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なぜ苫小牧にあるの? 世界唯一の宇宙ステーション「ミール」とは

編集部
Written by 編集部

なぜ苫小牧にあるの? 世界唯一の宇宙ステーション「ミール」とは

宇宙ステーション・ミールとは?

 旧ソ連が1986年2月19日にコアモジュールを打ち上げた宇宙ステーションを「ミール」と呼びます。ミールはモジュールを接続して建設されました。このミールは故障や老朽化のため廃棄処分されることになり、2001年3月23日に大気圏に突入(ニュージーランド沖)、15年の役目を終えました。

 このミールに関連して、日本人初の宇宙飛行を達成した秋山豊寛氏がいます。1990年12月に宇宙体験を行いました(その後スペースシャトルでは毛利衛氏が日本人初)。この予備機のコアモジュール「ミール」、天体物理観測モジュール「クバント」が苫小牧市科学センターに展示されています。これらは、実際に宇宙で活躍した1号機の予備機で、打ち上げが失敗した際に使用される予定でしたが、打ち上げ成功により使用する必要がなくなりました。

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なぜミールが苫小牧に?のなぞ

 苫小牧市科学センターには、ミール予備機(コア・クバント)の展示と、実際に使用されたミール船内作業服が展示、ミールに行ったロシア人宇宙飛行士が来館したりしています。ミールに関する情報が詰まっている資料館がなぜ苫小牧にあるのでしょうか。

 苫小牧市が所有する前は岩倉建設株式会社が所有していました。市制施行50周年の1998年に寄贈されました。ではその前は?1989年10月27日、名古屋で開催された世界デザイン博覧会で展示されたミール予備機を、宇宙関連企業の堀江企画がソ連から購入したのが日本に持ち込まれた始まりでした。

 ソ連としては、経済的に混乱状態が続いていたので外貨獲得したいという思惑があり、日本の企業に売却されました。その後、1年後の1990年11月29日、札幌市の岩倉建設が買い取りました。

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 岩倉建設とソ連や苫小牧との関係は?というと、苫小牧市長・岩倉博文氏は当時日本青年会議所副会頭。ソ連との外交を扱っていました。そして岩倉建設の役員だったこともあります。

 そんな縁から、北海道博覧会等に展示された後に1998年10月12日に苫小牧市に寄贈されました。1999年12月11日にミール展示館が科学センターに併設されました。そうした経緯で、苫小牧にミールがやってきたというわけです。

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