まつり」の見どころは?

このように、戦後の復興期から釧路の夏を盛り上げてきた「くしろ港まつり」ですが、一番の見どころは何と言っても、市民総出で開催される港まつり恒例の「三大パレード」です。ここで、そのパレードを簡単にご紹介しましょう。

大漁ばやしパレード 8月4日(金)

▼勇壮な大漁ばやしパレード
今年でいよいよ70周年!「くしろ港まつり」のルーツや見どころは?

くしろ港まつりのキックオフ! 「大漁ばやしパレード」は、1日目の金曜夜にスタートです。釧路港の「大漁祈願」を胸に、浜っ子の心意気を感じさせる漁船の山車(だし)が、メインストリートの北大通を縦横無尽に駆け巡ります。釧路の夕闇が、山車の灯りと男たちの掛け声で明るく照らし出される勇壮なひとときを、ぜひ皆さんも体感してください。

市民踊りパレード 8月5日(土)

▼華やかな市民踊りパレード
今年でいよいよ70周年!「くしろ港まつり」のルーツや見どころは?

2日目の市民踊りパレードは、釧路市内外の職場や団体などから、約3,000名の参加者が大集結! カラフルな浴衣姿で、「新港まつり音頭」「魚がし音頭」などを踊る壮観のパレードは、釧路の短い夏を華やかに彩ります。

音楽パレード 8月6日(日)

最終日の音楽パレードは、釧路市内の小学校、中学校、高校のブラスバンド部、一般団体による鼓笛と吹奏楽の大パレードが行われ、北大通が賑やかな音色に包まれます。子供達が日頃から特訓した成果を観客に披露する格好のステージで、家族連れも多く詰め掛けます。

三大パレードの他にも、「海上大漁旗パレード」「歩行者天国」「釧路港舟漕ぎ大会」「みなとコンサート」「巡視船そうやの体験航海」「釧路川の渡し舟」「しすい!リベルバンドコンサート」など、期間中は魅力的なイベントが盛りだくさんです。

さらに最終日の8月6日(日)には、第70回を記念して「くしろ港まつりスペシャルパレード」を開催! 陸上自衛隊第5音楽隊と、東京ディズニーリゾートによるスペシャルパレードが行われます。ミッキーマウスやディズニーの楽しい仲間達と共に、港まつりのフィナーレは最高潮に盛り上がること間違いなしです。

お祭り名物「フレンチドッグ」もお忘れなく

▼釧路のお祭りの定番「フレンチドッグ」
今年でいよいよ70周年!「くしろ港まつり」のルーツや見どころは?

スパカツやザンギなどB級グルメが多い釧路ですが、お祭りの定番と言えばやはり、名物「フレンチドッグ」を抜きに語れません。

フレンチドッグは、衣をつけて揚げた魚肉ソーセージに、ケチャップではなく砂糖をまぶした「甘いアメリカンドッグ」。外はサクッ、中はふっくらドーナツのような甘い衣と、魚肉ソーセージの塩味によるB級ハーモニーは、子供に大人気なのはもちろん、冷たい生ビールのお供にも最高なのです。

港からそよぐ潮風を浴びながら、フレンチドッグ片手に華やかなパレードを楽しめば、あなたも立派な「釧路っ子」の仲間入りですよ!

▼涼しい釧路で行われる「くしろ港まつり」
今年でいよいよ70周年!「くしろ港まつり」のルーツや見どころは?

釧路は、8月の最高平均気温がなんと21.2度という、エアコン不要の涼しさも大きな魅力。みなさんも避暑を兼ねて、クールでホット!な「くしろ港まつり」を、ぜひ見に来てください。

第70回くしろ港まつり
特設サイト
期間:2017年8月4日(金)~8月6日(日)
会場:釧路港/北大通/観光国際交流センター他
主催:くしろ港まつり会(事務局:0154-55-3412)

【写真提供/参考文献】
・釧路市 水産港湾空港部 港湾空港振興課 港湾空港担当
・くしろ港まつり50回記念誌『海・港・まつり』 祭りでふりかえる釧路港のあゆみ
くしろ港まつり会/釧路海の旬間実行委員会/釧路開発建設部

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筆者について

五位野健一

五位野健一

1969年釧路生まれの自称不動産投資家で大家さん。通称ゴイケン。 長年の東京生活を離れ、現在は郷里で中古不動産の再生&賃貸業を営む。 「クシロマニア」では日本の他にない、道東ならではの情報を探している。 将来は自分のアトリエを持ち、アーティスト活動を目論んでいる様子。【Sクラス認定ライター】