パン業界事情

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 北海道にもいろんなパン屋さん(製パン)がありますが、全国規模の製パン
会社と北海道の製パン会社をそれぞれ言えますか?今回は道内の製パン企業
をまとめてみました。


 全国最大手の製パン企業は、周知の通り「山崎製パン」。東京都に本社を
置き、道内では恵庭市にある札幌工場が製造場所です。日本全国で見られる
パンでしょう。道内には1992年に進出してきました。

 「日糧製パン」は、実は道内の企業。札幌市に本社を置く製パンでは道内
最大手になります。1943年の北海道報国製菓がスタートで、1959年に現在の
社名に変更されています。1966年に首都圏に進出。

 日糧(にちりょう)のヒット作としては、食パン(角食)のb>「絹艶(きぬつや)」
「チーズ蒸しパン」があります。絹艶は食パンでは道内トップシェアです。
チーズ蒸しパンは国内初の開発で、全国的に有名になりました。当時は本州
にも販売していましたが、現在は北海道と青森県のみです。

 2009年7月31日には、日糧製パンが、山崎製パンと資本提携する方針を固め、事実上山崎製パンの傘下に入ることになりました。山崎+日糧の道内でのシェアは強力なものになります。

 「ロバパン」も道内企業です。札幌市が本社で、山崎製パンと同様恵庭市
に工場を構えます。1931年に創業した当時、荷車はロバが引いていた販売ス
タイルから名づけられたといわれています。

 「北欧」は札幌市西区の日本初のパン博物館「北欧館パン博物館」で有名。
1979年開業以来、販路を広げ、現在では関東・関西など本州でも北欧のパン
を見ることができます(実際はエリアごとに別会社を設けています)。

その他の製パン

 「オタルパン」(ロアール、札幌市ではサッポロパン)として親しまれて
いる「小樽製パン」は小樽市の製パン会社で(工場は札幌市)、1929年創業
以来、札幌市と小樽市の病院学校給食のためのパンとして作られてきました。

 「さいとう製パン」は地元ニセコ町では有名な製パン。特にメロンパン
は人気度が高いパンです。「銀鈴荘製パン」は余市町の製パン会社、「林
製パン」は帯広市の製パン会社、「ドン・マイスター」は北見市、モンパリ
、ミルトコッペは岩見沢市などなど、小さなパンショップも含めると大変
なことになるのでこのへんで。

つぶれた製パン

 「イズヤパン」は帯広市の製パン会社で1993年に倒産後、山崎製パンに
、「亀屋製パン」は札幌市の製パン会社で1963年に日糧製パンに、「峰屋
製パン」は旭川市の製パン会社で1964年に日糧製パンに、「第一製パン」
は函館市の製パン会社で1968年に吸収されています。

 札幌出身の歌手大黒摩季さんの実家であるとして有名だった「札幌キム
ラヤ」は木村屋総本店からののれんわけ。2002年2月に倒産しています。