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ディープインパクト

編集部
Written by 編集部

 「ディープインパクト」と聞いて何を連想するでしょうか。あのパニック映画?……もありますが……それを思い浮かべるのではなく、北海道が生んだ世界一強いとも評された馬「ディープインパクト」のことを取り上げます。競馬の世界でのお話になりますが、競馬云々抜きにしても、多くの道民をひきつける活躍ぶりでした。

ディープインパクト
苫小牧市ノーザンホースパークホースギャラリーにて

ディープインパクトは強かった!

 国際競馬統括機関連盟(IFHA)という組織が2006年7月10日に発表した世界競走馬のランク付け「トップ50ワールドリーディングホース」で、ディープインパクトはなんと日本馬史上初となる世界一位に輝きました。もちろん国内でもデビュー以来無敗で、三冠馬となりみなを驚かせました。

 どれだけ強いかは戦績を見れば一目瞭然。JRAの記録では、G1レース優勝7回は、歴代最多タイ記録で史上3頭目。以下これまでの成績リストです。

年月日レース(地名)/距離
2004/12/192歳新馬(阪神)/芝2000m1着
2005/01/22若駒ステークス(京都)/芝2000m1着
2005/03/06弥生賞(G2)(中山)/芝2000m1着
2005/04/17第66回皐月賞(G1)(中山)/芝2000m1着
2005/05/29第72回日本ダービー東京優駿(G1)(東京)/芝2400m1着
2005/09/25神戸新聞杯(G2)(阪神)/芝2000m1着
2005/10/23第66回菊花賞(G1)(京都)/芝3000m1着
2005/12/25有馬記念(G1)(中山)/芝2500m2着
2006/03/19阪神大賞典(G2)(阪神)/芝3000m1着
2006/04/30天皇賞(春)(G1)(京都)/芝3200m1着
2006/06/25宝塚記念(G1)(京都)/芝2200m1着
2006/10/01凱旋門賞(フランスロンシャン)/芝2400m3着(失格)
2006/11/26第26回ジャパンカップ(G1)(東京)/芝2400m1着
2006/12/24第51回有馬記念(G1)(中山)/芝2500m1着

 上記の通りほとんど1着です。14戦12勝という記録(14戦うち1戦は海外の失格)です。デビュー戦に続く京都のレースでディープの知名度はあがりました。皐月賞では2001年以来史上16頭目となる無敗での皐月賞制覇を達成。続いて日本ダービーでは1992年以来史上6頭目となる無敗での二冠を達成。菊花賞の時期にはディープインパクトの話題で持ちきりに。そして、史上6頭目の三冠、また、1984年のシンボリルドルフ以来21年ぶり史上2頭目となる無敗での三冠を達成。

 有馬記念2005では、初めて2着という結果に終わり、史上初の無敗でのグランプリ制覇はなりませんでしたが、その後のレースでは優勝を続けました。単勝支持率も史上最高を記録したり、レースタイムも記録更新したりとすさまじい勢いのディープインパクト。宝塚記念では史上最速で獲得賞金10億円となっています。2006年8月からはフランスに渡り、10月の凱旋門賞に出走、3着に終わりました(後に薬物検査で禁止薬物が検出され、故意ではないものの、失格と賞金没収と制裁金がかされました)。

 凱旋門賞から帰国直後の2006年10月11日に、馬主が2006年内に現役引退させることを発表、全国に衝撃が走りました。国内史上最高額となる51億円でシンジケートが組まれ、2007年以降は種牡馬となり、道内の社台スタリオンステーションで今後過ごす予定となっています。2006年12月、有馬記念が引退レースとなり、有終の美を飾りました。

ディープインパクトについて

 ディープインパクトは北海道生まれ。2002年3月25日に胆振管内安平町ノーザンファームで誕生した牡で、落札した馬主は金子真人ホールディングス。ディープインパクト命名の由来は「人々に強い衝撃を与える馬になって欲しい」ことから。実際その願いどおりになりました。レースの騎手は武豊氏、調教師は池江泰郎氏。

 血統は、アメリカのサンデーサイレンス(1986年)を父、ウインドインハーヘア(1991年)を母に持つ。サンデーサイレンスはこれまたすごい馬で、14戦9勝で、3着以下を経験していません。母ウインドインハーヘアも、独G1のアラルポカルに優勝しました。

 新庄選手をも上回ったとされる経済効果を及ぼしたディープインパクト。最強馬とも呼ばれたディープインパクトの残した記録は、後に語り継がれていくことでしょう。

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