英国式スコーンを余市町で!口コミで評判広がる「メルシースコーン」

竹鶴政孝がウイスキーの醸造を行ったことから「日本のスコットランド」と呼ばれる余市町に、英国の香りを漂わせるお店があります。2018年4月にオープンした「メルシースコーン」は、北海道でも珍しいスコーン専門店です。古い一戸建をリノベーションした店舗は白と赤で統一され、大自然の中にたたずむ隠れ家のような趣。扉を開けると、焼き立ての香ばしさが漂ってきました。

▼静かな住宅街に建つオシャレなお店

常連さんの言葉に背を押され、スコーン専門店をオープン

メルシースコーンは、坪田さん夫婦が経営しています。店内はヨーロッパの女の子の部屋をイメージしており、さまざまなオモチャがセンス良く飾られています。あちこちに吊るされたドライフラワーがアクセントになり、フレンドリーな雰囲気です。

▼ヨーロッパの子供部屋をイメージした店内

坪田さんはバックパッカーとしてヨーロッパやアフリカ大陸の国々を旅行し、約20か国でさまざまな料理を味わってきました。帰国後はその経験を生かして神戸でカフェをオープン。人気メニューの一つがスコーンでした。

故郷である余市に戻って店を開くにあたり、カフェの常連だったお客様さんの「もっとスコーンを焼けばいいじゃないか」という言葉に自信を持ち、スコーン専門店を開店しました。フェイスブックや口コミで評判が広がり、今では地元を中心にお客さんが訪れる人気店です。

▼口コミで評判が広がる人気店

北海道・余市町にこだわった数々の素材

「スコーンの材料は、できるだけ地元の物を使いたい」と考え、北海道産の小麦や牛乳はもちろん、お店の前で栽培しているブルーベリーやラズベリー、イチゴなどを使うほか、仲の良い農家からいただいたサクランボでジャムを作るなど、余市町の素材を生かしたスコーンを作っています。

▼坪田オーナーは余市町出身

お邪魔した日には、7種類のスコーンが並んでいました。北海道産小麦にバターをたっぷり使って焼き上げた「プレーン」、香り豊かな素材を生かした「オーガニックのライ麦」、ココアの生地に、高級なクーベルチュールを使用した「チョコ」、サクサク感とコリコリ感が一緒に楽しめる「全粒粉のクルミ」、和のテイストを取り入れた年配の方にも人気の「抹茶」、甘くておいしい「サツマイモ」は鹿児島産を使用しています。

▼プレーン&オーガニックのライ麦

▼チョコ&全粒粉のクルミ

▼抹茶&サツマイモ

北海道産イチゴをフリーズドライにして生地に練り込んだ「イチゴとホワイトチョコチップ」は、酸味と甘さの絶妙なハーモニーが楽しめます。メイプルシロップをクルミでコーティングした「メープルクルミ」は女性に人気。チーズをたっぷりと使って焼き上げた「チーズ」は、豊潤な風味がたまりません。季節限定のスコーンもあり、四季を通じてさまざまなテイストを楽しむことができます。

▼イチゴとホワイトチョコチップ&メープルクルミ

▼香ばしさがたまらないチーズ

常連さんのおススメは、シンプルなプレーン

11時の開店と同時に常連のお客さんが入店し、たくさんのスコーンを選んでいます。おススメを伺うと「プレーンが好き」とのこと。ハチミツなどをかけて食べてもおいしいですが、そのままシンプルに素材の良さを味わうのもよいそうです。ワクワクしている姿に、スコーンはもちろん、メルシースコーンというお店が好きなことが伝わりました。

▼ワクワクしながらスコーンを選ぶ常連さん

いずれはイートインや、コーヒーも楽しめる店に

最後に今後の展望を伺いました。

「現在はテイクアウトのみですが、今後は店内でも味わっていただけるよう、イートインを設ける予定です。お店の前にはブルーベリーなどの畑が広がり、遠くに山々が見渡せることからオープンカフェ風にしたり、カフェのオーナーの友人とコラボして、コーヒーも楽しめるイベントも構想しています」

坪井さんの夢は、これからも大きく膨らんでいきます。

メルシースコーン
所在地:北海道余市郡余市町大川町16丁目12-1
営業時間:11時~15時(月・火曜日お休み)

(2023年3月15日:店舗情報を更新しました。)