ゲートボール発祥地芽室町
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ゲートボール発祥地は芽室町!


ゲートボール発祥地芽室町

 お年寄りが集まってわいわいやっているゲートボール。実は北海道が発祥地だったって知っていましたか?今回はゲートボール特集です。

ゲートボール誕生!

 さて、ゲートボール発祥地はどこでしょうか。十勝管内芽室町(めむろちょう)です。1947年に誕生したスポーツです。当時は終戦直後の貧しいときでしたから、道具がなく、外で子供たちが遊ぶことはできません。

 そんな状況を嘆いたのが、芽室町パン工場経営者鈴木和伸(旧名:栄治・1918-1983)氏。彼が子供たちにとって何か手軽に遊べるスポーツはできないものかと考案したのが「ゲートボール」

 そのヒントは、札幌の進駐軍が遊んでいた「クロッケー」。クロッケーとは、芝生の上で行われるビリヤードと評される遊びで、英国を中心として19世紀ごろから遊ばれていたもの。

 このように由来を見ても、ゲートボールはもともと子供のために考案されたスポーツであることが分かります。また、日本ではあまり知られていないクロッケーと、クロッケー以上に国内で知られているゲートボールは親戚ということになります。道具やルールも似通っています。

 鈴木氏は、旭川で製造された道具をもとに、パン工場の空き地でルール作りに励んだといいます。1948年には北海道レクリエーション促進協議会とともに初代ルールブックを発行、実用新案としても出願しました。これが公式に確認され、記念碑が建立されたのは1986年のことです。

動画(ムービー)

ゲートボール普及の地は道外?

 発祥地は北海道の芽室町ですが、ゲートボールが紹介されたのはなんと九州は福岡県。ここで紹介され、しかもあまり体を動かす必要のないスポーツとして、高齢者を中心に九州全域で普及が進んでいきました。1970年代には九州でゲートボールブームが起こったほど。東京オリンピック後は、全国各地で行われるようになっていきます。

 しかし各地域ごとにルールを制定したため、ルール統一化が図られることになりました。1984年の日本ゲートボール連合設立により、それは完成しました。それだけでなく1985年以降、アジア各国や南米にまで飛び火して団体が設立されたといいますから、ゲートボール人気がすごいものであったことが伺えます。

 全国大会も1985年以降開催されるようになりました。全日本ゲートボール選手権大会や選抜大会が開催されたり、世界ゲートボール選手権大会に至っては札幌市で第1回目が開催されました。

ゲートボールのルールと変遷

 開発当時のゲートボールは、木製スティックを使用しており、ゲートは上部が楕円形でした。現在は改良されていて、より使いやすいスティックと、ほぼ四角いコの字型ゲートを使用しています。

 人数は10人いれば試合ができます。5人ずつの2チームで遊びます。スティックは柄の長いかなづちのようなもの。直径7.5cmのボールは10個で番号入り。ゲートは3つゴールポールはコート中央部に刺しておきます(いずれも高さ20cm)。また、ゼッケンは1番から10番までで各人持ち玉と同じ番号、プラス監督用2枚です。

 試合は、持ち玉を3つあるゲートに指定された順番にくぐらせ、最後にはゴールポールに当てたら上がりとなります。1チーム全員5人が上がったり、30分経過すると、基本的にゲーム終了。5人全員ゴールできたチームか、もしそれができないのであれば、ボールの進行状況を得点にしてチームごとの合計得点で争います(その他細かいルールが設定されています)。

 ゴールすることと相手を邪魔すること、これらを考えたチーム戦術により試合が進められるため、けっこう頭を使います。しかし、体はあまり動かす必要がないため、気軽にできるスポーツといえるでしょう。北海道発の振興スポーツ、お年寄りじゃないから……といわず、一度やってみては?


※ゲートボール資料室が芽室町健康プラザにあります。ゲートボール考案に関する貴重な資料が収められています。

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