講談社「アフタヌーン」で好評連載中の『波よ聞いてくれ』(原作・沙村広明)が2020年4月にTVアニメ化されることが決定し、2019年10月8日に報道発表されました。主人公・鼓田ミナレ役には北海道出身の杉山里穂が抜擢されたほか、ミナレが札幌市の札幌観光大使に就任し、観光大使としてのビジュアルも公開されました。
札幌の藻岩山ラジオ局が舞台!『波よ聞いてくれ』とは
『波よ聞いてくれ』を初めて知った方のために、かんたんに概要をご紹介。マンガ大賞を受賞した同作は、『無限の住人』で知られる沙村広明の最新作(2014年~連載中)。札幌を舞台に繰り広げられる予測不可の無軌道ストーリーで、ラジオを題材とした珍しいコミックです。
スープカレー屋「VOYAGER(ボイジャー)」で働く鼓田ミナレ(26歳・独身)は、偶然知り合った札幌のFMラジオ局「藻岩山ラジオ局(MRS)」(架空)のディレクター麻藤兼嗣に失恋の愚痴を密録されラジオで放送されてしまいます。ミナレは放送を止めるためにMRSに乗り込みますが、ラジオでアドリブトークを披露することに。その後、深夜の冠番組『波よ聞いてくれ』でラジオパーソナリティを務めるというストーリーです。
「光雄!お前は地の果てまでも追いつめて……殺す!!」という言葉の通り、裏表がないさばさばした性格で、素人離れした滑舌、人を煽るような声と語彙、頭の回転の良さを麻藤から評価されたミナレ。作中では、ミナレがラジオ番組作りに携わる姿が描かれています。
主人公の声優・杉山里穂は北海道出身! ミナレは札幌観光大使に
TVアニメ化決定にあわせてビジュアル、PV、スタッフ、キャストが解禁されました。制作は『機動戦士ガンダム』『ラブライブ!』を手がけるサンライズが担当します。
【動画】第1弾PVを公開「焼酎より地ビール! 福山雅治より大泉洋!」
▼第1弾キービジュアルはミナレが吠える!ヒグマとの戦いに勝利し雄叫びを上げる様子
主人公の鼓田ミナレ役には北海道出身の杉山里穂を起用。杉山里穂は情報解禁に合わせてコメントを寄せています。
また、主人公の鼓田ミナレが、アニメキャラクターとして初めて札幌観光大使に就任したことが発表されました。それに合わせて、コメントを発表!
AIR-G’で原作を再現したゲリラ放送!
アニメ化発表前の10月7日には、原作第2巻で実際に行われたゲリラ放送の再現を予告なしでAIR-G’(FM北海道)の深夜3:32「サウンドハイタイド」でゲリラ放送。第一声は「ついに殺してやった!光雄のやろー!」でした。なお、前後の番組も原作のラテ欄通りに再現して放送が行われました。radikoタイムフリー・エリアフリーにて期間限定で聴取可能ですので、聴き逃した方はぜひ聴いてみてください。
2019年11月1日~4日には「新千歳空港国際アニメーション映画祭」に参加が決定しており、4日間のブース展示のほか、11月3日に特別プログラムとして第1話の最速上映・トークショー、沙村広明のライブドローイングを開催予定です。
『波よ聞いてくれ』のTVアニメ化アニメ化決定を受け、ファンの間では「まさかのアニメ化、まじでうれしい!」「(ラジオがテーマなだけに)作品に音声が付くのは最高!」など好意的な反応があがっています。札幌の風景が登場するTVアニメを今から楽しみにしたいところです。
画像:©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局