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500円以下のメニューがずらり!岩見沢市民のソウルフード「かまだ屋」

そば・うどん・ラーメンの店「かまだ屋」は、天然素材のスープと自家製麺を使用するこだわりを持ちながら、500円玉一枚もあればおつりがくる安さで、岩見沢市民に愛され続けています。「かまだ屋」の歴史や、おいしさの秘密を鎌田誠社長に伺いました。

時代に沿って歩んだ「かまだ屋」の歴史

▼創業から作り続ける自家製麺
500円以下のメニューがずらり!岩見沢市民のソウルフード「かまだ屋」

岩見沢市内で4店舗を展開する「かまだ屋」の歴史は古く、昭和30年代に先代が旧栗沢町美流渡で開業したのが始まりです。美流渡が炭鉱で繁栄し、多くの人で賑わっていた当時、「かまだ屋」は、付近の食堂や農協、生協などに麺類を卸す製麺会社でした。

昭和40年代になると炭鉱が衰退していきます。美流渡から岩見沢に拠点を移し、駅前で立ち食いスタイルの飲食店として再スタートしました。モータリゼーションの波が押し寄せると、車で来店しやすいよう駐車場を確保できる郊外店に移行します。時代の変化に応じながら、現在の「かまだ屋」が形成されてきたのです。

▼レスリング界で知らぬ者はいない鎌田誠社長
500円以下のメニューがずらり!岩見沢市民のソウルフード「かまだ屋」

2代目となる鎌田誠社長は、レスリングフリースタイル90kg級日本代表として中央大学在学中にミュンヘンオリンピック(1972年)に出場した経歴の持ち主です。チームメイトに、全日本プロレスで活躍したジャンボ鶴田がおり、ライバルだった専修大学の吉田光雄氏は、のちに長州力として一世を風靡しました。

▼岩見沢市内に4店舗展開
500円以下のメニューがずらり!岩見沢市民のソウルフード「かまだ屋」

鎌田選手は、1973年ワールドカップ及び1974年アジア大会で銅メダルを獲得したものの、1976年のモントリオールオリンピック代表権を兼ねた全日本選手権の決勝戦で谷津嘉章(のちに新日本プロレス)に敗れ、アマレス選手を引退します。ジャイアント馬場からプロ入りを誘われたものの、26歳の時に岩見沢に戻り家業を継ぐ決心を固めました。

おいしさを追求したからこそ受け入れられる

▼早くから取り入れられた券売機
500円以下のメニューがずらり!岩見沢市民のソウルフード「かまだ屋」

「当時の飲食店は、コップがわりにワンカップの空き容器でお客さんにお冷を出しているような時代です。サービス業として状況を変えていかないとダメだと思いました」。お金を扱った手で料理を作るのは不衛生と考え、早くから券売機を導入するなど、近代的なお店作りに力を入れたと言います。

▼1日1,000食分の麺を生産
500円以下のメニューがずらり!岩見沢市民のソウルフード「かまだ屋」

「かまだ屋」のメニューは、先代から引き継がれた『そば・うどん・ラーメン』がメインで、約1,000食分の麺を市内の工場で製造しています。スープやタレなどは、共通のレシピに基づき同じ材料を使って各店舗で作られていますが、「作り手の好みが反映されてしまうため、微妙に味が異なる」と言います。「店舗によってお客様の好みに合った味を選んでいただけるよう、無理に統一するつもりはないんです」と認めているそうです。

▼このボリュームで450円は安い!
500円以下のメニューがずらり!岩見沢市民のソウルフード「かまだ屋」

社長のおススメの天ぷらそば(310円)と、ライスとカレー(140円)をいただきました。これだけボリュームがありながら、ワンコインでおつりがくる安さです。

「安かろう、悪かろうではお客様に満足していただけない」というポリシーから、コストがかかっても天然素材を使用。シンプルで飽きのこない味が提供されています。

▼人気メニューの天ぷらそばは、どこか懐かしい味
500円以下のメニューがずらり!岩見沢市民のソウルフード「かまだ屋」

毎日必要な量を想定して作られる麺は香り高く、価格から想像できないクオリティの高さです。のど越しの良いそばにシャキシャキとしたネギが合わさり、うまさが口いっぱいに広がっていきます。

▼「カレーライス」ではなく「ライスとカレー」
500円以下のメニューがずらり!岩見沢市民のソウルフード「かまだ屋」

お茶碗に盛られているのが特徴的な「ライスとカレー」は、和ダシ風味の蕎麦屋のカレーと思いきや、スパイスが効いた絶妙な辛さです。

これが岩見沢のスローフード

▼好みに合うお店を見つけてください
500円以下のメニューがずらり!岩見沢市民のソウルフード「かまだ屋」

岩見沢に根付いて約50年の歴史があることから、親子3代にわたって利用する人や、遠方に引っ越したものの、故郷の味を求めて来店する人も多いのだとか。「岩見沢のソウルフード」と呼ばれる「かまだ屋」。市内に4店舗ありますので、一度足を運んでみてください。

そば・うどん・らーめんの店 かまだ屋 店舗情報

【志文店】
所在地:岩見沢市志文町309番地
営業時間:10時〜15時
定休日:毎週水曜日・毎月第二火曜日
電話:0126-24-2357
【西11丁目店】
所在地:岩見沢市2条西11丁目2
営業時間:9時30分~18時
定休日:毎週水曜日・毎月第二火曜日
電話:0126-24-2889
【大和店】
所在地:岩見沢市大和1条7丁目3-32
営業時間:9時30分~19時
定休日:毎週水曜日・毎月第二火曜日
電話:0126-24-2342
【6条店】
所在地:岩見沢市5条東12丁目-13-2
営業時間:9時30分~19時
定休日:毎週水曜日・毎月第二火曜日
電話:0126-25-0963

筆者について

吉田匡和

吉田匡和

札幌在住の文筆家・写真家。日本のすべての年金制度(厚生年金・国民年金・国家公務共済・地方公務員共済・私学共済)に加入したことがあるという、自慢にもならない経歴を持っています。苦労しなくて済む程度のアウトドアが趣味で、夕日を見ながらビールを飲むのが大好きです。【Sクラス認定ライター】