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どこで誰が使うのか?道東限定「缶入り成吉思汗のたれ」の謎に迫る

「食べーる ベルベルベル食品」のCMでおなじみのベル食品と言えば、「成吉思汗のたれ」が有名です。長く道民に愛されており、オレンジのラベルが冷蔵庫に入っている家庭は少なくありません。

家庭用の成吉思汗のたれは、200㎖入りの小瓶が一般的ですが、ごく一部の地域では缶入りのタレが販売されています。どのエリアで、何の目的で販売されているのか調べてみました。

精肉店から家庭に広がった「成吉思汗のたれ」

▼昭和・平成と時代を駆け抜け令和を迎える「成吉思汗のたれ」
どこで誰が使うのか?道東限定「缶入り成吉思汗のたれ」の謎に迫る

ベル食品は、1947(昭和22)年に「北共化学株式会社」として札幌市で創業しました。1954(昭和29)年にラーメンスープを発売。それから2年後の1956(昭和31)年に、「成吉思汗のたれ」が発売されました。しょうゆをベースに香辛野菜とスパイスが巧みにブレンドされ、ほんのりと酸味が効いた、道民にはお馴染の味です。

▼ジンギスカンは鍋料理!
どこで誰が使うのか?道東限定「缶入り成吉思汗のたれ」の謎に迫る

当時、成吉思汗のたれは、おもに精肉店で販売されていました。ベル食品は販促品として、大量にタレを購入してくれた精肉店に、ジンギスカン鍋を提供。精肉店が鍋をお客さんに貸し出すことで、一般家庭でジンギスカンを食べる習慣が広がっていき、現在のような身近な肉料理に発展しました。

▼現在3種類のタレをラインアップ
どこで誰が使うのか?道東限定「缶入り成吉思汗のたれ」の謎に迫る

道東限定「缶入り成吉思汗のたれ」とは?

▼激レアさん的存在
どこで誰が使うのか?道東限定「缶入り成吉思汗のたれ」の謎に迫る

「缶入り成吉思汗のたれ」は、今やアジア市場にも進出しているベル食品において、道内のごく一部の地域でしか販売していないレアな商品です。同社の家庭用商品総合カタログには「オレンジのラベルでおなじみの成吉思汗たれを、持ち運びしやすい缶にしました」と書いてあります。

▼ベル食品株式会社札幌工場で製造
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容量は小瓶よりも少しだけ多い250㎖。蓋がないので、一度開けたら使い切らなくてはなりません。しかも「道東限定」です。どの地域で売っていて、何の目的で使われるのか謎が深まるばかり。ベル食品株式会社営業本部の小田 弘さんに疑問を解いてもらいました。

船上で活躍するジンタレ界の異端児

▼釧路・根室地区で発売中
どこで誰が使うのか?道東限定「缶入り成吉思汗のたれ」の謎に迫る

缶入り成吉思汗のたれは、遠洋漁業の船食用に開発されました。体力を消耗する漁業では、スタミナをつけるためにジンギスカンがよく食べられています。今のように生ラムではなく、昔は冷凍の丸ラムが主流でした。日持ちがするので長い航海にはぴったりな食材だったのでしょう。

しかし、瓶では割れてしまうので、タフな缶が求められたそうです。そのような理由から販売エリアは釧路・根室地区に限定され、同じ道東でも内陸の十勝では販売されていません。

アウトドアでどうぞ!

▼割れないメリットを生かせば活躍の場が広がる
どこで誰が使うのか?道東限定「缶入り成吉思汗のたれ」の謎に迫る

小田さんによると、「用途が限られているため、今後も缶入りのタレの製造を続けるかは未定」とのことですが、大勢でのツーリングやハイキングなど、アクティブなシーンでの需要がありそうです。

残念ながら釧路・根室地区以外で入手することは困難ですが、ベル食品本社がある札幌市西区の「コープさっぽろ 二十四軒店」で販売していますので、関心がある方は立ち寄ってみてください。

取材協力:ベル食品株式会社

ベル食品株式会社
所在地:札幌市西区二十四軒3条7丁目3番35号
お客様相談室:0120-613-040(9時~17時、土日祝祭日を除く)
公式サイト

筆者について

吉田匡和

吉田匡和

札幌在住の文筆家・写真家。日本のすべての年金制度(厚生年金・国民年金・国家公務共済・地方公務員共済・私学共済)に加入したことがあるという、自慢にもならない経歴を持っています。苦労しなくて済む程度のアウトドアが趣味で、夕日を見ながらビールを飲むのが大好きです。【Sクラス認定ライター】