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つらい雪ハネを競技化、士別市で毎年開催「国際雪ハネ選手権」



 冬の道内は除雪がつらい。そんなきつい除雪作業をイベント化しているのが士別市の「国際雪ハネ選手権」です。どんなイベントなのでしょうか。

 「雪ハネ」、地域によっては「雪かき」ともいう冬の道民のお仕事。豪雪地帯や特別豪雪地帯に指定されている豪雪地帯にもなれば、それは苦痛でしかありません。しかし、そんな雪ハネを逆転の発想で楽しんでしまおうというのが、士別市で毎年開催されている「国際雪ハネ選手権」というイベントです。

 士別市は特別豪雪地帯の指定を受けている自治体。名寄盆地に位置しており、年間降雪量は約8m、最大積雪量は2m以上にも及ぶ豪雪地帯です。国際雪ハネ選手権は、その士別市を舞台に熱い戦いが繰り広げられます。雪ハネは多くの人が普段からやっている生活の一部。負けるわけにはいかないとプライドとプライドがぶつかりあいます。

 第1回として初めて開催されることになったのは2000年2月のことでした。以来「しべつ雪まつり」と同時開催されており、2012年2月に第13回を迎えました。「国際」という名前が冠されているように、世界中からも参加可能とはいえ、主に道内、それも道北地域からの参加が多い模様。

 どのように勝敗を決めていくのでしょうか。男性のみもしくは男女混合の「一般の部」と、女性のみの「女子の部」の2つの部に分かれています。一般の部では、箱に雪を入れた状態からかき出すことにより競い、女子の部では、四角い雪の固まりを掘ることで競うので、やり方が異なります。

 競技は1チーム4人制。スタートから前方20mに進みます。そこにある雪を詰めた180cm四方の箱の雪を選手がスコップで交代しながら雪をはねだします。箱の底に敷いてあるコンパネ2枚を開いて、その下にある旗を取り出してスタートラインまで戻ったらゴール。スタートラインからスタートしそこに戻ってくるまでのタイムで競います(決勝はタイム計測なし)。

 その他細かいルールが決められており、例えば指定の色付きヘルメットをかぶり続けなければならない、箱の中に入れるのは2人のみ、旗の棒を折ったりコンパネを割ってはいけない、旗を取りだした人がゴールラインまで戻る、などの規定があります。競技時間は最大6分と定められています。

競技概要を動画で説明


 優勝すると賞金がもらえます。一般の部優勝で30万円と「黄金のスコップ」が進呈されます。女子の部では15万円と「黄金のママさんダンプ」進呈。これら黄金のものは優勝トロフィーなので翌年に返還する必要があるそう。一般の部準優勝15万円、3位10万円、準決勝進出で3万円のほか、ベストパフォーマンス賞が2万円となります。

 雪ハネをスポーツにしてしまった士別市「国際雪ハネ選手権」。雪ハネで鍛えられた方で、誰にも負けないと自負している方は、チームを組んで参戦してみるのはいかがでしょう。公式サイトはhttp://yukihane.org/

2012年開催の「第13回国際雪ハネ選手権」は、テレビ朝日系列「ナニコレ珍百景」もタレントチームが一般の部に出場(結果は失格)。その様子は3月14日放送です。

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