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どの橋がお好き?ミュンヘン大橋から上水道用橋まで豊平川23橋まとめ

札幌の母なる川として、市民に親しまれてきた豊平川。一方で、大雨などにより氾濫を起こす、暴れ川としての一面もあります。

そんな豊平川に架かる橋は、現在、40余りもあることをご存じでしょうか。もしかすると、あまりにも生活に密着しているため、日頃は顧みることが少ないかもしれません。

今回はそうした橋の中から、市街地に架かる主な橋をまとめてみました。普段よく通る橋も、改めて見ると新鮮に思えてくるものですよ。

豊平川の上流から下流へと架かる橋

01.五輪大橋

▼橋長150m、幅員18.0m、1970(昭和45)年架設
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その名の通り、1972(昭和47)年に開催されたオリンピック冬季大会に合わせて建設された橋です。メイン会場であった真駒内と国道230号線を結び、総工費は2億7千万円(当時)とも言われています。

▼親柱上には「花束」と「飛翔」という名称の彫刻が
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02.藻岩上の橋

▼橋長150m、幅員3.0m、1975(昭和50)年架設
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五輪大橋のすぐ下流にある、人間と自転車しか通れない人道橋。もともと1881(明治14)年に明治天皇が行幸された際に真駒内から山鼻屯田に渡る仮橋として造られ、当時は美しい朱塗りだったそう。

▼読み方は「うえのはし」ではなく「かみのはし」
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03.藻岩橋

▼橋長174m、幅員19.0m、1969(昭和44)年架設
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この橋もまた、1972(昭和47)年のオリンピック開催に向けて造られたもの。それ以前は、現在の藻岩上の橋が「藻岩橋」と呼ばれていました。

▼名が示す通り、真駒内と藻岩下を結び、藻岩山を臨む橋
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04.ミュンヘン大橋

▼橋長172m、幅員22.0m、1991(平成3)年架設
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豊平川に架かる車道橋としては、初めてのハープ状の斜張橋。建設当時は構造的に特徴が多いため、橋梁技術者からも高い関心を集めました。

▼開通式には多くの市民が集まった
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最初は南31条橋と呼ばれていましたが、工事に着手した1988(昭和63)年がミュンヘン市との姉妹都市提携15周年に当たることや、ドイツを中心に発展した斜張橋であることから、後にミュンヘン大橋と名付けられました。開通式にはミュンヘン市長のメッセージも披露されました。

▼バルコニーにはミュンヘン市の建物を描いたレリーフが
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取り付け道路を含めた総事業費は約47億円にも上りましたが、見る角度によってケーブルの交差する模様が幾何学的に変化し、その構造美を含め、まさに国際都市札幌のシンボルとして相応しい橋といえるでしょう。世界にも例のない難条件下の架設工法だったこともあり、土木学会北海道支部から「技術賞」も贈られています。

▼国際都市札幌のシンボルに相応しい橋
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05.南二十二條大橋

▼橋長230m、幅員15.8m、1961(昭和36)年架設
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戦後初めて豊平川に建設された橋が、南二十二條大橋です。橋の下には無料のパークゴルフ場もあり、市民の憩いの場として親しまれています。

▼交通量も多い橋
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またこの橋に限らず、周辺道路のガードレールなどにはさまざまな彫刻やオブジェがあり、それらを見て回るのも楽しいものです。

▼南二十二條大橋にはリアルなサケの姿が
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06.南19条大橋

▼橋長236m、幅員30.5m、1971(昭和46)年架設
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戦後、発展を続ける札幌市にあって、豊平川は新橋建設ラッシュでした。この南19条大橋もそんな最中に完成したもので、当時は豊平川に架かる橋の中でもっとも広い幅員を誇りました。

▼札幌オリンピック開催の前年に完成
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この辺りから、札幌の中心街を流れる鴨々川が分流していきます。

▼ここにもサケのモチーフが
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07.幌平橋

▼橋長161m、幅員36.5m、1995(平成7)年架設
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最初の幌平橋が架けられたのは、1927(昭和2)年のこと。なんと、ひとりの地元民が私財を投じて建設したというから驚きです。というのも当時、豊平橋以南には藻岩橋まで橋がなく、中の島地区は豊平川によって札幌の市街地から分断されていました。そこで、事業家の河合才一郎が立ち上がったというわけです。

▼現在の幌平橋は、実に4代目となる
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現在の幌平橋が建設される際「札幌が世界に向けて発信する橋」を目標に、下流側の歩道部に人工の滝、彫刻、展望空間などが計画されていたといいます。その歩道部には姉妹都市の米国ポートランド市から「ポートランド広場」と名が付けられました。開通時にはポートランド市長からのメッセージと共に、金属彫刻も寄贈されています。

▼米国ポーランド市から寄贈された金属彫刻「サーモン・リバー」
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08.南大橋

▼橋長284m、幅員18.0m、1963(昭和38)年架設
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すぐ下流に南七条大橋もあるように、本来なら「南九条大橋」と名付けられるところでした。しかし「九」は「苦」や「窮」を連想させることから、現在のこの名になったということです。

▼花火を見るには絶景のポイント
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夏の花火大会の際は、幌平橋と並び、たくさんの人々で賑わいます。普段の交通量も多く、市民の生活には欠かせない橋です。

▼1985(昭和60)年に取り付けられたサケのレリーフ
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筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。【編集部専属ライター】