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2014年は『ブルームボール』に注目! 国内初の世界選手権開催まで1年

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Written by 編集部

2014年は『ブルームボール』に注目! 国内初の世界選手権開催まで1年 【苫小牧市】 「ブルームボール」という競技をご存じだろうか。カナダ発祥の『スニーカーを履いて行うアイスホッケー』で、冬に行うスポーツであることから道内を中心に広まっている。来年2014年は、この「ブルームボール」が注目を浴びるかもしれない。2014年11月、苫小牧市で国内初の世界選手権が開催されるのだ。

世界選手権開催までちょうどあと1年。そこで今回は、日本ブルームボール協会事務局長・細坂賢一さんに、ブルームボールの基本的なことから、誘致活動、苫小牧大会へかける思いなどを聞いた。

そもそもブルームボールって何?

ブルームボール(BB)は基本的にはほとんどがアイスホッケーと同じ。ただ、
(1) スケートではなく専用スニーカーでリンクを走る、
(2) ホッケースティックではなくブルームという専用スティックを使用する、
(3) 直径15cmのゴムボールを使用する、
(4) 男女混成カテゴリー(Mix)の存在、
といった点でアイスホッケーとは異なる。

2014年は『ブルームボール』に注目! 国内初の世界選手権開催まで1年 特に男女混成カテゴリーはブルームボールの魅力の一つ。『身体的接触が伴う対戦型の球技で、男女が同じルールの下で同じフィールドで対戦することは、既存の球技ではありえない。男女がともに協力しあってボールを奪いゴールを目指すというシーンはこの競技ならでは』と細坂さんは説明する。他にも、オフサイドのルールや、試合時間は1ピリオド15分×2ピリオド制といった点にも違いがみられる。

アイスホッケーやカーリングなど氷上の他のスポーツに比べて、(1)用具が簡便で安価、(2)特別なスケート技術などがいらない上にルールも分かりやすい、(3)4歳から70歳過ぎまで老若男女が一緒に楽しめる、などメリットが多いスポーツであることも、道内で広まりを見せている理由といえる。

日本におけるブルームボールの普及

ブルームボールはカナダ発祥。1900年代初頭、リンクを掃く箒とボールを持ち寄りアイスホッケーごっこをしたのがこの競技の始まりと言われている。国内では、1980年代にカナダ大使館からの紹介により東京・日比谷で行われたのが始まりで、道内では、1984年2月開催の「サロマ湖氷上フェスティバル」でお披露目されたのが最初という。

その後、佐呂間協会設立を皮切りに、1990年代にオホーツク・釧路地方へと広まり、現在は苫小牧や道央地域にまで拡大している。日本協会には現在12協会が加盟するが、そのうち11協会が道内。特に、道内における普及の発祥地ともいえるオホーツク地方は最も選手数が多く、活動の中心地も同地域となっている。1998年には、『北海道はこれから伸びることが期待できる』として、日本協会事務局が東京から北海道・北見市に移転。現在の競技人口は500名程度だ。

苫小牧で悲願の世界選手権開催決定

2014年は『ブルームボール』に注目! 国内初の世界選手権開催まで1年 ブルームボール世界協会は現在、2年おき・偶数年に世界選手権(World Broomball Championships)を開催している。2014年の第11回目は、日本大会開催都市として苫小牧市が選ばれた。

細坂さんによれば、2000年代に世界協会から非公式で日本開催の要請を何度か受けていたという。世界選手権開催には「インドアリンク3面」が最低条件で、道内では釧路市、帯広市、札幌市、苫小牧市と、開催可能な都市が限られているのが現状だ。

その中でも、2009年以降ブルームボール普及が進む苫小牧市では特に世界大会誘致の機運が高まっていた。そして、2010年の世界協会理事会におけるプレゼンテーションが認められ、他の候補地2都市に優先する形で今回の苫小牧開催が決定した。同競技の世界選手権開催は国内初で、アジア・オセアニア地区でも初となる。

苫小牧大会は700~900人規模、海外から専属コーチも招聘

苫小牧での世界選手権の開催期間は2014年11月3日~8日(4~6日予選、7・8日決勝T)。期間中、市内白鳥アリーナ、ときわスケートセンター、沼ノ端スケートセンターを会場に、「Mens」「Womens」「Mix」「Masters」の各カテゴリーに分かれ、本場カナダ、アメリカ、オーストラリア、イタリア、オーストリア、スロベニア、ドイツ、イギリス、そして日本も参加して熱戦が繰り広げられる。

同大会は、各カテゴリ参加チームにもよるが、選手・役員・ボランティア含め700~900人規模となる見通し。選手らは約1週間、市内のホテルに宿泊。関連イベントとして、開催都市もしくは主管協会主催の「市民のゆうべ」やチーム主催のパーティーなども開催する予定となっている。北海道を中心に観光も希望するチームが多数と見込まれており、観光の観点からも重要な大会となる。

さらに、今回の世界選手権に合わせ、本場カナダでも「Mr.Broomball」と呼ばれるロバート・ヘリンジャー氏をブルームボール専属コーチとして招聘、3年契約で地元苫小牧の競技力向上を目指している。

細坂さんは、『ブルームボールは北海道の冬に最も適したチームスポーツ。同大会を成功に導き、「世界の、北海道の、冬を代表するチームスポーツ」として大いに競技人口が増えることを期待している。この世界大会をステップボードに、よりポピュラーにし、オリンピック種目への昇格を目標としたい』と話している。世界選手権を契機として、ブルームボールが道内でさらに広まるか、期待が高まる。

<取材協力・写真提供>
日本ブルームボール協会(事務局長・細坂賢一)

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