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道内にだってある伝統芸能

道内にだってある伝統芸能

日本全体に比べると比較的歴史が浅い北海道だとはいえ、古くから伝わる伝統芸能があります。そのほとんどは、北海道に移住してきた人の故郷で行われてきた芸能であります。(写真はイメージ:松前町さくらまつり)

松前神楽(まつまえかぐら)

 道内最古の芸能とされています。渡島管内松前町で、松前藩により継承されてきました。面を付けて舞う「翁舞」が見所。コシャマインの戦いで勝利を収めたあと、1674年に演技を統一して松前藩第6代藩主が松前藩行事として行い始めたのが起源です。

 道外の神楽と異なるのは、松前城にて行われることもあったこと、藩主が神楽を行い保護するようにしていたこと。アイヌ芸能の影響を受けていたりして、北海道独特の曲もあるのが特徴です。

 1958年4月10日に北海道無形文化財第1号指定(道内唯一)。しかし後継者不足に苦しみ、指定当時は12人が指定保持者となっていましたが、最後の認定保持者が死去したことにより、2008年4月に指定が解除されました。しかし再指定の動きがあり、2008年6月9日北海道指定無形民俗文化財に再指定されました。

 歴史ある松前町には他にも「松前祇園ばやし」、松前町白神地区に伝わる「白神タナバタ」、江戸時代末期に松前町江良地区に伝承され、南部七夕踊りと松前神楽の一部の影響を受けた「江良杵振り舞」、「月島奴振り」など、伝統芸能が受け継がれてきました。

獅子舞(ししまい)

 富山県や香川県などの芸能。富山出身の移住者が入植した石狩・空知・上川にかけてのエリア、香川出身の移住者が入植した胆振エリアには、それぞれタイプの異なる獅子舞の民俗芸能が伝承されています。この獅子舞は、道内における伝統芸能では最も多く各地にみられるものです。

その他の伝統芸能

 「三条神楽」は、新潟県三条市から1890年に伝わった芸能。札幌市、小樽市、室蘭市に伝わっています。「御供獅子」は香川県の芸能で室蘭市に伝わりました。「筑子(こきりこ)」は、留萌管内羽幌町に富山県から伝わる芸能。竹を7寸5分に切った筑子を使って歌や踊りが演じられます。

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