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まるで食べる生クリーム! 陛下のために開発したアイス『スノーロイヤル』

まるで食べる生クリーム! 陛下のために開発したアイス『スノーロイヤル』

【札幌市】1968年(昭和43年)に行なわれた昭和天皇の北海道御巡幸。それに合わせて当時の雪印乳業は宮内庁から「陛下の為に最高のバニラアイスを」という依頼を受けました。約半年の開発期間を経て完成した「スノーロイヤル」は、その後一般向けに販売され、末永く愛されています。あれから半世紀近くが経とうとしている今、あらためてこのアイスについてご紹介したいと思います。

まるで食べる生クリーム

まるで食べる生クリーム! 陛下のために開発したアイス『スノーロイヤル』

今回お邪魔したのは札幌市中央区北3西3丁目の「雪印パーラー本店」。特大のジャンボパフェが食べられることでも有名な老舗です。早速、席についてアイスを注文します。しばらく待つと出てきたのは、こぶし大のサイズに盛りつけられたスノーロイヤルでした。

▼スノーロイヤル700円
まるで食べる生クリーム! 陛下のために開発したアイス『スノーロイヤル』

出てきた時から、アイスの周りが溶け始めているのがわかりました。 スプーンですくってみると、まるでしっかりと立てた生クリームのように角が立ちます。 口に運ぶと、舌の上で直ぐに溶けて、濃厚なミルクの風味が広がっていきます。 非常にコクがありますが、不思議と後には引かず、あっという間に完食してしまいました。

乳脂肪分なんと16%!

アイスクリームにおけるコクの秘密は乳脂肪の含有量にあります。 基本的には乳脂肪分が高いほど、なめらかで濃厚なアイスになっていきます。 きまりにより、乳脂肪分8%以上から「アイスクリーム」という表示をすることができるのですが、スノーロイヤルの乳脂肪分はなんと16%。さっぱりとした後味の秘密は、卵を使っていないからかもしれません。

試行錯誤を続けた開発の末に完成

開発当初、乳脂肪分の高さから、冷凍しても固形にならず試行錯誤の連続だったとのこと。 何度も失敗を重ねた末、成分の配合を調整することでようやく完成。 しかし、扱いは非常にデリケートでなければならないことに変わりませんでした。 天皇陛下に献上したのち、スノーロイヤルは一般向けに商品化しましたが、その濃厚さゆえに溶けやすく、扱いが難しいため、他社には一切卸していないそうです。

▼スノーロイヤルのカップ、2リッターの大きなサイズも販売
まるで食べる生クリーム! 陛下のために開発したアイス『スノーロイヤル』
まるで食べる生クリーム! 陛下のために開発したアイス『スノーロイヤル』

雪印パーラー内では、スノーロイヤルのカップも販売しています。遠方の方は通販を利用してみるのも手です。また、コーンにのせてテイクアウトすることも可能とのこと。 味や成分、そしてストーリー。どれをとっても「バニラアイスの王様」と呼ぶに相応しい、スノーロイヤル。札幌に立ち寄った際には召し上がってみてはいかがでしょうか?

雪印パーラー札幌本店
住所:札幌市中央区北3条西3丁目1番地
TEL:011-251-3181
営業時間:1F売店 9:00~21:00、2F喫茶 10:00~21:00(L.O.20:30)
定休日:無休
公式ウェブサイト

筆者について

佐々木壮一

佐々木壮一

1987年上富良野産まれ、札幌育ち。17歳からの6年間は東京を拠点にバックパッカーとして数十カ国を歴訪。現在は札幌市内のカフェに勤める傍ら、ライターとして活動中。日本はもちろん、世界からみても魅力のあるホッカイドウをお伝えします。