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北海道発大手家具店「ニトリ」

 「ニトリ家具」をご存知の方は、いまや北海道人だけではありませんね。 北海道を中心に道外は沖縄県まで、全部で約140店舗(2006年10月現在)を 展開するお店です。今回は北海道発祥の企業のうちニトリを取り上げます。

ニトリとは?その始まり……

 ニトリは、「お値段以上……」というフレーズで有名なインテリア・ 家具チェーン国内大手です。会社名は株式会社ニトリ。創業は1967年12月 で、社長が前身となる似鳥家具店を札幌市北区に開いたのが始まりだとか。

 年商が右肩上がりの中、創業4年目に250坪の家具店を新たにオープン、 1972年3月には会社設立も果たしました。ライバル店の進出で一時経営が 危うくなりますが、アメリカの家具研修セミナーに参加し、アメリカで学 んだことがその後の経営の基礎を築きました。

 アメリカでは家具の価格が安い、それは企画、原材料調達から製造・物 流・販売まですべて行っている(トータルコーディネート・トータルプロ デュース)からだと知り、現在もそれがニトリの特徴のひとつとなってい ます。

 青緑色の看板カラーが特徴のニトリ。その売場面積は約2000坪で、営業 時間は10:00か11:00~20:00が主流。2階建てがほとんどで、1階には棚など 小さな家具類や食器、インテリア雑貨などが中心で、2階はベッドなど大型 家具が中心です。

 扱う商品の7割を占める自社開発の家具製品は、主にアジア圏のベトナ ムやインドネシア、中国などで生産・輸入しており、ゆえに価格が安いわ けです。安さが魅力です。しかしみな一様に言うことですが、品質につい てはあまり納得していないようですが。

ニトリのチェーン店拡大

 はじめは主に札幌市内に出店し、手稲に札幌物流センターも設置しまし た。この物流センターの自動立体倉庫は、社長が渡米の際に見た米軍の兵 站(へいたん)システムがヒントとなっているようで、初期の時代から新た なやり方に挑戦したことがわかります。

 1981年以降は札幌圏以外の道内でも苫小牧市を皮切りに郊外ロードサイ ド立地での出店が始まりました。道内にチェーン店を展開した後の1993年、 ついに本州初進出。その1号店は茨城県ひたちなか市勝田店。2000年には 沖縄まで到達、全国規模のチェーン店となりました。道外初進出から十数 年という異例とも言える猛烈な勢いで全国に広まりました。2003年12月に は100店舗を達成

 1985年に店名は「ホームファニシング・ニトリ」となりました。また、 O.T.C.M.(ワンハウス・トータル・コーデョネーション・マーチャンダイ ジング)思想に基づき、1棟の家の空間すべてをコーディネートするワンハ ウス提案が始まったのもこの頃。つまり、家具はもちろんインテリア、食 器までがコーディネートされています。

 店名はその後、1998年以降「ホームファッション・ニトリ」に改名され ました。会社としては、1989年に札幌証券取引所上場、2002年に東京証券 取引所一部上場。2001年以降当時業界トップだった大塚家具を抜き去りま した。2006年現在18期連続増収増益という好調ぶりで、北海道の勝ち組み 企業と称されています。

 ニトリは2007年台湾ニトリを設立し、台湾の高雄に、道内発小売業の上 場企業として初めて海外進出を果たします。家具チェーン世界最大手はイ ケヤ(スウェーデン)ですが、今後ライバルとなりそうです。最近日本にも 初進出しましたが、ニトリが先生としてきたのが実はイケヤでした。

 今後もどんどんでかくなっていく道産子企業ニトリであります。

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