学ぶ

ノルディックスキー世界選手権札幌大会

編集部
Written by 編集部

 2007年のノルディックスキー世界選手権大会は、北海道札幌市で開催2007年2月22日開幕し3月4日までの11日間競技が繰り広げられます。1年前から報道されていましたが、道民の大会開催に関する認知度や盛り上がり度、チケット販売数は低調でした。

ノルディックスキー世界選手権札幌大会
大倉山ジャンプ競技場

ノルディックスキー世界選手権大会とは

 まずはノルディックスキー世界選手権大会についてですが、これは、国際スキー連盟(FIS)が主催するノルディックスキーの国際的な大会です(英語名:FIS Nordic World Ski Championships)。1924年の第1回開催以来毎年開催され、1948年以降は偶数年開催、1985年以降は奇数年開催で、札幌大会は第47回を数えます(札幌市は1993年・2001年・2003年に落選、4度目にして勝ち取った開催)。

 実は、札幌市は1972年の冬季五輪開催の際にノルディックスキー世界選手権大会を開催したものとみなすことができます。それは、1984年までの偶数年開催の期間中の開催であり、冬季五輪とかねて行われていたためです。1985年以来は独立した大会となったため、ノルディックスキー世界選手権大会になってからは初めてで、アジアで初めての開催地が札幌ということになります。

2007、札幌大会では……

 札幌大会では、クロスカントリースキー(12種目)、スキージャンプ(3種目)、ノルディックスキー・コンバインド(クロスカントリーとジャンプの複合3種目)の3競技18種目が開催されます。会場となるのは、札幌ドーム、白旗山競技場、大倉山ジャンプ競技場、宮の森ジャンプ競技場の4会場で、その他に表彰式が各会場とJR札幌駅南口広場(ノルディックファンパーク)で行われます。

 世界に向けて中継される関係上、競技時間はおおむね午後から夕刻にかけてです。参加国は49カ国で、選手など約1100人(エントリー462人)、報道関係者約1000人のほか、大会運営ボランティア要員約2000人が世界中から集結します。

 開会式は札幌ドーム、閉会式は白旗山競技場です。札幌ドームでの開会式では、アトラクションとして札幌市出身歌手大黒摩季さん、YOSAKOIソーラン祭りで快進撃を続ける新琴似天舞龍神が登場。ちなみに大会マスコットは、エゾシカをモデルにした「ノルッキー」です(名前は全国公募2340件から選定)。このマスコットのかぶりものキャップは大人気になりました。

ノルディックスキー世界選手権札幌大会
大倉山ジャンプ競技場(ロゴマークとマスコット)

世界初!屋内スキーコース

 札幌大会を特徴付けることとして、観客が雪をしのぎつつ観戦できる世界初の屋内スキーコースがあります。札幌ドーム内にもスキーコースを造成しようという試みで、FISのほうからドーム内で競技ができないかと打診があり、2006年2月に試験開始。屋内に雪を運びいれて、コースを作り上げるというわけ。もちろん外のコース部分もあり、屋内コースと接続されています。

 今回の大会のコース作りに際しては、ダンプカー360台分、1100t(5000立方メートル)の雪を搬入。コースの長さ390m、高さ50cm、幅は平均約10m、広さは8300平方メートル(5000枚畳相当)だとか。2年間の試行錯誤の末、まず下地にシートを敷き、その上にプラスチックパレット(フォークリフトが使う台)6400枚を載せる……、こうすると意外と解けにくく、解けた水も流れていきやすい、しかも低コストだということを突き止めました。

道内出身選手の活躍

距離スキー女子個人スプリント5位入賞:夏見円選手(JR北海道)
ジャンプ団体ラージヒル銅メダル:栃本翔平(北海道尚志学園高)、岡部孝信(雪印)、伊東大貴・葛西紀明(土屋ホーム)

成功したとは言えず閉幕

 札幌市長は閉幕後の会見で「成功」と述べたものの、当初の予想客数19万人の半分以下の92646人(ジャンプ競技場は約2.9万人、それ以外はクロスカントリー競技場)であり、入場者からの収入も1億4千万円と当初予想の46%にとどまり赤字となりました。

 盛り上がりに欠けただけではなく、テレビ中継も数少なく貧弱で、道民、外国選手たちから、競技を観戦することができないと苦情が殺到しました。開幕直前まで大会開催自体知らない道民も多かったようです。

2007FISノルディックスキー世界選手権札幌大会公式サイト

AirBookmark

筆者について

編集部

編集部

北海道ファンマガジン編集部。編集部スタッフが取材執筆した記事や、名前を出さないライターの記事、寄稿記事の掲載の際にもこのアカウントが使われます。