学ぶ

北広島市で誕生したスポーツ「ゴロッケー」って何?

道内各地の特産品や地場産業の話題をお伝えする連載「北洋銀行のこの街紹介」。今回は北広島市からお届けします。

皆さんは、ゴロッケーというスポーツをご存知ですか? 北広島市で誕生したパークゴルフに似たスポーツで、老若男女誰もが楽しめるとあって、市民の間で親しまれています。ゴロッケーとは、どんなスポーツで、どのように遊ぶのでしょうか? その魅力を探るべく、北広島市を訪ねました。

北広島市で誕生したスポーツ「ゴロッケー」って何?

ゴロッケー(GOROKKE)とは、ゴルフとクロッケーを合わせたスポーツです。クロッケーの用具を用いて、ゴルフの楽しさを味わうスポーツとして1973年に北広島市(当時は広島町)で誕生しました。

クロッケーはヨーロッパ発祥のスポーツで、マレットと呼ばれる木槌でボールを打ち、フープ(門)を通過させて最後のペグ(杭)に先に当てたほうが勝ちになるゲーム。1947年に芽室町で誕生したゲートボールのルーツと言われています。

当時、教育委員会に勤務していた佐藤香一郎さんは、クロッケーやゲートボールのような軽スポーツに、もう少しスピード感や誰でも楽しめる面白さを加えられないかと考えます。そこで着目したのが、北広島に8カ所あるゴルフ場。クロッケーにゴルフの楽しさをプラスして、ゴロッケーが誕生しました。ちなみにこれは、後に道内で広く普及するパークゴルフが誕生する10年前のことでした。

考案された翌年、中央公民館に初となるゴロッケー専用コースが開設され、毎年各種大会が開催されるようになりました。当初は教育委員会や体育指導委員会が中心となって、コース作りや競技指導など普及に努めたことで、ピーク時には競技人口が3,000人を数えるまでになりました。

やがて、東部地区のニコニコ会を中心にスポーツ団体としての活動が見られるようになったことから、考案者である佐藤さんの呼びかけにより1995年4月、150人以上の会員をもってゴロッケー協会を設立。翌年には北広島市体育協会に加盟し、正式にスポーツ団体として認定されました。

▼ゴロッケー協会を牽引する事務局長と会長
北広島市で誕生したスポーツ「ゴロッケー」って何?

ゴロッケー協会は冬季2回を含む年7回の大会を主催しており、このほか毎年9月に、市内各地区の予選を勝ち上がった代表者による「きたひろしまゴロッケー選手権大会」を北広島市教育委員会が主催しています。年8回のゴロッケー大会が行われるほど、北広島市はゴロッケーが盛んなのです。

▼北広島市総合体育館で行われた「きたひろしまゴロッケー選抜選手権大会」には、300人以上の中から勝ち上がった66人が参加した
北広島市で誕生したスポーツ「ゴロッケー」って何?

高齢化やパークゴルフの普及により、協会会員は約50名になってしまいましたが、現在も北広島市民の間で老若男女問わず楽しめるスポーツとして定着しています。市内に8カ所あったゴルフ場を参考にして考案されたゴロッケー。現在、奇しくも8カ所のゴロッケー場が常設コースとして開設されています。

▼中央公民館にある世界初?のゴロッケー専用コース
北広島市で誕生したスポーツ「ゴロッケー」って何?

ゴロッケーの遊び方

北広島市で誕生したスポーツ「ゴロッケー」って何?

 ゴロッケーは、屋外ではパークゴルフのように芝生コースを使用します。コースは9~18ホールが原則で、パークゴルフとは異なりホールの距離が7~20mと短いのが特徴です。

▼ゴロッケーのカップは直径15cm
北広島市で誕生したスポーツ「ゴロッケー」って何?

競技者はスタート位置からマレーと呼ばれる木槌(クロッケー用のマレー)で直径8cmのプラスチック製ボールを打ち、直径15cmのカップにカップインするまでの打数の少なさを競います。ホールの距離が短いぶん、ホールインワンを出しやすいのも特徴です。

▼個人用に持っている人も多いマレー(木槌)と屋外用ボール
北広島市で誕生したスポーツ「ゴロッケー」って何?

▼マレー(木槌)は腰より上に振り上げてはいけない
北広島市で誕生したスポーツ「ゴロッケー」って何?

▼1大会で20本近いホールインワンが出る
北広島市で誕生したスポーツ「ゴロッケー」って何?

冬季は屋外コースが雪に閉ざされますので、体育館に屋内コースを作って競技します。雪国北海道において、冬でも楽しめるスポーツは珍しいそうです。

屋内で競技する際は、マレーの打球面を専用のゴムで覆います。また、ボールとカップは屋内専用のものを使います。競技者によると、いぼいぼのついた屋内用ボールは進路が変化しやすいので、屋内コースで技術の差が浮き彫りになるといいます。

▼屋内競技用のボール、カバーをつけたマレー
北広島市で誕生したスポーツ「ゴロッケー」って何?

▼屋内用カップ
北広島市で誕生したスポーツ「ゴロッケー」って何?

▼屋外用(左)と屋内用(右)のボールの違い
北広島市で誕生したスポーツ「ゴロッケー」って何?

とはいえ、原点は楽しさの追求。いつでも、どこでも気軽に参加できるスポーツであり、それぞれのレベルで楽しむスポーツです。ゴロッケー協会会長はゴロッケーの魅力について、健康維持だけでなく、「コースの距離が短いため、他の競技者と会話しながらワイワイ楽しめるのが何より楽しい」と話します。

▼他の競技者とワイワイ楽しめるのが魅力
北広島市で誕生したスポーツ「ゴロッケー」って何?

ゴロッケーをプレーしてみたいと思ったあなた。北広島市総合体育館または中央公民館に行ってみてください。ゴロッケー用具の無料貸出がありますので、まずは試しに遊んでみることができます。そしてゴロッケーにはまったら、総合体育館窓口で用具を個人用に購入してみてはいかがでしょうか。

▼北広島市総合体育館で無料貸出しているマレーとボール
北広島市で誕生したスポーツ「ゴロッケー」って何? 北広島市で誕生したスポーツ「ゴロッケー」って何?

北広島市内にある8つのゴロッケー場

北広島市総合体育館(18ホール)※用具無料貸出可
中央公民館(9ホール)※用具無料貸出可
北広公園(18ホール)
南町公園(18ホール)
竹葉公園(18ホール)
輪厚(12ホール)
大曲公園(18ホール)
西の里(10ホール)

北洋銀行北広島中央支店(キタヒロシマチュウオウシテン)

北広島市で誕生したスポーツ「ゴロッケー」って何?

所在地:北広島市栄町1丁目1番地4
電話:011-372-3116

取材協力:北広島市教育委員会教育部社会教育課/ゴロッケー協会

筆者について

編集部

編集部

北海道ファンマガジン編集部。編集部スタッフが取材執筆した記事や、名前を出さないライターの記事、寄稿記事の掲載の際にもこのアカウントが使われます。