味わう

「わかさいも」(銘菓)はやめられない!

「わかさいも」(銘菓)はやめられない!

北海道銘菓の定番であり、なぜだか病み付きになる味……。その独創性ゆえに誰をも追随を許しません。テレビCMでも「道産子のDNA」「スロー風土(フード)」を掲げ、道産子はみんな大好きな懐かしさを感じさせるお菓子。

道民で知らない人はいないでしょう。愛されてます……。ちなみに私は小学校の修学旅行の土産に買ってきてと頼まれました(札幌の学校からは洞爺湖あたりの修学旅行なのです)。そう、洞爺近辺の土産といえば「わかさいも」なのです。

わかさいもってなにもの?

知らない方のためにご説明しましょう。わかさいもとはこういうものです。

  1.芋ではない。
  2.でも芋。

 ……は?要するに「芋もどき」ということになります。形はサツマイモを小さくコロンとさせたようなもので、原料は芋……ではないのです。

じゃ何が入っているのかというと、主原料は「大福豆(おおふくまめ)」です。本物のサツマイモにみられる繊維質、これは何と「昆布」で代用。わかさいもの原材料表記を実際に見てみると……

「原材料:大福豆、手亡豆、上白糖、小麦粉、鶏卵、減塩醤油(大豆・小麦・食塩)、金糸昆布」となっています。芋はどこにもありません。

大福豆は豆の中でも最高級といわれるもので、これが「ほくほく」「むちっとした舌触り」を演出。それだけでなく皮だってちゃんと表現されているんです。大福豆は地元でとれたもので、しかも厳選チェックが入ります。金糸昆布については道南産を使用しており、典型的な地産地消

味付けがこれまた最高。卵黄と減塩醤油を合わせた「卵黄醤油」が全面に塗られており、それをオーブンのトンネルでこんが~りと焼かれるわけで、香ばしい、甘い、しょっぱい……そんな複雑な味を作り上げています。

歴史があるんですね、わかさいもくんは

「わかさいも」(銘菓)はやめられない!

最初はわかさいもではなく「やきいも」として黒松内で販売していました。この創業者とは、開業した「わかさや」そして新たに命名した「わかさいも」の名前の由来となった若狭函寿さん。このとき、洞爺湖温泉のほうへ移転しました。創業は1923年、わかさや開業が1930年でした。

※わかさいも闘争:洞爺のわかさいも本舗か、登別のわかさ屋か。ともに創業者の名前が若狭さんということもあって注目された。今のおはなしは前者のわかさいも本舗のほう。

その後たくさんの受賞をしています。1959年国際菓子大博覧会で金メダル、1961年全国銘菓展で金メダル、厚生大臣賞、そして1973年には全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を受賞し菓子界の最高峰として知られるようになりました。

この長い歴史の中で近くの有珠山噴火という災害に見舞われるという経験もしています。1977年の噴火では14日間休業、最近では記憶に新しい2000年の噴火で製造工場がダメになりました。

「わかさいも」(銘菓)はやめられない!

創案当時和菓子に醤油という発想は無く、全国初めてやったのがわかさいも。現在では機械が入っていますが、ラッピングする「ひねり」という機械についてはわかさいも用のものはもう製造されていないようです。飴玉のラッピングは普通に見かけますが、わかさいもはそんな大きさじゃないので。

わかさいもを買えるところ

洞爺湖畔には本店があり、ここで土産を買うのが普通です。基本の土産はわかさいもですが、最近はほかにもいろいろなお菓子が登場しているようです。レストランのような施設を抱えている店もあります。主に洞爺湖近辺の伊達、登別、室蘭、ルスツといった場所に店があり、札幌にもあります。

わかさいもは道産子(大人も子供も!)の大好きなお菓子です。書いているとだんだんとよだれがでてくるんです……。笑 あの味はおいしすぎです。

筆者について

編集部

編集部

北海道ファンマガジン編集部。編集部スタッフが取材執筆した記事や、名前を出さないライターの記事、寄稿記事の掲載の際にもこのアカウントが使われます。