網走市の三大名物といえば?「クジラ」「アブラガニ」「釣りキンキ」 です。網走活き粋き7珍の一つにも数えられています。今回は、道内最高 級魚のひとつ「釣りキンキ」を紹介します。
キンキとは
北海道の三大高級魚のひとつ、赤い宝石といわれる高級魚です。真っ赤 なボディが特徴的です。分類上は「カサゴ」に類するもので、「キチジ」 といいますが、通称は「キンキ」と呼ばれ、北海道の沿岸地帯では、「メ ンメ」と呼ばれ親しまれています。
漁獲されるのは東北地方から北海道にかけて、太平洋やオホーツク海を 中心とした水深の深いところです。体長は約30cm。同じように赤い魚であ るキンメダイとは異なります。
北海道ではキンメダイがとれないので、祝い魚として正月などめでたい 時にはキンキが代用品になってきたという風習があります。通年を通して 漁獲できますが、冬季の流氷の時期は出漁できません。
釣りキンキとは
一般的には底引き網漁法を用いるキンキ漁ですが、釣りキンキというの
は、延縄漁法です。パン食い競争のような形で、先につけた釣り針により
とる方法です。
これにより、体を傷つけることなくとることができ、味も鮮度も抜群な キンキを出荷できるというわけです。これで刺身にもできます。というか、 釣りキンキしか刺身にできません。これにより、釣りキンキは高級魚にな ります。
この延縄漁法は、網走では網走漁協の4隻しか操業許可されていません。 その網走は漁獲総量のうち9割が延縄漁法です。ここでは、古くから延縄 漁法のキンキを「釣りモノ」と呼び分けていました。2002年に網走の釣り モノを「釣りキンキ」とブランド化しました。2006年に商標登録されてい ます。
一方、網走以外の知床斜里・羅臼では、刺し網漁法を中心に用いますか
ら(釣りものもありますが)、釣りキンキというのは網走産という証拠です。
プリンとした食感は網走の釣りキンキならではです。