季節ごとに食べ比べするのがツウ!砂川市のジェラート店「岩瀬牧場」

「すながわスイートロード」のお店を毎月取り上げているこのコーナー、第7回目は「岩瀬牧場」です。

いよいよ夏本番。今年(2017年)の北海道は異例づくし、30℃を超える夏日が続いています。そんな時は、そう!冷たいものですよね。そこで、おいしいジェラートで有名な岩瀬牧場をご紹介します。ジェラートを食べて、厳しい夏を乗り越えましょう。

お客さんが途切れないほどの人気店

通常、取材時の撮影は、お客さんがいなくなるのを待って行います。今回も同じように待っていたのですが、次々に訪れ途切れません。はっきり言って立地がいいとはいえない岩瀬牧場。お客さんが次々に入ってくることに驚きました。

ちなみに、砂川市のホームページにあるすながわスイートロードについての記載には「国道12号を中心にお菓子屋さんが広がるこの街は『すながわスイートロード』と呼ばれて……」とあります。しかし、ここ岩瀬牧場は、国道12号線から道道1027号線に入り、歌志内方面に4kmぐらい行ったところ、歩いて行くにはちょっと厳しいような場所にあるのです。

▼窓が大きく明るい店内

持ち帰り用のアイスクリームやプリン、ケーキなどもありますが、岩瀬牧場で食べられるスイーツはジェラートのみ。お店には、定番のものと季節のものとで常時10~15種類のジェラートが用意されています。

定番のものは「しぼりたて」「ストロベリーミルフィーユ」「ラムレーズン」「黒蜜」「抹茶」「ヨーグルト」など、季節のものは、夏は「メロン」や「リンゴ」、秋には「かぼちゃ」や「栗」などが並ぶのだそうです。シングルが260円、ダブル310円(どちらも税込)と、価格が安いのもここの魅力のひとつです。

▼ダブルで310円という価格に驚き! お客さんのほとんどがダブルを注文していた

「せっかくここまで来ていただいたので、値段を気にせず好きなものを選んでいただきたい」という社長の思いから、このような価格設定になっているのだとか。

お店は1990(平成2)年に法人化されたそうですが、牧場自体の歴史について伺うと、創業なんと100年というから驚きです。最初は半農半酪でやっていたそうですが、平成に入り、現社長に代わってから酪農1本に絞ったのだそう。現在、牧場には200頭の乳牛がいて、そのうち100頭前後が搾乳可能なのだとか。牛の数は少しずつ増えていっているそうです。

▼店頭に並ぶ数々のジェラート

生乳のおいしさを追求したジェラート

お店の基本理念は「生乳のおいしさを生かした商品」なのだとか。おいしい牛乳を使った商品を提供したい、という発想からジェラートを販売するに至ったのだそう。もちろん、ジェラートは100%自社の牛乳で作られています。

▼「このように先を尖らせられるようになるの、けっこう難しいんですよ」とスタッフ

冬期でも変わらず、ジェラート中心の岩瀬牧場。「牛乳は季節によって味が変わります。それを知っているお客さまは、時期によっていろいろ食べ比べしたりしているんですよ」と教えてくれました。中でも、味の違いが顕著なのが「しぼりたて」。夏になると、冬よりも瑞々しい味わいになるのだそうです。

▼いちばん人気の「ストロベリーミルフィーユ」と「しぼりたて」のダブル

岩瀬牧場は、すながわスイートロード協会が発足した当初からのメンバー。「すながわスイートロード協会とは、足並みを揃えていきたい」とおっしゃいます。イベントなどがあれば参加したいと意欲的です。

▼「チョコミント」と「クッキークリーム」も中々の人気なのだとか

最近、テレビ番組で紹介されたこともあり、岩瀬牧場といえばジェラートよりもソフトクリームの方が注目を集めているようです。ただし、すながわスイートロードにある岩瀬牧場では、ソフトクリームを食べることはできません。ここはあくまでもジェラートのお店だと徹底してこだわっているのです。岩瀬牧場のソフトクリームを食べたいなら、近くにある道央自動車道の砂川サービスエリアで購入することが可能です。

▼お持ち帰り用のチーズケーキやプリンなど

生乳のおいしさにとことんこだわったジェラートは、やはり格別。いろいろなフレーバーに迷いながら選ぶのも楽しいものです。砂川を訪れた際には、立ち寄ってみてはいかが。

岩瀬牧場
所在地:北海道砂川市一の沢237番地6
電話:0125-53-5071
営業時間:9時~18時
定休日:年末年始以外無休(12月31日~1月2日)
公式サイト